いかに買う気にさせるか。そして、いかに買ってもらうか。
世の中、いろいろなセールステクニックがありますが、その中から自社ECサイトで使っているお得感を演出し手法を6つ紹介します。
値段を下げすに、お得感を感じてもらえる方法や、インパクトのある割引方法など、ぜひ売上アップにご活用ください。
割引法
割引でお得感を演出する定番の方法。
ただし、同じ「割引法」でも、やり方によって効果は変わってきます。
例えば、「いつも30%OFFの商品が、さらに5%オフ」と聞いても、あまりインパクトがありません。
でも、洋服のセレクトショップなど通常は定価(上代)で販売しているけど、年に1度だけ40%OFFのセールを行う。
このように、普段の価格、お客さんの層、タイミング、割引の理由(在庫処分、B級品)などを考慮に入れて戦略的に、もっともお得感が出る割引方法をしたいものです。
また、30%OFFのように割引にする方法より、「3,000円引き」としたほうが消費者も直感的に「どれだけお得」かわかるので効果的です。
「19,800円より25%引き!」と言われて、25%がいくらなのか計算ができるのは暗算の達人くらいです。
おまけ法
テレビ通販でお馴染みの「1個買うと、もう1個プレゼント」の手法。
あるいは、1個買うと、関連商品を1個プレゼントなど。
仕入原価を考えてやらないと損をしてしまうことになるので注意したいところ。
ただ、「2個もいらないよ。」というお客さんもいますから、自動的に1個オマケにするよりも、お客さんに選択してもらう方法を取ったほうがロスも少なくなりますね。
また、売れ残りの品などを「おまけ」にしようとしても、売れ残り品に魅力がないとお得感のブーストはできないでしょう。
「おまけ」は、あくまでも、お客さんにとって魅力的な商品にしたいところです。
コントラスト法(悪用NG)
商品写真の撮影時に、白い背景に白い商品を置いてしまうと、商品の境目がわからなくなります。
でも、黒い背景に白い商品を置くと、くっきりです。この差のことをコントラストと言います。
価格でも同じような効果が得られます。
1万円代の商品を並べた中に、5000円の商品を投入すると、5000円が安く感じます。
逆に、100均ショップに5000円の商品が置いているとバカ高く感じます。
「高い」と思われている商品がある場合は、周りを、より高額な商品で囲い込むことで、目的の商品の価格を安く演出することが可能です。
知人の女性が高級な宝飾品やブランド品の販売会に行ったときのこと。
1億円のネックレスなどを身に着けさせてくれるサービスがあったそうです。
その他3千万円の宝石や時計などを見ていると、150万円くらいのエルメスのバーキン(バッグ)が安く感じたので、そのまま買って帰ったそうです。
女性は一般的なOLで、お金持ちというわけではありません。
まんまとしてやられたのか、このような販売方法は人間心理を巧みに利用した「おとり法」とも言えるかもしれません。
特典法
ある商品を買うと特典がついてくる。
ここでよく「うちの商品は特典なんて付けられないよ。」という人がいるのですが、意外にそうでもないのです。
私も、それなりに苦労して、コストをかけずに特典をつける方法を見つけました。
どのように見つけたか。
「3大特典」や「5大特典」と画像検索をします。
すると、自動車のタイヤショップや着物販売店、Tシャツショップなどの特典をまとめた画像が出てきます。
「よくもまぁ~そんなことを特典にするよなぁ~」と思える特典もありますが、ヒントはごろごろ出てきます。
その中から、自分のお店の商品にマッチしそうな特典アイデアをパクって、アレンジしてしまいます。
錯覚法
意外に気づかないド定番のお得に見せるテクニックです。
パッケージやデザインを工夫することで実物以上、実力以上に盛って魅せてしまう方法です。
もっともわかりやすいのは観光地のお土産。
ご立派な箱や缶に入ったクッキーやサブレなど。
中身のクッキーを取り出したならマグカップの中に収まりそうな、しょぼい体積も、何十倍もの大箱に入れることで、大きさのわりに安いような錯覚に陥ります。
まさにイリュージョン。
でも、悪い言い方をすると過剰包装。
エコが叫ばれる今の時代では逆行するようなやり方なので、できるだけ環境に配慮した方法を考えたいところですね。
また、パッケージデザインを変えることで、一気に価値が変わったような錯覚に陥ります。ありとあらゆる業界で使われるテクニックです。
中身が同じでもパッケージを変えるだけで値上げしてもお得だと思わせることができます。
増量法
おまけ法に似ています、増量法は通常5個の商品に1個増量した商品にします。
「5個入り」と1個増量の「6個入り」は、同じ値段ですから、当然6個入りがお得に感じます。
画像出典:ローソン
ローソンの場合のようにキャンペーン的に増量するケースが多いですね。
イチキュッパ法
1万円と9,980円は、たったの20円しか違わないけど9,980円のほうが割りやすくに感じられます。
このように、値段を2,980円や5,980円のように、90円や80円の端数で切って見せる方法。
トイザらスなどは16,997円と「7」で切ってしまう価格の見せ方をしています。
フレーミング法
1万円の商品を9,980円と、ちょっと割引してお得感を感じてもらう方法もひとつ。
また、心理学のフレーミングの法則を使ってお得感を感じてもらう方法もあります。
フレーミングの法則は、要するに見せ方を変える方法です。
1万円の商品を1年間使うと1万÷365日=27円
つまり、1日あたりわずか27円!とお得感をアピールができます。