残り半年、今現在、あるいは2021年に向けて、副業、個人事業主開業、法人設立など、いろいろ準備している人も多いかと思います。
今回は、 「オリジナル商品を作ったのだがネットショップに卸したい。」
「小売をするかたわら、卸しができる商材ができたので、ネット販売店を中心に販路を拡大したい。」など。
ネット通販店に対して卸販売するためのて手順やコツなどについて考察します。
当店は、15年以上、通販システムショップサーブで小売り販売をしながら卸販売も行っておりますのでご参考まで。
販売店の探し方
当店は主にネット小売店として営業していますので、わりと頻繁に「卸販売」のご案内メールが届きます。
でも、そのほとんどが「なっていない。」(笑)
興味すらわかない件名に本文。
何の工夫もないメールばかりで、最初からゴミ箱に潜むメールから、手動でゴミ箱に放り込むメールまで。
そんなメールは数打っても当たるワケありません。
さて、ネット販売店をコンタクトをするための方法は2つ。
(1)メールリストを買う
(2)自力で探す
1つ目、ネット販売店のメール一覧リストを、数万円などで買って、一斉にダイレクトメールを送信する方法です。
1000件送って1件反応があれば大成功レべル。
2つ目は、自社商品を扱ってくれそうな販売店を、検索を駆使して自力で探す方法です。
こちらのほうが手間暇かかりますが反応は高くなります。
販売店が気になることを回答するのが鉄則
卸販売をする側は、おそらく「うちの商品売ってくれませんか?」というのが常套文句だと思います。
わかりますよ。「売ってほしい。」ってのは。
でもね、その商品、「買う人にどんなメリットがあるのか?」あるいは、「ネット販売店が、それを販売してどれくらい儲かるのか?」
その辺がクリアにならないと、気持ちは動かないんです。
いくら「これまでになかった画期的な商品です。」「特許製品です。」とか、「日本未上陸の商品です。」とか、売り文句を重ねられても、「で、、、買う人いるの?」というのが販売店側の本音です。
「確実に売れる商品以外いらない」のが小売店のホンネです。
試行錯誤して作ったり輸入したり、その苦労はわかりますが、
「で、それ、売れるの?」
です。
プレゼン力と熱さがポイント
もちろん、日本未上陸の商品を案内する場合、販売歴もありませんから「売れる」なんて断言できません。
それをカバーするのがプレゼン力。
その商品の「立ち位置」を明らかにして、「どのようなマーケット」「どのようなユーザーに対してマーケティングすれば良いか。」などと、卸側がプレゼンします。
でないと、こちらは、知らない商品は市場もわかりませんしユーザーもわかりませんから。
それを、「調べるのはあなた自身で・・」って言われたら、困りますもんね。
つまり、そもそも商品を案内する前に、メーカー側がマーケットやユーザーを理解している必要があるんです。
「作って紹介。」以上。
そんなやり方で売れたら、どこの企業も繁栄しまくっています。
アナログ戦略が効果的
そこで活きてくるのがアナログ戦略。
資料3セットの郵送です。
(1)あいさつ文(手描きが良い)顔写真も入れろ
(2)商品カタログ
(3)取引申込書
しっかり販売店を見極めて紙媒体で郵送します。
多少のお金はかかりますが、読んでくれる確率はメールに比べると何倍も高くなります。
実際、当店でも、資料を送ってきたり、ときには、営業マンがやってきたり。
そんなほうが接触率は確実に高くなります。
メールを送っても、開封さえされない場合は「送った」ことにさえなりません。
「値打ちをこく」くらいが良い
「値打ちをこく」とは、「値打ちがあるようにふるまう」「お高くとまる」「すかしている」といった意味合いです。
もっとわかりやすく言えば、「御社で売ってくれませんか?」という(お願い的)内容を送っておきながら、「他社との取引が決まった場合、申し込みされても、お取引できない場合がある。」と言った条件を付けるわけです。
頼んでおいて断る可能性があることを示唆するんです。
これが「値打ちをこく」。
このやり方、けっこう効くんですよ(^^)
もちろん、大前提として、資料を見て「良さそうな商品」「売れそうな商品」と思ってもらわなければいけませんが。
え?そんなに安く?
掛け率75%
そんな数字を見ると、小売店はやる気をなくします。というか、そんな商品は売る気に慣れません。
普通に6掛けですから、少なくとも40%~55%くらいの掛け率を提示しておくのが無難です。
実際、当店もジャンル外の家具屋からダイレクトメールが送られてきましたが、掛け率は40%でした。
取引には至っていませんが、「もし何かのきっかけがあれば。」という気持ちがあったので、メールは残しています。
掛け率については、業界によってバラバラなので一概には言えませんが、少なくとも、小売り店側が食いつく掛け率を用意しておくのが、反応してもらえる条件と言えます。
「安い掛け率だけど、一応審査あるよ。」みたいな、お値打ち感のあるコンタクトが良いですね。