自分自身もネット通販はもちろん、飲食事業やその他の事業を始めるときは「初心者」だったので、初心者をバカにできないですが、自分の初心者のころを思い出すと「超絶なバカ」だったと思いますね。
人の意見を聞かない。
本を読まない。
楽したいくせに、わざわざ遠回りする。
など。
人の意見によく耳を傾けて、しっかり本を読み、楽するところで楽をすれば、今頃は楽天なんかひねりつぶせるくらいの企業規模になっていたでしょう。(なわけないか。)
売らずに買われるネット通販
さて、当社も利用しているショップサーブを提供するEストアーからの出版の本。(現在は、Shopifyがメイン)
その名も、売らずに買われるネット通販。
サブタイトルは「見違えるように人が集まる繁盛ショップの作り方」
良いタイトルですね。(サブタイトルは盛りすぎですが!)
というのも、本来は「良い商品」×「良い(正しい)売り方」をしていれば、あれこれ「売り込もう」としなくても、自然に売れて行くものだからです。
人気店はそうですよね。
別に売り込まなくても行列になっているじゃないですか。
世の中、多くの商品やサービスなどは不完全だから、それを補うために、あの手この手で「売り込む」必要があるわけです。
プロダクト(商品)として不完全なものを「売ってこい」なんて言われる営業マンが気の毒です。
セミナーがもとになっている
著者は、でお馴染み、Eストアー代表の石村賢一氏。
結論から言うと、これ、セミナーの内容まとめたやつです(笑)。
証拠はありませんが、本人は書いていません。
社員さん手作りの、めちゃくちゃわかりやすいセミナーをまとめた1冊になっています。
Eストアーが不定期に開催していたネットショップ運営ノウハウをセミナー(講座)です。
月商10万円突破コースから50万、100万コースまで。その中でも、基本中の基本となる10万円突破コースの内容が中心となっているようです。
なお、当該セミナーですが、その後、月商○○万円突破コースという名前は変更になって「お店づくり成功原理セミナー」や「本店運営実践セミナー」「本店経営構造セミナー」とよくわからないネーミングの講座になりました。
そして、2023年現在は、セミナーは開催していませんし、今後も開催することはないでしょう。(by社員さん)
本当はセミナーを受けるのが一番なんですが、その要素がギュッと濃縮されているのがこの一冊といえます。
内容
さて、本の内容ですが、いたってクソまじめです。
「つい買ってしまう」なんて、魔法でもあるのかと誤認しそうなキャッチコピーが使われていますが、なんてことはない。
ネットショップ運営者が身につけて置くべき基本のキばかりです。
例えば、「今はスマホが主流で環境が変わった」というネット通販を取り巻く環境の話題から、「良店とは専門性を備える」、「成功方式NSKとは」「集客の方法は大きく3種類」「1ページあたりの滞在時間が14秒が分岐点」など。
全体的に言えることは、本来は「ターゲティング」「コンバージョン」など横文字の専門用語を使うところを、初心者にもわかるような言葉、「顧客イメージを明確にする」や「転換」などに言い換えているところです。
セミナーでもそうでしたが、初心者にもわかりやすい言葉に置き換えています。
とりあえず買って、3~4回は読む必要があるでしょう。
ネットに限らず「お店をやるということはどういうことか?」ということがよく分かると思います。
初心者っていろいろで、自分が初心者という認識がしっかりあって、真面目に学ぶ姿勢の人もいれば、初心者の意識が希薄で、何かと自己流でやる人もいる。
私の初心者のころは後者で「自己流」でしたね。
しかも、間違いだらけの。
だから、苦労したんですが、ほんと「自分は初心者だ。」って認識の人は、本もしっかり読んで、先輩や経験者の話にもしっかり耳を傾けることです。
もちろん、全部鵜呑みはダメですよ。
取り入れられるところは取り入れるし、「それは間違ってるよね~」ということは無視する。
セミナーの様子
もうこのセミナーはやってないのは残念ですが、開店前の人や楽天から引っ越しする企業などは、あらためて無料説明会(説明会も2023年現在やってない)くらいは聞いて欲しいですね。ネット情報では得られない細心の情報が得られます。
また、刺激も受けると思いますよ。
上記は過去のEストアーのセミナーの模様です。
けっこう入ってますが、少ないときは1人なんてこともありました。(笑)
マンツーマンですね。
何回か参加しましたが平均的には10人前といった感じでした。
一方的に話を聞くだけでなく、わからないことがあれば質問することもできますし、終了後は懇親会なども開かれることがあるので、「横のつながりをもちたい。」って思っている人には超オススメでした。
毎回楽しみにしてたので残念です。