「ネットに参入したいけど時間も人もいない。」
そんな場合、「誰か代わりに運営をしてくれないか?」と考えるのは普通だと思います。でも、その費用はどの程度のものなのか?相場は?
弁護士の相談など、歴史のある業種についてはある程度、相場は決まっていますが、EC関係の相場は、一般的にはっきりしていないのが実情ではないでしょうか。
今回は、「丸投げ(まるごと委託)」ということなので、もし、丸投げされた場合の運営代行側でやる仕事内容について、書き出して見たいと思います。
1.市場調査や競合調査
新規参入のお店が、「現在の市場のどこを狙うのか。」「競合はどのようなタイプがいて、どのように戦っていくのか。」などについて調べて、戦略を立てます。
2.ショップ開設
ステップ1が決まればショップの開設です。ショップは1から作るわけではなく、いわゆる開業サービスを利用します。システムの設定をおこなったり、商品情報を登録したり、商品ページのデザインなどを行います。商品撮影が必要ならそれも行います。
3.SEO対策
お店づくりと平行して、検索結果に出るようSEO対策を行います。これは、2、3日で終わることはなく、半年、1年と言った長期スパンで行います。ここはかなりスキルが必要とされるところです。
4.アクセス解析
どのサイトから何人が、どのようなキーワードでアクセスしてきたのかを常にチェックします。お店の強い点や弱点などを見極めて、良い所は伸ばし、弱点をカバーできるよう対策を考え、実践します。
5.広告の作成や出稿
広告を使うことで結果がすぐにでるような商品があれば、広告サービスの利用を開始して運用します。広告の作成から出稿、その効果の測定などを行います。成績の悪い広告は停止したり改善したり、良いものに関しては伸ばしていく作業を行います。
6.SNSやメルマガ
フェイスブックやTwitterなどを通じてお店のアピールをしていきます。また、メルマガの企画、作成、送信も行います。メルマガ以外、随時入荷待ちメールの送信なども行います。
7.受注処理
注文が入れば、顧客に対してメールの送信を行ったり、入金の確認、クレジットカードの売上請求などの作業を行い、納品書や受注明細書を発行し、それを元に、検品や梱包、発送をします。会計のための売上データなどを提出します。記帳は普通は含まれません。
8.顧客対応
顧客からの問い合わせだけでなく、問い合わせに対応します。メールによる対応や電話対応まで行うことができますが、基本的に「電話対応」を入れるとどんとコストは上がります。なぜなら、電話はすべての仕事を突然中断させ、効率的な運営の妨げになるからです。電話を活用したい場合は、別途コールセンターなどを使うほうが良いでしょう。
9.在庫管理と分析
「何個仕入れて」「何個出荷した」「何個返品があった」など、在庫の動きをリアルタイムで関しして記録していきます。売上を分析して、売れ筋商品や死に筋商品などの対策を考え提案します。
まぁ~ネット販売系の創業社長なら、「これ全部一人でやったら、売上があろうがなかろうが、月額最低50万~80万はもらわないとやってられない。」と思うのではないでしょうか。
でも、運営代行業者を利用すれば、おそらく30万くらいからやってくれると思います。ITが苦手な人が見ると、「パソコンに向かってキーボードを打っている人」にしか見えないかもしれませんが、電子空間で、それなりに大変な仕事をやっているわけです。