郊外にカジュアルウェアのお店があって、たまたま通りがかったとっきなどに下着なんかを買うことがあります。
並んでいるTシャツやパーカーなんかは、恥ずかしくて「寝るときでさえ」着れないようなデザインのものばかりなのでインナー限定です。
このお店、売り場はコンパクトなユニクロ並に広いのですが、いつも閑散としています。
少ないときは客は自分だけ。多くて3、4人程度のお客さんが、同時多発的に商品を物色していることは見たことがあります。
それにしても、全く無名の、こんな郊外の、しかも1店舗しかないお店が何十年も「寂れた感じで」存在しつづけるのはおかしい・・・
そうです。
勘が良くなくてもわかりますね。
このお店は、EC(ネット販売)で稼いでいるのです。
店舗は、店舗の体をなしていますが、別名物流倉庫ですね。店内にお客さんは数名で超ヒマなはずですが、レジの中のスタッフさんは超絶に梱包しまくっています。
別のスタッフは、デスクトップパソコンの大きな画面を見ながら、複数ショップ管理システムのTEMPOSTAR(テンポスター)でしょうか、納品書を一生懸命印刷しています。
ざっと見たところ、朝の11時の段階で50枚位の納品書が印刷されていました。前日から当日朝の注文といったところでしょう。
さて、このお店、これだけ忙しいなら、本店用のショップサーブはもちろんのこと、楽天市場やヤフーショッピングなどの多店舗展開かと思ったら楽天だけでした。
このお店の楽天ショップの販売ページには、最新の100件分の注文がリアルタイムに表示されていますが、それを見る限り客単価5,000円程度かなぁ~、っという感じです。
注文内容を見ると、EDWINやLEVIS、CHAMPIONなど、「ブランド」というには及ばない、といった感じの日常的な、庶民的なアイテムが多い印象です。中高生などの利用が多いのかも知れませんね。
いずれにせよ、安くもなく高くもなく、いわゆる中間価格帯のアパレル店ですが、それなりにやっているお店はあるってことですね。
ただし、楽天ショップを見る限り何十件の注文が入って繁盛してそうですが、利益の薄い商売なのは間違いないので、儲かっているかどうかは不明です。
実店舗が持ち家(所有不動産)なら、家賃ゼロで固定資産税だけ。スタッフ3、4人程度なら年商3000万くらいで、なんとか回せますからね。
ちなみに、中間価格帯の商品の販売は、「特別」難しいですから、安易に通販参入はしないほうが良いと思います。しっかりリサーチをした上でご検討することをおすすめいたします。