昨年の秋頃ですが、「スマートフォンをタップするだけでお金が稼げると謳って、6ヶ月で約6000人から約6億4000万円を集めたとして業者名が公表された。」といったニュースがありました。
これ、本当だとしたら、スゴイですよね。
何がスゴイって、騙される人が6,000人もいたってことです。今どき、スマホは小学生も持っているので、被害者の中には小中高生もいると思います。
それにしても、「タップするだけでお金が稼げる。」という誰がどう考えてもありえない宣伝文句に騙される人がいるというのは、ECサイト運営者としては、見逃せない事実です。
もちろん、「ECサイト運営者は詐欺を始めよう!」というワケではありません。
「そんな宣伝文句信じる人いるの?的な、キャッチコピーを使ってみるもありかもしれない。」ということを示唆してくれているとも、解釈できないだろうかという話です。ちょっとややこしいでしょうか。
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ECサイト運営者は、総じてリテラシーは高いほうですから、消費者の立場になったときに、このような陳腐な宣伝文句に簡単になびくことはないですよね。逆に、「なんてバカバカしい宣伝文句だろう。」なんて思ってしまいます。
だから、販売現場でも、もっと違うポイント(自分視点で「お得だと感じるような」点)で訴求しようとするんですが、それがターゲットがなびかないポイントを選んでしまうことが多々あります。
だから、ターゲット層のリテラシーの高低を考えて、宣伝文句なりキャッチコピーを考えたほうが成果は上がりやすくなるるんではないかと思います。自分目線だけでやっていては反応は取れないんですね・・・「ターゲットと販売者のあなたは同じリテラシーレベルですか?」みたいな。
先日、こんな人がいました。
「私、「お得」とかいう言葉に、ほんと弱いんです。化粧品売場で、美容部員(BAさん(Beauty Adviser))さんから「これお得なんです。」と言われると、そのまま信じて買っちゃうんです。バカでしょうw。私バカなんです(笑)」
そうなんです。こーいう人、それなりの割合で存在します。理想的な消費者ですよね。ECサイト運営者としても、特に、日用品を販売する事業者は、このようなありがたいユーザーさんを想定して、コンテンツを作ると良いですね。
もちろん、高額商品になれば、話は変わりますね。そこはご注意。