通販システムも淘汰が進んで、両手で数えられるレベルまでになってきました。
そして、困ったことに、どこを見ても「遜色ないのでは?」と思ってしまうくらい、表面的な機能は大差がなくなりました。
いや、なくなったかのように見えます。
でも、実は、各通販システムが公表している機能以外に、開店前には気づかない、痛い落とし穴が潜んでいることがあります。
そこで、通販のプロが通販システムを選ぶ際に、必ずチェックする裏情報について5つほどあげておきます。
クレジット決済は埋め込み式か?
「クレジット決済の埋め込み式」とは、決済ページ内でクレジットカード情報が入力できる仕組みです。
そんなの当たり前じゃない?って思うじゃないですか。
違うんです。
クレジットカード決済ページが、別サイトに飛んでしまう通販システムも、実はまだまだ存在します。
「下記のようなページ変遷なくカード決済できてあたりまえ。」のはずが、なぜか対応していないシステムもあるのです。
埋め込み式でないと、購入ユーザーが途中で離脱したり、「注文完了がわからず、再度発注して注文が重複してしまう。」なんてトラブルが多発します。
実際、そういったシステムを使って、年間100件以上も重複注文が発生しているところもあるほどです。
その都度対応すればよいのですが、最初から埋め込み式を使っていれば、発生しない時間です。
メールテンプレートは十分か?
地味に大事なチェックポイントです。
入金確認、キャンセル受付、返品交換、発送連絡など基本テンプレートに加えて、お店それぞれ頻繁に返答しないといけない文面などはテンプレートを使いたいところです。
が、しかし、「設定できるテンプレートが極端に少ない。」というシステムもあります。
テンプレートで対応できない場合は、手動入力になりますから、タイピングの練習にはなっても金にはなりません。
少なくとも20個くらいはテンプレート設定ができるかどうかがチェックポイントになってきます。
メルマガ機能は十分なレベルか?
コストを1円もかけず、一瞬にして売り上げを作れるメールマガジン(「ニュースレター」とも言う。)
どこの通販システムもメルマガの機能を備えていますが、問題なのは「どこまでできるのか?」ということです。
20年前なら、「お客さん全員にドカーンと一斉配信」でも良かったのですが、今は、そんなことやっても百害あって一利なしです。
顧客をセグメント(購入商品や購入頻度、年齢などで分けること)せずに一斉配信をしてしまうと、「海苔を買った人にペット用品のご案内。」のように、頓珍漢なマーケティングになってしまいます。
ペットを飼ってもいないのにペット用品をすすめられてもて反応しようがないですからね。
会員のランクやジャンルなど、過去の購買履歴からセグメンテーションをしてメルマガが出せるかどうか?という点は、絶対に外せないポイントです。
あと、HTML(色付き画像入りのメール)が出せるかどうかもマスト・チェックです。
ちなみに、当店の場合は「電話注文のお客さんだけを抽出して、手紙を送る。」なんてこともやってます。
実に高い効果が得られます。
カート画面内のカスタマイズ性は十分か?
「在庫している型番製品(メーカー市販品)を売っておしまい。」って場合は、さほど気にする必要はないです。
でも、ドロップシッピングや取り寄せ、配送関係などで、購入のお客様に知らせたい重要な注意事項をカート内に表示したい場合があります。
例えば、契約運送会社によっては「指定日を自信を持ってお約束できない。」って場合があります。
そんなとき、「配送希望日は、確約するものではございません。」といった、文言を入れたい場合などです。
お客さんは、日にちを指定したら、その日に届くと思い込みますから、運送会社によっては、クレームの発生が危惧されるわけです。
ま、その他、カート内だからこそ、タイムリーに情報を載せたいってことも多いですね。
カート画面内のカスタマイズ性が貧弱なシステムは絶対に選びません。
ページのカスタマイズ性はあるか?
これは様々なジャンルを取り扱う大型ショップのときに重要なチェックポイントです。
あるカテゴリーは女性用の商品。
あるカテゴリーはオッサン向けの商品。
このような場合、サイトの全体デザインが統一できませんよね。
「女性向けならピンク基調だけど、オッサンだとピンクはちょっとね・・・」と。
このような時に、「ページ毎にターゲット層にあった雰囲気を作れるかどうか?」という点がチェックポイントになります。
このようなカスタマイズ性を実現するためには、やはりHTMLやCSSが自在に使えるシステムが良いです。
まとめ
こんな感じで、初心者は絶対にチェックしないプロ目線からの通販システムのチェックポイントをあげてみました。
ちなみに、自作サイトをやる場合は、今回の話は一切関係ないです。
WooCommerceなどを使えば、ほぼクリアできる問題です。