たまたま同業者のサイトを見た時、レビューのひとつが、明らかに自作自演でした。一般ユーザーが知る由もないことが書かれていたり、不自然にお店を持ち上げるコメントの数々があったり。
「そんなことをしてまで売りたいか?」と、見ているこっちが恥ずかしくなりましたが、このような自作自演的なレビューや評価をすることを、ステルスマーケティング(略して「ステマ」)と言います。
知らない人はいないような超大手通販企業も普通にステマをやっています。自作自演とまではいかないまでも、「プロレビューアーに商品を送ってレビューを書いてもらう」と言った感じです。
使った人の実際の声なので純粋には自作自演ではありませんが、製品の評価を意図的に操作しているという点では、ステマの部類にはいるのではないかと思います。そういったステマを使えば、ネット上ので製品の評価は集められますから企業としては、ありたがたいわけです。
ただ、これが行き過ぎると、「『ネット』というメディアの信頼性が失われかねない。」と警鐘を鳴らしているのがITpro(日経)に記事を投稿している高橋 暁子氏(ITジャーナリスト)です。
ショップ運営者としては、基礎知識として読んでおきたい記事です。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/010500001/010500001/?mlm
運営側を長くやっていると、やらせレビューは、直感的にわかるようになりますが、そんな見破り方などは、どうでもよくて、ショップ運営者としてやるべきは倫理観を持ってお店を経営していくということではないかと思います。
個々のお店が、常識的な倫理観を持って運営することで、高橋氏の言う「『ステマを許す媒体』と思われることは、メディア自身の死につながりかねない。消費者が一斉にそっぽを向けば、メディアとしての発信力や信頼を失いかねないのだ。」といった最悪のシナリオを避けるために貢献できるのではないかと思います。
まぁ、こんなネタもとに記事を書いてうんうんと言う人は、おそらく1000人に一人くらいでしょうが。一応、ブロガーとして、ブログネタとしてあげておきました。あしからず。