スーパーデリバリーの審査に通ったが1度も使わなかった2つの理由

スーパーデリバリー

ショップサーブや楽天やヤフーショッピングなどのモール店でECサイト複数店舗を運営中。

(プライベートで)仕入れたい商品があってネット検索をするとスーパーデリバリーがヒット。

早速、会員の申込みをしてスムーズに審査に通る。

しかしながら、数年経った今、1度も使ったことがありません。

理由は2つ。

あ、今回の記事はかなり危ないです。もしかすると、削除になるかもしれません・・・

欲しいものが仕入れられない

雑貨や家具、日用品にいたるまで、事業者としてはプライベートのお買い物も仕入れがキホンです。

アマゾンで買うのもアホらしいくらい原価で入手するのがネット販売運営者のメリット。

しかしながら、こだわりが強いのか、欲しい物はことごとくスーパーデリバリー内にはなし!

なんとも残念な話ですが。

「ヴィトンの財布が欲しい!」って思っても1社も出てきませんし、「パナソニックの洗濯機がほしい!」と思ってもゼロ。(家電はコスモスベリーズ使えばいいけど・・)

そんなわけで、審査に通ったものの永遠に使っていない状況です。

メーカー直接仕入れのほうが安い

そもそも新商品を開拓したくてスーパーデリバリーで仕入先を見つけたのですが、、別にSD通さなくてもメーカーと直接取引すれば済む話です。

ですから、直接メーカーにコンタクトを取って取引契約を結びました。

もしかすると、「SDの利用規約に小売店と直接契約してはいけない。」みたいな条項はあるかもしれません。

ちなみに、サプライヤー(卸)としてスーパーデリバリーに出店した場合、初期費用、月額費用無料ですが取引額の10%~15%の手数料がかかります。

つまり、メーカーとして本来50%で卸していた商品も、同サイトに経由で卸すと10%の手数料がかかりますから、当然、その分上乗せします。

具体的には、今まで5000円で卸していたけど手数料を考慮して6000円に設定するわけです。

だから、同サイトの仕入れ価格はメーカー直仕入れの仕入れ値よりも5%~15%高く設定されていることが多いのです。

じゃ、メーカー直仕入れで良いんじゃね?って話です。

卸のスーパーデリバリー出店理由は2つ

メーカーや輸入商社がSDに出店する目的は、私の知る限り2つです。

1つ目は、新規取引先の開拓

自社で新規の取引先を開拓するのは手間がかかります。そこでSDに登録すれば、「小売店が勝手に見つけてくれる。」というわけです。

バイヤーの登録者数は国内外で16万社を超えると言いますからね。

リアルもネットも営業力の弱い企業はSDに頼れば、簡単にバイヤーが見つかる可能性がある。

そんな状況でしょう。

2つ目は、業務の簡略化

自社のシステムを持っていない企業がSDを使うとすぐに受注できるし処理も楽です。

自社で受注システムを開発しようと思えば、コストも人材も時間も必要になりますからね。

自社開発をあきらめてSDを受注システム代わりにしているパターンです。

展示会で「発注はスーパーデリバリーでお願いします。」という文言を何度聞いたことか。

スーパーデリバリーは嫌われている!?

ところが、受注システムを自前で用意できる企業は、自社サイトで取引先を募集しています。

そりゃそうですよね。

直接取引できるネット販売店等があれば余計な手数料は発生しませんから。

いくつかの企業を調べてみましたが、直接取り引きを歓迎しているところばかりでした。

ブランドものを扱うかなり大きな企業でさて、「個人OK」「仕入れ1店からOK 」「開業前の仕入れOK」と、にわかには信じられない条件を提示しているケースもありました。

そのような状況を見ると、「やはりみなさんスーパーデリバリーは通したくないのが本音なのかな?」って思いました。

当店もNETSEA(ネッシー)で卸をやっていますが、当然、余計な手数料は発生させたくないですし、「売ってくれる。」という小売店に対しては、できるだけ利益の残る卸価格で提供したいと思いますから直接取り引きを歓迎しています。

卸業はオワコン業態

スーパーデリバリーは「ネット仕入れサイト」ということですが、ぶっちゃけ問屋です。

間を抜く業種。

問屋は、この時代斜陽産業ですね。

にもかかわらず、ここまで大きくなっているのは、仕入先を見つけられない人や企業がいたり自社で直接受注するシステム構築やD2Cができない企業があったりするからでしょう。

実にいいところに目をつけていると思います。

SDの創業者さんは天才ですね。

でも、メーカーや貿易商社各社が自社でネット卸システムを構築し(というかMakeshop(メイクショップ)借りたら一発で解決だけどね。)、取引先開拓の営業力があればSDさんは必要なくなりますよね。

当店の仕入先のひとつに問屋がありますが卸システムを自社構築しています。

でも、営業力ゼロ。

金余りの2代目ボンボン・ザ・ドラ息子社長が勘違い構築した観賞用卸サイト。

このような企業がまだまだたくさんあるからSDのような業態が成り立つのでしょう。

スーパーデリバリーで手を打つとき

今のところ、スーパーデリバリーを使わざるをえない仕入れはありません。

でも、今後仕入れたいモノが出てきて、卸すメーカーなりがSDオンリーという場合はあきらめます。

以前いた業界では、「メーカー」→「卸1」→「卸2」→「代理店」→「私のネットショップ」というふうに、「間なんぼ抜くねん!」とい言うくらい、わけのわからない流通がありました。

原価100円のものが仕入れのときには2000円とかになるんですよ。

卸や代理店など存在の意味があるか?というと、まったくなし。

メーカーから直接仕入れたなら売価も500円とかにできて消費者にもやさしいわけです。

利権とか大人のしがらみとか、いつのまにか、間に多数のブローカーが存在することになったのでしょうが、もはや意味のない「間」さんに将来はないですね。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。