ここ数年、youtubeの広告から始まったらしき「好きなことを仕事にする。(仕事にして生きていく。)」「好きなことで生きていく。」といったことをテーマが取り上げられることが多いですね。
お世話になっているクラウド会計のフリー(freee)の記事にまで登場するほどポピュラーなテーマになっているようです。
ちなみに、freeeの記事は「好きなことを仕事にする」から、強引に「確定申告」へと導いているのはちょっと笑っちゃいましたね。
純粋に好きなことで満たされるのはあっち
好きだけで満たされるのはあの世に行ってから。
と言われています。
この世は、24時間365日、人生の終わりまで100%ハッピーで満たされる人は少ないでしょう。
なぜなら、よく聞くと思いますが、「この世は修行の場」だから。
なんでそんな事が言えるかというと、長年生きてきて「だよねぇ~」と切実に感じるからです。
ま、完全ポジショントークですけどね。
一見、好きなことで生きているような人も、じっくり話を聞けば、好きなこと純度100%ではないんです。
そこを勘違いしないようにしたいですね。
「好きなことをきっかけに人生の方向転換をする。」くらいの気持ちのほうが良いんじゃないでしょうか。
好きなことで起業した結果
20代で好きなこと(得意なこと)で起業してウン十年。
好きなことは、「当時」ですが、パソコンやインターネットです。
「インターネットって何?」「パソコン持ってるの?オタクだねぇ〜」と言われていたような時代です。(そんな時代があった!)
最初の起業は、ネット通販です。
「ネットが好きだから。」というのも、起業の大きな理由でした。
それよりも大きな理由は、勤めたい会社はおろか、「決められた時間に出勤したり、所定の時間働かないといけない。(どこかの場所にいないといけない。)」というのが、そもそも体質に合わなかった、というのがあります。
気まま、わがまま、やりたいようにやりたい。束縛が嫌い。というタチです。
社会不適合者的な感じです。
好きなことに、もれなく付いてくるオマケ
好きなことで起業する、好きな職種につく。
楽しいのは最初だけ。
だんだん現実が見えてきます。
個人的には、「ホームページ作成が好きなので。」ということでWEB制作を仕事にしました。
最初は知り合いなどから依頼を受けて制作をやっていましたが、その後は、まったく新規の仕事も取るようになりました。
これが悲劇の始まり。
「修正がエンドレスに続くアーティスト」「支払いを渋る女性経営者」「保守料を値切ってくる個人事業主」「関係ないのに『プリンターが接続できないんだけど?』と、パソコンサポートセンターと勘違いするオッサン。」など。
「ホームページ制作」は好きですが、「知らない人の接客は嫌い。」だと知った瞬間でした。
同じように、「家電が好き」でヤマダ電機に就職したり、「頑張る学生のために力になりたい。」と学習塾に就職したり、彼らも最初の気持ちは「好き」でしたが、働くうちに、現実を目の当たりにして、気づけば嫌になっていた。
最近は、楽天モバイルの横領事件か何かありましたよね。
三木谷さんも、楽天をやりたくてやってるし、楽天モバイルもやりたいからやっているわけで。
だけど、43億円とかも横領されたり。
全然嬉しくないですよね。
好きを続けるコツがあった!
バカの壁というベストセラー書籍でお馴染みの養老孟司さん。
動画か何かで見たんですが、彼も好きなこと(解剖医)の道に進んで「自由にやろう」と思っていたところ、「土日に、ご遺体が届く。」とか「お盆や正月に出勤」など、望んでもない、つまり働きたくもないときに呼び出されるというようなことが度々あったそうです。
10年くらい悩んだ結果、あることに気づいたらしいです。
ご本人の言葉ではないですが、こんな感じです。
「好きなことをやるなら、必ず好きでもないこともセットで来る。それを嫌がっていても解決をしないから、それを好きになるのが一番良い。」
これには「なるほど!そうだよね!」と共感しましたね。
そして、何を隠そう心が軽くなりましたね。
悩みスッキリ解決
ここ数年、違和感があったのが、まさにそれです。
好きなことで起業して、好きに生きているつもりが、意外に「発生する仕事はしたくないこと」が多かったんです。
例えば、「部下の人間関係のトラブル」であったり、「ミスって取引先に謝罪する。」であったり。
めんどくさー
が、多発してて、正直病みそうになりましよ。
でも、各種トラブルもミスも、「もれなく付いてくるオマケ」であり、「自分はそれが好きなんだ。」と思うようにしたら、すっごく楽になりましたね。
社員がトラブルを起こした。→「わーい仕事できた。嬉しい!\(^o^)/」
取引先が倒産して人気商品が入ってこない→「わーい。新商品探しに行こーっと。\(^o^)/」
このように解釈することで、好きなことで生きていこうとして、その過程で発生する、一見嫌なことも、好きなことにして楽しめるというコツです。