事業を行っているなかで、私物を販売することってあるんですよね。メルカリが多いですかね。ヤフオクなんかも使う人も多いと思います。
モノは家庭用のパソコンを売ったり家具を売ったり。人によっていろいろあると思います。
このように私物をネットで売って、何百万円だろうが何億円だろうが銀行に振り込まれても、売り上げとして仕訳しする必要が一切ないのは言うまでもなく、税務申告する必要も一切ありません。
当たり前すぎて書くのも恥ずかしい・・・そんなレベルかも。
ついやっちゃうよね~
ただ、日々のオペレーションの中で、私物が売れた時の事業用の口座を使ってしまうんですよね。
例えば、個人事業主の屋号口座をジャパンネット銀行に持っている。普段はこのネットバンクをメインで使うことになります。
そこへ、プライベート口座の新生銀行を使おうと思っても普段使っていないので口座番号やパスワードからから探さないといけない。
そんなわけで、つい、事業用の口座を使ってしまいます。
個人事業主の公私混同あるあるです。
で、これをやっちゃうと面倒なのが会計です。金額が小さい場合は売り上げにしても変わらないですが、税金に影響するような額だと、私物の入金は除外したいわけです。
そんなとき、便利な仕訳方法があります。
通過勘定
私物を売って100万円の入金。売り上げではない。
銀行口座 100| 借受金 100
そして、ATMから現金を引き出す。
借受金 100 | 現金 100
売上高は一言も出てきていないので、売り上げにはなりません。
企業だと借受金は負債になるので、残したままだと具合悪いですが、個人事業主なら全然気にしなくてOK。
このような借受金を使った仕訳を通過勘定といいます。ETCのように口座を通過していっただけなので。
freeeで入力してみよう
副業のネット仕入れのお供がトップセラー(topseller)なら、個人事業主の経理のお供はフリー(freee)。ネット販売のお供はショップサーブ。
freeeサービス開始時はなかった「借方」「貸方」の仕訳形式プレビューがついて、経理がより一層わかりやすく、楽しくなりました。
まずは、入金分の仕訳。
freeeでは「収入」か「支出」かでだけで入力しますが、これは「入ってきたお金」、「出て行ったお金」くらいの意味です。本来の意味の収入ではないので気にしなくて大丈夫。「入金」にすればよいのにね。
9999としているのは、貸借対照表で見つけやすくするためです。
で、貸借対照表。ちゃんと流動負債のコーナーに出てきています。
最後は、ATMから出金して通過勘定のミッションコンプリートです。
根拠を残しておくこと
万が一、税務調査が入ったとき「この入金は何ですか?」と言われたら、「私物を売ったお金です。」と言えますが、できれば証拠も残しておきたいですね。
まあ、ネットで売れば全部記録が残るのでわざわざプリントアウトしてまで、保存する必要はないでしょう。
大切なのはちゃんと説明できるようにしておくこと、です。