起業で失敗したことが3回ほどあるのですが、改めて、失敗の原因などを思い返し記録しておきたいと思います。
ただ、失敗とは言うものの、「事業として成立しなかった。」あるいは「継続できなかった。」という意味では失敗でしたが勉強になったという意味では成功かもしれませんね。
親友と仲良く起業して失敗
「定番」というか「お約束」というか、「仲が良い」とか「気が合う」という理由で、ふと出たアイデアでお互い盛り上がって起業することになった若かりし頃。
1年位は楽しくできたような記憶があります。それも、赤字ではなく利益もちゃんと出るビジネスになりました。
でも、気づくと、「友達」という感覚と「ビジネスパートナー」という感覚がごっちゃになっていました。
「親友だったら許せることもビジネスパートナーとしては許せない。」そんな出来事もたびたび起こるようになりました。おそらくパートナーも同じ思いをしていたのでしょう。
雰囲気が悪くなることが度々あり、友人と言う感情も薄れ、お別れすることになりました。金の切れ目ではなかったのですが、これを機に友人関係も切れてしまうことに・・
トータル2、3年くらいだったでしょうか。休む間もなく仕事をしたので、それなりにスキルや実績を積めた点では、現在に大いにプラスになっています。
スキル・レベル以上のことに手を出して失敗
当時、ネット通販絶頂期でしたが、たまたま相談をもらったのがホームページ制作業。まだ、そんな需要あるのか?と事業としてやってみることに。
ここで間違ったのが「共用サーバー」を使わず「専用サーバー」を使ってしまった点。
ネット通販がちょっとできるので「ITは得意」と思っていましたが、専用サーバーは扱えないことはなかったけど、難しすぎて手に負えず・・・
また。「ホームページを作りたいという人がいるので。」ということで紹介を受け、実際に会いに行って内容を説明し契約を取りました。
ウェブサイト制作5万、レンタルサーバー月額3,000円とかいった内容。
無事ウェブサイトも納品し初回入金も完了して、満足したのもつかの間。契約者から電話がなる。
「メールの設定を教えてほしい。」
知人がどう紹介してくれたか知りませんが、先方はこちらを「パソコンが得意な人」程度に思っていたのでしょう。
その後、「ウィルス設定はしたほうが良いのか?」「印刷できないけどプリンターが壊れたのかしら?」など、パソコンサポート・センターとして使われる始末です。
そのようなサポートなどは対象外ですが、ここで初めて、サーバー業はサポートも重要な仕事のひとつ、と気づくわけです。
絶対サポートとか無理。そんなわけで100万出費して5万稼いで終わった失敗起業になってしまいました。
畑違いに手を出して失敗
「2度あることは3度ある」その通りです。
それまで2度起業で失敗しているのに学習していないところが、逆に優秀ですね。まんまと3度目の失敗です。
これも、ネットショップ絶好調のころ、暇すぎて、ひょんなきっかけで全然関係のない業界のビジネスを始めることになりました。
ネットショップが絶好調ですから、そりゃ自信満々です。どんなジャンルでもかかってこい、です。
で、このビジネス1500万くらい。1年放置で終了。幸い借入ではなく自己資金だったので、まるまる現金が消えることになりました。
畑違いのビジネスを始めて思ったのは餅は餅屋。その業界を専門としてやっている企業には逆立ちしても勝てないということ。
しかも、こちらは好きなわけでなく、単に「儲かるんじゃね?」くらいのノリで始めたので、ちょっとうまくいかないとモチベーションが切れてしまって、後半は放置する羽目に。
ここで学んだのは、『「単に儲かりそうだから。」と手を出すのは失敗の原因。』ということでした。
「好き」とか「得意」「業界を知っている。」という条件がないと、続きませんね。
ちなみに「畑違い」に悪はありません。「サラリーマンから畑違いの喫茶店で成功」とか、「エンジニアから一転、畑違いの民宿で成功」そんな畑違い例はいくらでもありますからね。
失敗パターンはわかりきっているのに
実は、上記のように「友達と起業」とか「スキルレベルに合わない起業」、「好きでもない畑違いのジャンルでの起業」など、長い歴史のなかで必ず失敗すると言われているパターンなんですよね。
それを知らなかったのが痛かった・・・もっと勉強する姿勢があれば、親友を失う事もなければ数千万円を失うこともなかったかもしれません。
さすがに、これだけ失敗を繰り返すと、もう失敗はないと思ってますが、、、どうなんでしょうか。3つで終わりにしておきたいですが。