成功する新規事業の立ち上げ方。シンプル5ステップ

知り合いの個人事業主Aさんから、「新規事業の立ち上げってどうやればいいの?」と質問を受けたました。

エンジニア的な仕事がわりと安定していて、時間もお金もちょっと余裕が出てきたので、「新しいビジネスを始めたい。」とのこと。

「個人事業主をやってるんだから、人に聞くまでもなくできるでしょう?」とは思ったのですが、やはり、別の事業を新しく始めるとなると、どうやっていいかわからなくなるのかも。

「新規事業」とは、すでに事業をやっているうえで新しくはじめる事業のこと。

事業が初めての人なら「起業」ということですね。

考え方ややり方は同じでしょう。

Aさんの代わりにネット検索で調べて、まとめてみました。

と言っても、以下のサイトを参考にしただけですが。

https://the-owner.jp/archives/265

ステップ1 買う人は本当にいるの?

まず1番目はこれでしょう。

「売って欲しい!(でも、売っていない。)」という需要です。

需要を見つけたなら9割成功したと思っても過言ではないでしょう。

需要を別の言葉で表すと「悩み」「課題」という感じ。

これらを解決するビジネスを作れば、大きな失敗はないですね。

この「需要」について、危険なのは「確実な需要があるかないか」を確認せずにスタートしてしまうこと。

よくある話で、「この地域にはパン屋さんがないから開業したら儲かるだろう。」というやつ。

たしかに、パン屋がなければパン需要を独り占めできる可能性は高いですが、そもそも米しか食べない人ばかりが集まった地域かもしれない。

それを知っているから「誰も参入していない。」というパターンもあり得るわけです。

起業で失敗する典型例の1つでもあります。

ステップ2 どうやって売る?客との接点は?

新規事業のドメインを決めます。

ドメイン(domain)とは、「領地、領土、領域、分野」といった意味。

要するに「どこで、どのような形」でやるのか?を決めるということ。

からあげ屋を開業するなら「実店舗」でやるのか、あるいはゴーストレストランで「デリバリー」にするのか。

また、「冷凍して通販で売る」というやり方もありますね。

事業ドメインを決めるうえで、「物理的定義」と「機能的定義」を決めると良いでしょう。

物理的定義とは「駅から500m以内の路面でテイクアウト用の実店舗を作る。」

機能的定義とは、「鹿児島の甘い醤油に漬け込んで揚げたからあげで甘党に喜んでもらう。」

といった感じ。

特に、機能的定義を決めておくと事業の幅が広がるのでおすすめですね。

例えば、からあげ屋ですが「甘党に喜んでもらう。」という機能的定義をしているので、からあげと一緒に「プリンはいかがですか?」「あんみつはいかがですか?」と、クロスセルで客単価を上げることも可能になります。

ステップ3 理念やビジョンを決める

理念は「儲ける楽する。」

ビジョンは「甘党の聖地にする。」

初めての起業や初めての新規事業の場合は、この程度で良いでしょう。

経営理念とは、活動方針のこと。

経営理念に「人々を幸せに」とか書いているのに、悪どいことばかりやっている大企業もありますが、最初からそういうウソでスタートするのは、あまりよろしくないかと思います。

ちなみに、ビジョンとは「目指す姿」という感じですかね。

ある企業は「世界に最も必要とされる会社」なんて書いています。

おそらく社員も「ふぅ~ん」って感じでしょうね。

ステップ4 マーケティング戦略を練る

マーケティングとは、「売れる仕組みを作ること」と誰かが言っていますが、この説明が一番わかり易いでしょう。

例えば、当社の場合、ショップサーブでネット販売もやっていますが、マーケティングを超簡単に説明すると次のような感じです。

・商品を仕入れる
・ネットショップを作る
・広告を出す
・売れたら発送する
・リピーター対策をする

書けば簡単ですが、このサイクルを作るのは、実は、なかなか大変です。

商品を仕入れたりネットショップを作る、また商品を発送するなどは簡単ですが、「広告」や「リピーター対策」など正解がないので、常にPDCAを回しながら改善していく必要があります。

ステップ5.オペーレーション作り

「オペレーション作り」は、言い換えると業務の流れを作るということ。

からあげ屋を開業した。

オープン作業から決済、調理、接客など、どのように進めて行くかを作っていきます。

からあげ屋などであれば、まったくの無知から作るのは大変なので、からあげ屋でバイトするだけで「へぇ~そうやってオペレーションするんだ。」というのがわかるので、それを、まんまパクってアレンジしていけば良いだけです。

「お客さんが少ない時間帯は注文を受けてから揚げる。」とかランチタイムは、ある程度出ることを見込んでどっさり揚げておく。」など。

オペレーションは状況によって変更しないといけない業種もあります。

当社の通販の場合は、「受注」→「決済確認」→「梱包」→「発送」→「発送連絡」とオペレーションは、ほぼ固定されています。

でも、法人客の場合は「見積もり」→「受注」→「発送」→「請求書発行」など、一般消費者の注文のオペレーションとは違ってきます。

どんな業種でもオペレーションがあるので、それを作り、ブラッシュアップしながら効率化していくのが、事業主の仕事と言えるでしょう。

今までになかったビジネスなどを作るときは、参考例がないので頭を使って試行錯誤していくので、大変ですが楽しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。