何かを仕入れてネット販売したい。
あるいは、実店舗の物販で何か関連のある商品を仕入れたい。
そんなときは、仕入れサイトを利用します。
ただ、仕入れサイトと言っても2種類あります。
1つ目は総合仕入れサイト。
2つ目は個別仕入れサイト。
その(1)総合仕入れサイト
総合仕入れサイトとは、仕入れのNETSEA(ネッシー)に代表されるように、様々なメーカーの窓口になっているサイトです。
ネッシー自体は、商品を企画して製造するメーカーではありません。
「メーカー」とは、商品の企画から製造までをやる企業のこと。
パナソニックやソニーなど、独自の商品を企画して作っていますよね。
これがメーカー。
海外の商品を輸入して、国内に流通させる貿易商社もメーカーと呼ばれることがあります。
バナナを輸入しているのは○○商事。
バナナ自体は、○○商事が作ったわけではありませんが、輸入しているのがその企業だけなので、メーカーと呼ばれたることもあるわけです。
要するに、メーカーとは、日本国内において何らかの商品の一番風上にある企業のことです。
その(2)個別仕入れサイト
総合仕入れサイト対して、個別仕入れサイトは、メーカー自ら卸先(小売店)に対して商品を販売する(卸す)サイトのこと。
例えば、アラブの魔法のランプを専門に輸入する「ホゲラ商社」という企業があるとします。
その企業のウェブサイトを見ると「新規お取引について」といったページがあります。
そこから個別に「仕入れたいです。」と企業と「直接」コンタクトを取り、「直接」取り引きの契約をして仕入れをします。
これが個別仕入れサイトです。
今では、例えば、アルミメーカーから個人的に仕入れができるような時代です。
総合仕入れサイトと個別仕入れサイトの違い
総合仕入れサイトと個別仕入れサイトの違いの1つは仕入れ値です。
総合仕入れサイトは、「メーカー」→「卸」→「あなた」というモノの流れになります。
間に入っている総合仕入れサイト(卸)が手数料を上乗せして、「あなた」に販売します。
一方、個別仕入れサイトは「メーカー」→「あなた」と直接取り引きになるので、余計な手数料が発生しません。
というのが基本的な構図です。
実際は、「どっちで仕入れても同じ」ということもあります。
ケースバイケースです。
私自身の業界では、総合を使うと確実に仕入れ値が高くなるので、できるだけメーカーと直接取り引きをするようにしています。
ひどい話がひとつあって、総合卸から仕入れる時は6掛け(定価の60%)、でも、メーカーから直接仕入れたら20%なんてこともありました。
問屋が、あほほど間の抜いていたわけです。
これは私の業界だけかもしれませんが、家具業界には家具業界の事情、ペット業界にはペット業界の事情。
と、それぞれの業界に固有の事情がありますので、これだけは業界に入ってみないとわからないです。
どこの企業も販売店を求めている
ITスキルの高い企業は、自社で販売サイトを作って、消費者に直接はんばいしています。
専門用語ではD2C(ディー・トゥー・シー)と言います。
日本国内の中小企業の数は400万社を超えるといいますが、その大半はIT化が遅れているアナログな企業ばかりです。
ウェブサイトを作る能力はあっても、お客さん(販売店)を見つける能力がない企業が大半です。
どの企業も、喉から手が出るほどお客さんを求めています。
でも、アピール力が貧弱。
だから、こっち(販売側)から見つけてあげると、とても喜びます。
副業ネット販売でも全然OK
そういった企業は、とにかくお客さん(卸先)が欲しいので、ネット販売だろうがリアル販売だろうが、副業だろうが本業だろうが、売ってくれたらバンザイです。
ですから、企業のウェブサイトを見て「ガチ企業じゃん。」と思っても、臆せずコンタクトを取ることが大事です。
取引に関する担当窓口は、たいていその企業の営業さんです。
仕入れをしたい場合は、営業さんとやり取りをすることになります。
営業さんもピンキリで、無気力でゴミのような人から、意欲的に取引先を開拓するアツい人まで。
コンタクトを取ってみないとどうなるかわかりません。
だから、「仕入れたい。」と思ったらメールでも良いので問い合わせてみましょう。(参考:仕入れをお願いするメールの書き方)
問い合わせるだけなら、何も失うものはないですよね?
もし、会話が得意なら電話でコンタクトを取るのがおすすめです。
というのも、企業の営業さんは総じてアナログな人が多いです。
外回り、打ち合わせ、商談、と、仕事内容はITツールを使わないことが多いからです。
もちろん、営業さんの年齢が若いと、ITにも明るくメールですいすいことが進むこともあります。
いろいろです。