いろいろな仕入れ方法がありますが、確実に勝てる仕入れと言えば、「オリジナル商品」と「日本未上陸(未発売)商品」でしょう。
確実に勝てるとは、「価格競争に巻き込まれることなく思い通りの値段で売れてしまう。」という感じ。
どちらも共通しているのは、売り出したときにライバルがゼロという点。
澄み切ったブルーなオーシャン。
価格の比較検討をしようとユーザーが何万回検索されたとしても、自社のサイトにしかたどり着かないわけですから、ユーザーは、提示されている値段そのままで買うざるを得ない状況になります。
これぞ勝ちパターン。
ハンドメイドなどに見るオリジナル商品は、そもそも需要が少ないく大量生産もできないので、ボカンッと当たることは難しいですが、海外から日本未上陸の商品を見つけてきて、それが当たったらそれこそ、軽く億を超えることもあります。
取引メーカーや輸入商社では、このような海外の既製品を輸入してきて、国内の小売店の卸していることがよくあります。
彼らは、どこからそんな商材を見つけてくるのか?というと海外の展示会。(であることが多いです。当店の業界は)。
毎年恒例の東京インターナショナル・ギフトショーも来月にせまりました。
年に1回あるいは毎回足を運んでいる人も多いと思います。
でも、仕入れ目当てでいく人は口をそろえて言うのは、最近は「たいしたモノがない。」「毎年代わり映えしない。」といった声が多いです。
確かに。
逆に出展社の立場としては、「バイヤーを見つけたい!」と言うよりは、毎年のお祭りなので、しゃーなしで出店していることも多いですね。
とりあえず、3日間なり4日間なり、「会社で決まっていることなので。」頑張って立って接客しているというパターンです。
そんな中でも、新しく出店した中小企業などは、自社の自慢の製品を掲げて元気よくバイヤーさんを探しているイメージです。
最終日なんか、かなり疲れていると思いますが、超丁寧に説明してくれたりします。
余談ですが、粗品目当ての来場者も多いですね(笑)
閉場が近づくと紙袋にパンパンにカタログや粗品、ノベルティーなんかを詰め込んでお持ち帰りしています。
ま、たいしたものないんですけどね・・・
さて、海外仕入れ。アメリカ、ドイツ、フランス、中国など、世界各地でギフトショーのような展示会が毎年開催されています。
ビッグサイトの3倍5倍という、とてつもない展示会場であることも多いです。
海外の展示会や買い付けなどに行くとわかると思いますが、「日本で売っていないモノ」が腐るほどあります。
もちろん、そんなものを何でも買い付ければ日本で売れるか?というとそうじゃないです。
フランス人好みのデザインや、ドイツ人好みなど、その国でしかウケないテイストというのがあります。
そのような膨大な商品の中から日本人にウケるデザインや機能のモノを探し出すのが海外展示会の楽しみのひとつです。
「海外仕入れ」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、「仕入れ」ですから根本は国内と同じです。
卸価格(輸出価格)があり、最低ロットがあったり、決まった支払い方法が限定されていたり。
国内仕入と若干違うのは、「外国語」を使って「輸入」をするという点くらいです。
外国語は通訳を雇えばいいし、輸入手続きも専門会社にまるなげすれば、こちらは仕入れ代金を支払うだけ、です。
通訳を雇ったり通関業者に頼んだりすると「お金がかかるじゃん!」と思うかもしれませんが、直で輸入する場合は、それらの費用も込みで、めちゃめちゃ安い原価で済みます。
おおざっぱなイメージとしては、国内で1万円程度の値で販売することを想定した場合、輸入の場合は、原価は3000円くらいに抑えられます。
逆に言うと5掛け6掛けであなたが仕入れているその商品の原価は2~3掛けということです。
輸入商社は「当たれば」確実に儲かります。
ただし、海外から商品を輸入した場合、独占販売契約をしていない限り、ライバルも同じものを輸入することができるので、そこは注意しておいたほうが良いでしょう。
たしか、同じショップサーブのユーザーさん(ベビー用品系)だっと思いますが、海外から日本未発売の商品を輸入して「ヒット」しました。
しかし、その後、その商品が当たっていることを知ったライバルたちが、こぞって同一品や類似品を輸入しネット販売を開始。
最初に輸入したそのお店さんは、ライバルが売り始めるまではがっぽり儲かったとか。
ライバルが増えてくると、売り上げは確実に落ちていきますから独占販売の契約をせずに輸入する場合は、「そこ忘れずに」という感じですね。
一番乗りでなくても2、3番あたりならまだまだ儲かる感じがします。
また、独占販売の契約をしたとしても、そもそも売れないモノだと元も子もなくなりますが!
※世界中でいろいろな展示会が開催されているので興味ある方は一度調べてみてはいかが。