焼き菓子のシェアキッチンオープンのお店のニュースを見て、面白かったし勉強になったので記事にしました。
パティシエになるのが夢という笠島さん(25歳/2021年現在)
高校を卒業したあと製菓学校で菓子作りを学び、結婚式場でウェディングケーキを作る仕事。
そして、ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在。
メルボルンでのカフェでコーヒーを学び、2021年、京都にあるシェアキッチンで自分のお店をオープンさせたそうです。
試作チェックでOK
3時間で4品の焼き菓子を作り、シェアキッチン運営会社(株式会社BeChef)の社長に試食してもらう。
販売するに値しない商品だと、出店取りやめになることもあるそうな。
ひゃーそれは厳しい。
今回のシェアキッチンでは、Uber Eatsのデリバリーも想定しているらしく、8品~10品くらいの菓子の制作を提案されていました。
今回の施策は、笠島さんのレパートリーの一部。
他にもパウンドケーキやマフィンなどのアイデアがあるという。
シェアキッチン運営会社の社長の感想は「最高」。
「素材の味を食べさせるケーキだ。」との評価。
「デリバリーやテイクアウトで売れる商品かどうか?」というのもチェックポイントだったそうです。
ケーキ類はデリバリーもテイクアウトもいけますよね。基本。
ちょっと揺らせばトッピングが落ちるようなケーキだと、デリバリーは難しいと思いますが、そんなのあまり見たことないですね。
というわけで、担当者は「高い確率で売れる」と判断。
笠島さんは、合格をもらったので1か月後から販売開始決定。
オープンの日。え?そんな場所で?
実は、このシェアキッチン、なんとスーパーの2Fに作られている。
つまり、出店場所は、株式会社コスモコーポレーションが京都市内や宇治市、向日市などに展開する「新鮮激安市場 四条麩屋町店 」 というスーパーの2F。
京都市内でもわりと繁華街寄りの場所。
ただ、スーパーの2階と言えば、たいていは洗剤やキッチン雑貨類などの日用品の販売エリア。
1階の食品売り場に比べると人の数はガクンと下がりますよね。
でも、おおむね食品を買いに来ている客なので、そこで焼き菓子という食品を販売するのは方向性は間違ってはいないです。
また、「激安」がウリなので、そういうお客さんが集まる場所、と考えると、微妙な気がします。
さて、どうなるのか?
オープン当日
オープン当日は、「不安もあるけど楽しみ。」「一人来てくれるだけでうれしい。」と。
確かに、オープン当初は不安もありますよね。
そして、「1人来てくれるだけでうれしい。」とハードルも最低の高さです。
ハードルは下げておくもの。
初日はテイクアウトのみでの販売。
さて、売れるのか。
やはり、人の流れはないので1階へ降りて声掛けをすることに。
「2Fで焼き菓子を販売しているので良かったどうぞ。」と。
それでも、なかなか来てくれません。
そりゃ、みなさん食材買いに来ているんですから、「焼き菓子の口」からは程遠いですから。
結果、おばちゃんをゲット。しかし、見るだけで帰っていく。
2人めもおばさん。ついに、2点お買い上げ!
これはうれしいね。
「インスタで見た。」というお客さんもやってくるなど、最終的にそこそこ売れて終了。(7割くらいが売れた感じ?)
ごめんなさい
数か月で閉店?
オープンはおそらく2020年12月あたりでしょうか。
2月には閉店しています。(インスタ情報)
シェアキッチンの契約が3か月~なので、閉店というより、もともと3か月だけの営業のつもりだったのかもしれません。
その後、2021年の春を目途に嵐山でレストランを開業するといいます。
旦那さんがシェフで彼女がパティシエとのこと。
2021年4月現在、まだオープンのお知らせはないので、現在は店舗の工事などをしているのかもしれませんね。
シェアキッチン料金は?
今回、世田谷区の会社が運営するシェアキッチン。
シェアキッチン自体は、東京渋谷、京都、福岡と3か所あるようです。
料金体系をウェブサイトで見てみましたが、はっきりわからない・・・
敷金礼金、初期費用、退去費用は0円
書類選考、面談、試食審査が必要。
審査にパスしたら出店。
必要な費用は:月額固定費と水道光熱費とのこと。
水道光熱費は知れていると思いますが、月額の固定費はいくらなんでしょうね。
5万~15万といったあたりでしょうか。
まとめ
コロすけ騒ぎでデリバリーやテイクアウトが伸びたのはご存じのこと。
その波に乗って、ゴーストレストランやシェアキッチンが雨後の筍のように現れているのでしょう。
「シェアキッチンでお店をする。」というのも、今回の彼女のように、「一時的に」であればアリだと思います。個人的には。
ずっと続けるには、ちょっと。。。と思うんですよね。
なぜなら、ビジネス上デメリットが多すぎるから。
1つだけあげるなら、他人のプラットフォーム上でのビジネスという点。
ネット通販の世界で言えば、楽天などがわかりやすいですね。
楽天に出店していると、親玉の楽天の意のままに搾取されがちです。
「お買い上げ4000円で送料無料にしろ。」とか「銀行は楽天銀行だけにしろ。」など。
NOと言える選択肢は、もともと存在しなし。
「シェアキッチンで人気が出てしまう。」なんてこともあるしょう。
でも、しょせん他人のプラットフォームの上です。
ある日突然、「来月でシェアキッチン閉鎖するんでよろしく。」なんてことも起こり得るわけです。
ネットビジネス系では、よくある話です。
私も、その昔、ネット通販ショップを「無料サービス」を使って展開していた時期があります。
けっこう人気店だったんですよ(^^;)
それがある日突然閉鎖。
それも、何のお知らせもなし。
え~~??何が何だか?ですよ。
だから、その後は、楽天などの他人プラットフォームも使うけど、必ず、他者の影響を受けない独自の販売チャンネルを持つことにしました。
現在は、ショップサーブを中心にモール店もありますし、Shopifyでも出店しています。
特に、Shopifyなどは、焼き菓子とか単価の安い商品の販売が向いているので、飲食店を中心に契約がめっちゃ増えてますね。
参考:https://www.youtube.com/watch?v=80q6kNT7gis&t=270s