自分のビジネスの総決算。
自己採点で成績を出して提出するのが確定申告。
儲かっている場合も赤字の場合も、あなたもあたしも、ハッキリって言って「面倒くさい!」の一言に尽きる毎年の恒例行事。
でも、大半の人は、期限が迫っても、レシートや領収書を封筒やクリアフォルダに入れたまま、棚やデスクの上に放置されているのではないでしょうか。
見て見ぬ振りをしたいけど、サクッと終わらせたい。
そんな方のための一夜漬けどころか、早い人なら90分もあれば作成できてしまうスピード作成術。
厳密にやっている会計士さんや税理士さんからはヒンシュクをかったり避難を浴びたりするかもしれないインスタントなやり方です。
ちょっとズボラにやるだけ。でも、決して、悪意をもった違法行為ではないので気にせず終わらせちゃいましょう。
ネット販売やブロガーやユーチューバーなど
筆者自身がネット販売やブロガーをやっているので、ネット系の個人事業主を意識した内容です。
開業届を出していて青色申告者であることを想定しています。
確定申告のお知らせのはがきが届く方。
職人さんなどは、高額な工具などを買うと「減価償却」というややこしい項目をクリアしないといけないので想定外です。
減価償却については軽くしか触れません。
ポイントは「まとめ」
このスピード作成術では、企業の経理現場で行われている毎日の記帳はすっ飛ばします。
「一行一行入力するなんて、やってらんねーぜ。」そんなズボラさん向けのやり方です。
それは、一言でいうと「まとめ」。
「何でもかんでもまとめちゃえ!」ということ。
ただし、まとめるのは月別。
1年でまるまるまとめても良いけど、それだともっと早く終わってしまってもったいない(笑)。
「いくら面倒でも、ちょっとくらい楽しもうよ。」という矛盾した考えもあったりなかったり。
いずれにせよ、まずは、事業で使っている銀行口座のデータ、クレジットカードのデータ、紙状態のレシートや領収書をかき集めましょう。
ステップ(1)3種月別にまとめる
これからまとめるのは3種類のデータです。
1.売上
2.仕入
3.経費
12ヶ月分しっかりデータを出しましょう。
例えば、タクシーの領収書が溜まっているとします。
月別にまとめます。
必要なのは計算機。iPhoneやパソコンに入っているアプリでもよいですが、物理的筐体のある電卓のほうがやりやすいかなって思います。
1月12200円(5回利用)
2月9900円(3回利用)
3月24300円(12回利用)
・・・
売上や仕入れなども同じで、毎月振込みをしているのなら、その履歴から月別に合計を出しておきます。
1月60万
2月80万
3月120万
掛けで取引している場合は、取引先からの請求書などを元にまとめると良いです。
取引先別に入力する必要はありません。
まとめて「仕入れ」の金額を出します。
ステップ(2)経費を入力していく
毎月の合計額をエクセルに入力していきます。
フォーマットは無料で配布していますので、お好みでダウンロードしてください。
12ヶ月分入力ができると年額の合計が出るようになっています。
会計ソフトに入力する余裕がある人は、まとめた金額を末日などに入力します。
1月31日 旅費交通費:12200円
2月28日 旅費交通費:9900円
3月31日 旅費交通費:24300円
すべてのレシートについて項目別にまとめます。
ちなみに、このまとめて入力は脱税でも違法でもなんでもありませんよ。
金額をごまかしているわけでもないし、結局同じになるわけですから。
ステップ(3)仕入れの入力
仕入れは経費ではありませんので、ちょっと注意が必要です。
経費の場合は「月ごとにまとめるだけ。」です。
でも、仕入れの場合は、「月ごと」に加えて「1月1日の在庫金額(A)」と「12月31日の在庫金額(B)」を出しておく必要があります。
イメージはこんな感じです。
1月1日の在庫 10万円・・・(A)
1月仕入れ:60万
2月仕入れ:80万
3月仕入れ:120万
・・・
12月31日の在庫 5万円・・・(B)
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