平日20時ころ。
画廊の前を通りかかったときのこと。
若い女性からキャッチを受けました。
夜でしたが、ガールズバーとかキャバクラとか、そっち系のキャッチではないのはあきらか。
ふつうの若い女性が近づいてきて、「今◯◯やってるので、ぜひ見て行ってください。」とのこと。
ひま人つかまる。
こんな時に限って、何の予定もなかったので断る理由もなく、まんまと画廊へと連行。
人それぞれ、得意分野、不得意分野があると思うけど、アートとか超不得意分野。
よくわからない。
でも、「ヒマだし、たまには興味ないところに首を突っ込むのもアリだな。」と思って入店?
説明の嵐。
ヨーロッパの作家が描いたという絵が飾ってありました。
広さは十坪もないくらい。
画廊内の説明担当は、おそらく50代くらいの女性。
白い手袋をはめて、「さあ説明しますよ。」と言わんばかりに、1枚目の絵から説明。
別に説明求めてないのに、ひたすら説明しまくり。
若手作家で、この画廊とは「別の場所で数日後に個展がある。」とのこと
まったく興味ないので、「へ~。」以上。
褒めまくられる
絵画の説明はもちろんのこと、合間合間に、こちらのことを、あれこれと褒めるじゃないですか。
内容ほとんどわすれちゃったんですが・・・
「お仕事は?」
「会社やってます。」
「ですよね~~。すごいそんな社長感のあるオーラが出てますよ~。」
「そうですか?」
「ええ。一般の人とは違うような貫禄のような雰囲気が。」
「へ~。(・・)」
まあ、これが褒め言葉なのかどうかは、わからないし、そんなことを言われても、嬉しくも何ともない。
「このおしゃべりなおばちゃんはナニ?」って感じ。
変な契約させられる恐怖
キャッチの女性に捕まってからの一連の流れで、「これってもしかして、最終的に高額な絵画の契約にもっていくようなやつ?」みたいに、一瞬不安に。
絵画は数千マンとか数億レベルではなく数百万~数十万程度。
カードで切れるレベル。
「そこも計算づくか!?絶対に契約するものか。」
狭い画廊を一周しながら入り口に近づきます。
アンカリング効果!?
画廊に入って、45万円とか125万円とかの作家さんの絵画を見せられ、入り口に向かい、そろそろ「帰ります。」が言えそうなエリアに。
そこで、今度は、作家の手描き絵画を印刷した小ぶりな額縁などが数千円程度で販売されているエリアに。
「こんなのもあるんですよ~。」と。
「はぁ。」
これはもしやアンカリング効果?
数十万の高い絵画を見せておいて、いきなり数千円程度の雑貨レベルのミニ絵画。
安ぅ!買う!
と心理誘導したかったのだろうか。
いやいや、そもそも興味ないし。
食い下がる熟女
興味のない話を、興味津々で聞き始めたものの、やはり、興味の持てないジャンルだと、熱もすぐ冷める。
「じゃ、帰ります。」のタイミグで、こんどは「これいいでしょう。」と見せてきたのがメガネ拭き。
数百円程度ですかね。
最初に見せられたウン十万の絵画に比べると、タダ同然の商品。
「せめて、これくらい買って帰って。」という心の声が聞こえるも、「必要ないものは必要ないので。」ときっぱり。
何だったのか・・・
世の中、いろいろな商品の販売方法がありますが、画廊に連れ込まれ、最終的にメガネ拭きをおすすめされるという、なんともシュールな体験をしました。
「ヨーロッパから画家が来日する。」という話だったのに、その日程も場所も一言も言わず、ひたすら喋った熟女は、一体何の目的があったのか。
当該画廊は、日本国内で路線価NO.1のエリア。
画廊の従業員であろう若い女性と熟女。
もしかすると、あれが「一生懸命働いている。」ということなのか?
若干、悶々とした気分で現場を後にしましたが、被害者になったわけでもなく、「なんなん?この体験。」それだけ。
詳しい方、説明キボンヌ。