「先延ばしをする」を英語で言うなら「put off」や「procrastinate」を使います。
いずれも英英辞書で見る限り、日本語の「先延ばし」のほうなネガティブなニュアンスはなさそうです。(後者はネガティブな意味合いもある。)
「人はなぜ先延ばしにするのか?」については、国内外の大学でも研究がされるほど人間の行動や心理の謎ひとつです。
さて、さて、そもそも「先延ばし癖」は絶対的に悪いことなのか?
別に悪いことじゃないよね~って話。
先延ばし癖は悪くない!
通常、「先延ばし」という場合、「やらないといけないこと」があるけど、つい後回しにしてしまうことを言う。
ここでのキーワードは「やらないといけないこと」。
また、通常は、先延ばしのしている「やらないといけないこと」≠「やりたいこと」ではない。
つまり、どちらかと言うと「やりたくないこと」の仲間と言えます。
「やりたくないこと」をやらないで済むって幸せじゃないですか??
違いますか?
「やらないと命に関わる」とかであれば、すぐやりますよね。
「うわっ!大量出血だ!このままでは命が・・・いや、面倒なので止血は後まわしにしよう。」とかないですよね。
子供の頃から先延ばし癖があって、癖は治ることなく、気づけばオッサンになりました。
確かに、「やらなければ」と思いつつつ先延ばしにする癖は、「なんとかならんのか。」と思ったこともありました。
でも、やりたくないことには、腰が超絶に重く、微動だにできない。
なので、やりたいことだけやることにしています。
「やらないといけないこと(本当はやりたくない)」を抱えて日々暮らすってストレスじゃないでしょうか。
人によってはうつ病とかの原因になるかもしれませんよね。
先延ばし癖を1秒で消しさる方法
「治る」と言うと語弊がありますが、自分の中に「先延ばしする」という選択がない状態に持っていけば良い話だと思います。
つまり、
やりたくないことはやらない。
やりたいことだけをやる。
以上。
そのことで職場での評価が下がるかもしれないし、最悪仕事をクビになるかもしれない。
大学も不合格になるかもしれない。
収入も無くなって貧困になるかもしれない。
近い将来のバッドな結果を甘んじて受け入れる覚悟を決めれば「先延ばし」という概念自体が消えてなくなります。
「クビは嫌だ。」とか「合格したい。」「収入が減るのはやだ。」とか思っている限り先延ばしは一生付いてきます。
やりたいことだけやった結果、首だろうが不合格だろうが、それが自分の人生だと思うことですね。
即やる人になれない人
先延ばしを克服するには「未来のデメリットを想像しよう」とか「明るい未来を感じよう」あるは「完璧を求めない。」「とにかくやるっ!」とか、いろいろアイデアはあるみたいですが、、、
いやいやいや、それができないから、先延ばし癖があるんですけど?
って思いません?
即やれる人は、日常的に想像力をうまく使ったり、感情をコントロールして先延ばしを回避しています。
それができない人が先延ばしになるわけで。
あれこれテクニックを紹介したところで、できない人にはできない。
そもそも、「先延ばしが致命的な状況になる」ことがわかってるひとは、即やるでしょ。
だから、「『先延はいけないこと』という思い込みを捨てて、やりたいことだけやれば良い。」というシンプルな結論。
「報酬もないのにやる気は出ない」が当たり前
某会社の管理職の人なんですが、人柄はいいけど、とにかく仕事が遅い。
これは、経営者側からも「のろい」という評価が下っているうえ、その部下からも「あの人ほんと仕事遅すぎて草。」と言うレベル。
仕事そのものも遅く、すべきことを忘れていたり、先延ばしにしているのが原因。
でも、これ、本人の立場で考えると、毎月発生する仕事をスピーディーに完璧にこなしたところで、ボーナスが出るわけでもなく給料が上がるわけもないので、本腰入れて取り組もうなんて思いませんよね。
これが逆に、Aプロジェクトの企画を2日以内に作れば特別手当3万円。
1ヶ月以内にプロジェクトを遂行できればボーナス10万円。
そうなると、お金が好きな人なら、すぐやる人になるでしょうね。
実際、以前に自分の会社で、これに似たことをやったのですが一部のスタッフは、びっくりするほど燃えてましたね。(「おまいら単純すぎ!と笑う。)
ただし、お金に興味ない人は無反応でしたが。
先延ばし癖に「締め切り」は効果なし
先延ばし防止策や集中力を高めるコツとして「締め切り」と言うアイデアがあります。
まず、自分で自分に締め切りを課すのは、ほとんどの人は無理でしょう。
自分に甘いのが人間ですから。
個人的にも、過去に自分で締め切りを設けたことはありましたが、1度も守れてないですね。
そもそも、自分で決めた締め切りをきっちり守れる人には先延ばしの癖も習慣もないし。
また、自分や他人が設定する締め切りって、時間的に適切なのかどうかも怪しい。
例えば、「仕事終わりまで、あと5時間」と言う時。
「1時間で終わらせて、余った時間は別のことをしよう。」なんて考えないし、やらない。
5時間フルで使うノロいスピードでやってしまうのが一般人でしょう。
「時間がありすぎるから成果が出せない。」パーキンソンの法則ですね。
結論
やりたいことだけやっていれば、そもそも先延ばしという概念は存在しない。
以上。
「でも、」と反論する人は、一度やりたいことだけやってみましょう。
人生変わると思いますよ。
わかりませんが。