最近立て続けに、友人や知人から「詐欺にあった。」という話を直接聞くことがありました。
それも複数件。
中には1000万円を超える被害も・・・
「騙される人がいる限り騙す人がいる。」とか?そんな言葉があったような気がしますが、結論から言うと、その一言で終わりますが。
それだけで終わっちゃうと記事にならないので、ネット通販歴20年以上の経験をもって、詐欺に遭うための方法、遭わないための方法などについて、あれこれ考えたいと思います。
100%詐欺に遭う方法
詐欺に遭うのは、とても簡単。
市価よりも明らか安く売っている商品を何の疑いなく買えば確実に詐欺にあえます。
「うわ。これ安くね?」
と、値段だけ見て、飛びつくタイプの人は簡単に詐欺に遭える可能性が高いでしょうね。
「儲かりそうな話に簡単に乗っかる。」タイプの人ですね。
ネット通販をやっている側としては、一般消費者が「うわっ!安い!」と思えるような価格は、そもそも仕入れ価格を割っていたりします。(セールとして、そういった売り方をすることもある。)
だから、そんな価格で売っていては商売にならないのです。
詐欺サイトは仕入れなんて当然していないので、「ユーザー心理をたくみに利用してお金だけ巻き上げる。」という仕組みを考えています。
「詐欺を働く側が悪い」という言い方もできますが、「世の中、そんなうまい話はない。」というように、値段につられて騙される側にも50%は責任があると言えるでしょう。
警察に相談するだけムダ!?
ネット通販で詐欺に遭った人が「警察に相談する。」ということをよくやりますがムダじゃね?と思います。
和牛商法とか、バカでかい規模の詐欺の場合は、警察に相談することで、事件となり犯人が逮捕されるということもあります。(まあ、それでもお金は戻ってこないですけどね)
でも、ネット通販詐欺のような小さな犯罪は、いくら日本の警察と言え、犯人を捕まえたり取られたお金を取り戻すことはできないでしょう。
最近の詐欺は、こぶりなやつが現れては消え&現れては消え、なので被害額を取り戻すとか、ほぼ不可能でしょう。
「勉強代」と思って、次に活かすことを考えたほうが人生においては生産的かと思います。
個人的に。
実は、高校生のときに、ジャンプ(まんが雑誌)かなんかに出ていた和牛商法(安愚楽牧場のやつ)の広告をみて「うわぁ~めっちゃ魅力的!」と思ったことがありました。
そして、「申し込みたい!」って常々思っていたんです。
でも、全然お金がなかったのであきらめました。
今となっては明らか詐欺なんですが(実際、詐欺事件になってオワリ。)、このように詐欺グループは「知識のない人」「リテラシーが低い人」を食い物にします。
騙されたなら「知識がなかった。」「リテラシーが低かった。」と学ぶことが大事だと思います。
99%ネット通販詐欺に遭わない方法!?
100%ネット通販詐欺に遭わない方法があります。
それは、「ネット通販を利用しない・・・」
というのは冗談ですが、「この商品良さそう。」とか「安い!」と思ったときに、衝動的に食いつくのではなくワンクッション置くことですね。
ZOZOとか楽天とか、いつも使っているサイトなら、そのまま買っても良いですが、知らないサイトの場合は素性を調べましょう。
素性を調べる簡単な方法があります。
ステップ1 ドメイン(****.comとか****.xyz)をコピーする
ステップ2 WHOISで検索
すると、「IPアドレス」という数字が判明します。
これは実際の詐欺サイトのIPアドレスです。
これを再度、上記のページで検索にかけます。
すると、下記のような英語の情報がでてきます。
ほとんど英語ですが、一部、「どこの国か?」という部分で日本語が出てきます。
この詐欺サイトはアメリカ合衆国になっています。
専門用語で言えば、「アメリカのサーバーを使って詐欺サイトを作っている。」ということです。
海外のサーバーの場合、「読み込みが非常に遅いことが多い」という点も詐欺サイトを見分けるポイントになるでしょう。
この箇所が、「アメリカ合衆国」になっているから「100%詐欺確定」ということではないのですが、「怪しいな?」と思ったときは、99%詐欺だと思います。
というのも、日本国内で通販事業を行っている場合は、この箇所は「日本」だからです。
もちろん、アメリカを拠点にあちらの商品販売しているサイトなら、当然「アメリカ合衆国」になるんですが、「いかにも国内の商品を販売している。」のに、この箇所が「外国」だと、そりゃ、怪しさプンプンです。
触らぬ神に祟りなしです。
アメリカやカナダならまだしも、アジア圏とか(今話題の)北のほうとかだと詐欺確定率爆上がりです。
ただ、全部が全部判明するかというと、そうじゃないので参考になるやり方です。
事業者情報なんてあてになんないぞ!
社団法人日本通信販売協会というワケのわからん団体のウェブサイトには、通販の詐欺にあわないためには「事業者の所在地や電話番号を確認しましょう。」なんてアホなアドバイスが書かれています。
そんな情報なんていくらでも操作できますし、詐欺をする側はそれもわかっているので、国内の誰かの情報をコピペして載せています。
最近は多いですね。
所在地が、「東京都世田谷区・・・」と電話番号が「03-****-*****」とあれば大丈夫なのか?って話です。
なわけないですよ。
Googleマップで所在地を調べると国内のどこかのビルとかが写っている場合があります。
それも、「誰でも簡単にできること」なので「そこに通販事業者が実在している」ということにはなりません。
取引先のメーカーさんの話ですが、(詐欺ではないけど)、ブローカー的な仕事をしていてオフィスとかないんですよね。
でも、一応所在地をウェブサイトに書いているんですが、調べてみたら「田んぼの真ん中にある小屋」なんです。
ちょっと笑っちゃいましたが、これを一般消費者向けにやっちゃうと「怪しい。」ってなると思います。
でも、BtoBで、しかも電話でのやり取りが多いので所在地なんて、小屋だろうが網走の刑務所だろうが関係ないのです。
アマゾンでも安心できないぞ!
ネット通販を長年やっているなかで、一般のお客さんで「私はアマゾン、楽天、ヤフーショッピング以外は信用できないから使わない。」という人がいました。
これ、アマゾンは特に当てはまらないですね。
というのも、楽天やヤフーは国内企業がほぼ100%ですが、アマゾンは海外の企業もたくさん販売していますからね。
個人的に、最近、詐欺じゃないですが、お庭で使う散水ホースを買ったところ不良品だったんですね。
普段、レビューを書かないけど、販売者に改善を求めるつもり、また、他のユーザーへの参考のために「不良品だったので返品しました。いい商品だと思うので改善を希望します。☆1」と書いてみました。
すると!
出品者から直接メールが来るじゃないですか。
下手くそな翻訳です。
要約すれば、
「3,000円のギフト券やるからアマゾンの悪いレビューを消せ。」
ということでした。
3,000円のギフト券に目がくらむユーザーが多いのでしょうか。
その商品の評価は4以上です。
でも、さくらチェッカーでは「危険」アラートです。
このようにアマゾンには、(詐欺とは言わないまでも)中身も評価も伴わない商品を販売するヤツらが暗躍しているので、決して大手だからと言って安心はできないですね。
ちなみに、「アマゾンの低い評価を金で買って消す行為」というのは、アマゾンにとってもメーカーにとっても、ユーザーにも良いことではないので、まじめに通販事業を行う身として完全シカトしました。
アマゾンは、こういう業者をまだまだ放置しているようです。
AIがもっと進化すれば排除可能なのかもしれませんが、まだまだ、そこは役立たずですね。
間違って4,630万円振り込んで欲しい
話題はちょっとそれますが、山口県阿武町の事件。
めちゃくちゃおもしろいと思いません!?
こんな茶番劇、B級映画より面白いって思います。
普通の人ならすぐに返還するであろうところ、よりによって、オンラインカジノに金を突っ込むようなヤツに誤って振り込んだとは、、、、
そりゃ、「役所の人間と若者がグルだったんじゃね?」なんて疑惑も生まれますよね。(個人的にもその線は想像した。)。
マスコミは「誤って振り込んだお金を返還せずに使った若者が悪い。」だけの報道になっています。
確かに犯罪ということでタイーホされましたが。
いやいや、アホか。
「もっと面白いポイントあるじゃねーか。」と思うわけで。
そもそも、国民の税金、大切なお金の振込を間違うとかありえないミスですよ。
マスコミはこっちをエンターテイメント的に話題にすべきでしょう。
銀行も、そんなおかしなデータがきたらわかるはずでしょうし。
なんのチェックもしていなかったんでしょうね。
その銀行もポンコツ。(こういうところもツッコミが必要)
そう、役所のトンデモ!ミスをやり玉にあげないマスコミもチンk*スだと思いますが、当該役所は、振込のデータを作るのに、
フロッピーディスクを使っていた!?
とか聞きましたが、本当でしょうか。
信じられないけど。
今の人は、「フロッピーディスクって何?」ですよ。
MDさえ知らないですしね。
今どきスマホの時代に黒電話を使っているような、全自動洗濯機があるのに洗濯板を使っているような、テレビはハードディスクに録画できるのにビデオテープに録画、そんな時代錯誤な業務オペレーションをやって税金を無駄遣いしているわけで。(ま、そんなこと許している「国民」にも半分責任ありますけどネ(^_-))
オンラインカジノとかより、役所の振込エラーとかフロップーディスクのほうが、よっぽどニュースだと思うんですけどね・・・