ECサイト運営の中小企業リスクマネジメント事例

中小企業のリスクマネジメント

社長って大変ですよね~

「顧客を増やす。」「売上を上げる。」その後ろでは、「悪質な客のデリート作業」に始まり「自然災害時のリスクヘッジ」など。

起こり得るロスに対して対策を打っておくのも仕事のひとつですからね。

リスクマネジメント自体は売上につながるワケではないけど、万が一のロスを食い止める効果があります。

リスクマネジメントについて、「よその社長はどうしてんの?」の事例。

従業員10名以下の小さい会社。

E/2012/06/post_45.html
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背筋が凍ったEC業界の事故

時は平成24年6月20日。

レンタルサーバー大手の「ファーストサーバー」が顧客(1割)のホームページなどのデータを誤って全消去。復旧できずに終わった。

という血の気が引くような事故がありました。

ネットショップもたくさん入っていたでしょう。

専任がいれば、ローカルのバックアップから他のサーバーで即日運用が可能ですが、外注していたところは数日から数週間は営業がストップしてしまったのではないでしょうか。

ローカルにバックアップを取っていなければ、5年10年と蓄積してきた大切な資産を失う事になったでしょう。

こわ・・・

参考:https://ascii.jp/elem/000/000/913/913202/

ショッキングなデータ保管責任の所在

実は、当店の利用するショップサーブ

サービス規約には、例え、当社(Eストアー)のミスで貴店のデータが消失してしまっても責任を負いませんので、よろしく。もし、消してしまったらごめんね~(^人^)

と言わんばかりの一文が書かれています。

具体的には、規約17条の(1)。

コピペしたのが次の一文。

サーバー内の契約者に帰属するデータについては、契約者の責任に置いて契約者自信でバックアップを行うなどして管理するものとする。

これはどこのサーバーも通販開業システムも同じですね。

データの保管は自己責任。

もちろん、クレジットカードデータの流出事故ともなれば、また話は別だと思いますが。

当店のリスクヘッジ:たまにバックアップを取る

取引先メーカーや問屋・商社の夜逃げ

夜逃げしたかどうかはわかりませんが、取引先のメーカーや商社の倒産、破産などもリスクとして挙げられますよね。

お店の命綱になっている商品を卸してくれるメーカーがもしなくなったら・・・」

過去20年間に直接の取引先や問屋の先のメーカーなどで倒産がありました。

幸い、メイン商品を持っているメーカーは、「安泰っぽい」ので大丈夫ですが、将来のことはわかりません。

メイン商品を持っているメーカー1社だけに頼らず、別の仕入先も開拓して売上を構成する商材は分散するようにしています。

また、倒産情報は倒産した「後」に表に情報が出てくるので、普段からまめに情報交換をして、「そろそろヤバいらしいよ。」という一次情報を得るようにしている。

リスクヘッジ:リアルの付き合いを大事にする。

社員が不平不満をネット拡散!?で辞めた

「社員の言っていることは表向きのこと。本音は別にある。」というのはあるあるですね。

すっかり騙されたことがありましたね。

表面上は満足しているみたいなことを言うのに、実は裏でグチグチ。

しかも、それをネットに書くつもりなのか、その下書きをしている現場を目撃してしまったという衝撃の瞬間。

というか勤務中に書くか?

内容はまとめれば「ここの社長ありえない。非常識。」

気づいていないふりをしたけど、その社員は、しばらくして退職。

リスクヘッジ:業務を標準化して属人化する仕事を減らし、社員の定着率が高まるように良い労働環境を維持する。

中小企業でも複収入は鉄板

「個人(事業主)でも複数の収入源を。」なんて言われますが、それは会社も同じ。

EC1本で完全に勝ち組になっているならまだしも、ライバルが多数いる場合は、競争に負ける可能性もあり。

実際、ヒット商品を出して売上を作っても、どんどんパクられ安売りされてシェアを奪われる。

悲しいことに、何度も経験してきています(T_T)

あまり商標権や特許といったことを厳密にやっていない業界独特の事情かもしれません。

特許を取れるほどの商品が作れたら安泰になるとは思いますが。

そんなわけで、EC事業とは別にリアルの事業にも参入しています。

コロナ騒ぎでは、幸いどの事業もいい影響を受けたので良かったですが、大箱の居酒屋でもやっていようものならEC事業どころではなかったでしょうね。

権八のように、国の言うこと無視して営業できるような度胸ないですしね・・・

リスクヘッジ:ぷちコングロマリット化しておく。

まさかの地震で商品破損!

地震の多い国とは言え、毎日棚からモノが落ちてくるほどの頻度はないので特段地震対策はしていませんでした。

が、忘れた頃にやってくる地震。

よく言われているのが、南海トラフに関東直下型大地震。

割れ物商品が落下して派手に破損してしまったことがあります。

地震対策として、一見、「棚の固定」は良い対策のように見えますが、実は、キャスターのほうが良さそうだということで、キャスター中心で対策するようにしています。

というのも、youtubeでコンビニかどこかのお店の揺れの瞬間動画。

キャスター付きの陳列棚は揺れている最中、前行ったり後ろ行ったりと倒れなかったんですよね。

ただ、それは横揺れには強いけど縦揺れにはどうなのか?

それは、地震学者にでも聞かないとわからない。

リスクヘッジ:キャスター強いかも?

ウソっ!社長が新型コロナに感染!?

新型コロナうんぬんより、企業のリスクヘッジの考え方としては社長や従業員の健康。

経産省がプッシュする健康経営。

「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。

経産省HP

自分の健康のことはもちろん、従業員の健康にも配慮しようって考えですね。

「普段何食べるの?」とか「何が好きなの?」といった日常会話をすることもありますよね。

あるときヤバい従業員がいました。

明らか不健康な食生活。

それでもってデブ。

そんな従業員を採用した社長がバカでしたが、案の定体調不良でフェイドアウト(退職)。

おっと、最近は新型コロナがブームでしたが無症状じゃないですが微症状?

「これってコロちゃん?」てことがありました。

一応、大事を取って2ヶ月出社しませんでした。

従業員は若い人たちばかりなので、問題ないと思いましたが念には念を。

リスクヘッジ:従業員の健康を気にかける。社長はよく食べよく飲みよく遊ぶ。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。