ここで言う「利益率が高い」というのは商品のことではないです。売れたときのお店側の「実際の利益」が高くなるって意味です。
「利益」と「売上」の違いは大丈夫でしょうか?
一応、かんたんに触れておくと、「売上」は単純に売れた金額です。
一方、「利益はお店に”残る”お金」です。
例えば、「1万円の商品が売れました。」というとき、1万円はいったんお店に入ってきますが、仕入れ代金は取引先に払わないと行けないから、それを引いた残りが利益です。
さらに支払いがクレジットカードなら、その手数料が引かれます。送料無料なら送料も引かなければいけません。引かれるべくして引かれた費用の残りが「利益」です。
最近、BASE株式会社ネット販売の便利なサービスがたくさん出てきています。無料のものも多いですね。でも、出店や出品が無料であって、実際に売買取引があると、一定の金額が手数料として引かれてしまいます。それが、まるで当たり前のようになっていますが、実はそんなことないんですよね。
「最低限の手数料だけでやる方法」ってのもわるわけです。
それが、EC CUBEです。簡単に言えば、出店料無料(「出店」は語弊あり)、手数料もゼロ(クレジットカード除く)。です。
つまり、クレジットカードを使わず、銀行振込や代金引換だけでビジネスをするなら、サーバー代(ネット販売システムを設置して公開する場所)の月額500円くらいで、他は全部無料でやれちゃうんですよね。
最近、調べている人は、この情報にたどり着けないかもしれませんね。ある意味裏情報かもしれません。
このEC CUBEですが、最新バージョンは「4」ですが、めちゃくちゃおしゃれでカッコよくなっています。(→デモサイト)「あ~、今もアパレルやってたらEC CUBEでやりたかったなぁ~」って思えますね。
ただ、扱う前に、しっかり考えないといけない点が2つほどあります。
1つ目は、「それなりにスキルがいる」という点。プログラマーまで行かないまでも、ウェブ系のスキルがそこそこ要求されます。具体的にはFTP、HTML、CSS、Java Script等です。2つ目は、不定期で発生する「脆弱性(ぜいじゃくせい)」に対する対応です。この2点をクリアできる人や企業だけが使える無料システムです。
なお、脆弱性は「システムに弱点があって第三者の攻撃にさらされる可能性が見つかった。」といった内容です。すぐに、プログラム提供側から対策が提供されますが、その都度こちらでアップデート作業をしなければいけません。
ショップサーブのような有料システムの場合は、プログラマーが常時対策してくれているので、運営者はお店運営だけに集中できてシステムをいじる必要はありませんが、EC CUBEの場合は、その部分も自前で対応しないといけないわけです。
でも、機能面やカスタマイズ製では、もはや国内ダントツNO.1でしょう。もう、このEC CUBE以外、まともなフリーの通販システムなんかないんじゃないでしょうか。昔は、Zen CartやosCommerceなど、いくつかあって比較できましたが、今や選択肢は1つだけです。
そんなわけで、「常時SSL」の問題も解決され、究極にまでコストを抑えた通販開業にはEC-CUBEしかないという状況です。
なお、クレジットカード決済を導入する場合、いろいろサービスがあって、だいたい月額3000円くらいからの費用がかかるんですが、今見ると、なんと!ヤマト運輸関連企業の「ヤマトファイナンス」が提供するクレジット決済サービスは月額費用無料です。これ、かなりヤバんじゃないでしょうか。
「手、広げすぎじゃないの?」と噂されるヤマトホールディングスですが、システム系の関連企業など時代にすっかり取り残された感があるのとは逆に、ファイナンシャル事業はイケている感じですね。
ヤマト運輸さん、いつもありがとう。