レスポンシブWEBデザインとは、1つのページを作るだけで「PC」ページも「スマホページ」にも対応できるしくみのことです。
スマホでアクセスされたなら、自動的にページのレイアウトを変え見やすいように表示してくれます。
一見、最新で、優秀で、便利な機能に思えますが、ECサイトの場合は、必ずしもレスポンシブ・デザインが良いとは限らないんですよね。
というか、もっというと、ECサイトでレスポンシブ・デザインは、かえって面倒くさく、やりづらい。というのが本音です。
レブポンシブ・デザインはブログメディアやニュースサイトなど、読み物的なサイトは向いています。
でも、ECサイトにおいて、その1ページで売上がつくれるかどうか?ということが大事なので、商品ページやランディングページ(LP)に、レスポンシブ・デザインを適用してしまうのは、ちょっと違う。
「ECサイトをレスポンシブ・デザインにしてはいけない3つの理由」とてもしましょう。
理由1 スマホサイトを考えながらデザインするのは超絶に面倒くさい
PCサイト用に商品ページを作りながら、「これがスマホサイトではどのように表示されるのか?それが、果たしてユーザーにとって見やすいかどうか?」ということを考えながら、文章やクリエイティブ(画像やイラスト、バナーなど)を設計するのは、ハッキリ言って無理です。
どちらでも見やすいなんてモノを考えるだけで日が暮れそうです。
そこは、PCページをスマホサイトを分けて考えれば、なんのストレスもなく考えられます。
例えば、ページのアイキャッチ。
次の「カートの使い方」という画像を、「スマホでも見やすいよう」作ったものです。
確かにスマホでは見やすいです。
でも、PCページではどうかというと、見やすいですw。
でも、そこまで大きくドカーンと見せる必要はなく、ファーストビューの大半を占拠して、むしろ無駄にでかくなってしまいます。
この例は、文字も画像もシンプルですが、何かを解説するイラストとなると、文字も小さくなりますから、「この画像では、どの程度の文字の大きさまでが、スマホでも認識かのうなのか?」なんて、いちいちテストする必要が出てきます。
このように、レスポンシブでやっていこうと思うと、「スマホに合わせれば、PCで無駄なスペースが・・・となったり、PCを意識するとスマホ画面では見づらい・・・」なんて、状況が頻繁に発生してしまいます。
それを、「どちらにも合うように」なんて思考錯誤していたら、あっという間に一日が終わってしまうわけです。
最初から分けていれば、そんな無駄な検証をする時間は省けます。
この画像とかどうでしょうか。
ぱそこんではどの文字もハッキリ読めますが、iPhoneXとかなら、読めると思いますが、それらより小さめの画面だと「AIR-POPPED」あたりはピンチアウトしないといけないんじゃないでしょうか。
理由2 「そもそも」PCユーザーとスマホユーザーの質が違う
一言で言うと、PCユーザーは「じっくり」、スマホユーザーは「あっさり」です。
PCでサイトを閲覧しているユーザーは基本「座っている」ことが多いので、画面の情報をじっくり読みます。
だから、多少情報量が多くても、興味のある人なら、じっくり隅々まで確認します。
一方、スマホユーザーは、通勤中やランチ中、トイレの中など、かりそめの時間つぶしにスマホを使うのが基本と考えて良いでしょう。
そんなユーザーにたいして、じっくり読み込まないと理解できないようなコンテンツを表示してしまっては逆効果です。
トイレスタートからフィニッシュまでの刹那の時間に「なんだ!そうだったのか!これは買いだ。ポチっ!」とやってもらうのが、スマホサイト設計する者に対する至上命令ではないでしょうか。
理由3 知らないユーザーの制作代行で儲けるため?
まぁ、3つ目は冗談のオマケですが、「レスポンシブWEBデザインこそすべてた!」と信じて疑わないユーザーのために、別途制作代行(別料金)があるよ、という選択肢を残すためです。(ま、そんな理由ではないと思いますが)
おそらく、ECサイトの9割以上は、レスポンシブはいらないと思います。
もちろん、サブディレクトリで運営するブログなどは別ですよ。「商品ページ」にレスポンシブは基本いらないケースがほとんどだと思います。
PCページはPCページの設計で。スマホページはスマホページで設計しましょう。
これが一番楽だと思います。