「レンタルサーバーを開業したいのですが?」という人に対して、どういった返答、あるいは、アドバイスができるのか?
「コンビニを始めたい。」とか「コインランドリーを始めたい。」とか、知らない業界のことに関しては、答えようがないですが良く知っている業界だとね、、、つい、あれこれ言いたくなります。
まして、「レンタルサーバー業をやってみた!」ことがあるので、なおさらです。
ただの箱貸しは無理
レンタルサーバーは、簡単に言えば箱貸しなので、アパマン経営(アパートやマンションの経営)と似ています。
お客さんさえ入ってくれれば、入居中はチャリンチャリンとお金が転がり込んで来ます。
もちろん、出て行くお金もあるので、その駆け引きというか、やりくりも必要になります。
結論としては、このご時世、「ただスペースを貸すだけ。」というなら勝算はなしです。それだけではビジネスは成り立たない。断言します。
かつて、レンタルサーバー業者が少なく、業者間で品質やサービス内容に、それなりに違いがあったころは、「うちは安い」とか「うちは快適」、あるいは「うちはサポートが充実」といった切り口で競争していましたが、技術の進歩や時代の変化等で、今は、どこも大差なくなっています。
「月額1万円のサーバーも、月額100円のサーバーも、たいしてかわらない。」状況です。
そんなマーケットに、どんな切り口で参入できるのか。ということです。
こんなやり方なら2020年以降もあり
話は戻りますが、レンタルサーバー業界は、すでに多数の業者がしのぎを削ってますし、いや、すでに淘汰が一巡していて、生き残っている業者も少なくなっています。
さらに、「レンタルサーバーを借りたい」という需要も瀕死の状態です。
ただ、やり方次第では不可能ではないと思います。
そこで、「サーバー貸してます。」はダメです。
どちらかというと、「ポテトもいかがですか?」です。
つまり、サイドメニューです。
「サーバー貸します」は、もはや、メインディッシュではないんです。
例えば、売り方としては、「当社は、美容室のウェブサイトの制作と管理、マーケティングを専門にしています。当社のサービスに移行してもらえれば、これまで放置プレイだった、スマホにも対応していない、今の残念な御社のウェブサイトを、スマホ対応はもちろん、集客ツール、および、予約管理等、事業の中核となるようなシステムツールによみがえらせることができます。それだけで1人分の人件費は楽々カットできるほどです。いかがでしょう。」
といった感じ。
決して、「レンタルサーバー売ります。」じゃないんです。総合的なサービスの中のひとつの有料オプション、あるいは、基本プランとして提供します。
そうなってくると、わざわざ、高度な知識やスキル、経験の必要な専用サーバーを借りるより、ド素人でも使えるさくらインターネットはじめ、一般的なレンタルサーバーに利益を載せて販売するほうが1000倍楽ですし、確実だと思いますけどね・・・
そんなわけで、結論としては、「レンタルサーバーやってます。」というのは、このご時世、誰一人として振り向きません。
ビジネスにはならないです。ファーストフード店でバイトするほうがよっぽど儲かります。