1月にワークマン(現場仕事の人向けの作業服を販売する会社で有名)やディズニーが楽天からの撤退を表明しました。
これ以外、小さな店舗も続々と楽天を去っているようです。
ワークマンは別のモールへ引っ越しするのではなく、自社サイトを立ち上げるようです。数年前にすでに撤退したサウンドハウス型とでも言えば良いでしょうか。
ま、そんなことはさておき。
アホか。売れば売るほど赤字
撤退の発端となったのは、ここ最近では「3980円」で送料無料を各店舗に強要する問題です。送料は各店舗持ちです。
これ、当店なんか「売れば売るほど確実に赤字になる。」ので、今楽天に出店していたなら速攻退店ですね。
でも、メーカーや商社など、仕入れ原価の安い企業は、たいして痛手を負わないかもしれません。
ぶっちゃけ仕入れ原価の1割とか2割とか、流通の風上にいる企業では普通ですからね。
当店のように、6掛け基本の中小通販企業は、送料を負担した上、ロイヤリティーを払ったら、何も残りません。
ちなみに3980円の6掛けは2388円。
60サイズ(縦+横+奥行きの合計)で収まる商品は、個人宅の場合送料1200円?1400円程度。
1200円として、残り1200円。
後、システム手数料やらポイント原資やら、枚付きの出店コストなど、細かく計算しなくても赤字明白ですな。
1万円以上の商品でやっとワンコイン残るレベルですね。
安売り原則に反すれば
購入金額3980円で送料無料。
ある意味、安売りです。
安売りの目的の1つは「たくさん売るため」ですね。
安くするかわり、今まで以上販売することで「トータルの利益を増やす。」ということです。
じゃ、消費者は3980円で「安い!」と言って飛びつくのでしょうか。
そうは思えないですね。
ごく一般的な消費者(スマホしか使えない人)に、感想を聞いてみましたが「別に。」とか「そうなんだ。知らなかった。」など、無反応&無関心ばかりです。
インパクトに欠けますね。
株価の操作が目的か!?
加盟店から反発を買うようなアホな方針を打ち出してから楽天の株価は下がっています。
プロ野球買ったり、携帯事業に参入したり、「何がしたいの?」と言われる社長さん。
そんな悪いウワサしか出てないので、株価は下がりっぱなしです。
でも、ほとぼりが覚めた頃、出店ユーザーが喜ぶようなプランを出せば、今度は株価は上がるかもしれません。
もしかすると、M社長を裏で操っているインサイダー人間がいたりして?考えすぎか(笑)
「出店者の在庫を全部預かり、各店の送料負担が300円にできる物流倉庫が完成しました。」
こんなニュースなら、3980円で送料無料でも文句が出るところか、出店店舗は、ささやかに喜びますよね。
株価が大きく上がることはないでしょうが、多少がは戻すでしょう。
そこで売り!
キャピタルゲイン狙いってやつ。逆に、「3980円発表」の前に空売りしているやつもいたかもしれませんね。
本当は金融業がやりたい?
三木谷さん、一橋大学を出て今のみずほ銀行に勤めていたんですよね。
そして、今、楽天の儲けの半分くらいは金融事業からです。通販は半分くらい。
「通販事業に興味がなくなったんじゃね?」なんて声も出るほどですから、金融がやりたい説もうなずけそうです。
ただ、携帯事業や医療関係にも手を出しているみたいで、まあ、好奇心旺盛というか、なんというか。
振り回される店舗さんが気の毒ですね。。
移転先はヤフーやASPが多い
気のせいか、ここ数年ヤフーショッピングの売り上げが好調なんですよね。当店の話です。
ヤフーでは、広告を出したりSEOをしたりといったことが、人材などのリソース不足でできません(;_;)誰か手伝ってくれや。ボランティアで。
ヤフーには、商品を載せているだけ。
しかも、ここ5、6年商品構成、ぜーんぜん変わってないし、放置状態。
それでも売り上げが伸びてるってのは、もしかするとアンチ楽天の消費者がヤフーに乗り換えているのかもしれませんね。
あるいは、楽天から移転したお店さんが連れてきたお客さんが相当数いるのかも。
当たり前のリスクヘッジ
リスクヘッジとは想定しうる危険をあらかじめ回避する策を取っておく、ということです。
楽天の退店を機に、リスクヘッジとしてモールなどのプラットフォームに頼らない本店サイトを持つ企業も年々増えています。
独自サイトや独立店とも言ったりします。
ショップサーブなどは、データの移行などもしやすく、わりとよく選ばれる通販システム(ASP)みたいです。
当店の場合は、逆で、本店サイトありきだったので、「モールだけ」なんて怖くて、とてもじゃないですが夜も寝られなくなるでしょう。
こわいこわい。(((((( ;゚Д゚)))))