フリーターの幸せな将来をシミュレーションしてみた。

フリーターは自由で幸せ

「フリーターはダメで正社員が良い。」

こんなことを本気で信じている思考レベルの低い人は少なくなってきたと思います。

「金銭面」で長期的な比較するとフリーターのほうが、得られる収入は少なくなるケースが多いでしょう。

しかし、次のような2人がいたとしましょう。

(A)フリーターとして好きな職種を選んでいる人
(B)好きでもない仕事で正社員をやっている人

「どちらが楽しく人生を過ごせているのか?」という「幸せ度」という観点で見た場合は、フリーターと正社員の評価はがらりと変わります。

何が何でも「お金」にしがみつく人は正社員か良いかもしれません。

でも、自分の「好き」や「楽しい」を基準に人生を考えるなら、一生フリーターも悪くないのではないでしょうか。

もちろん、このあたりのことを突き詰めて考えずに、なんとなくフリーターを続けているような人の将来は暗いかもしれません。

25歳女子フリーター居酒屋店員

25歳の女性フリーターをモデルケースとして考えてみます。

海川山かおりさん。家族4人でベッドタウンと呼ばれる、都心からはちょっと離れたところで実家暮らし。父親50歳、母親50歳、妹20歳。

かおりさんは、都心の居酒屋一本で16時~25時まで働いています。

居酒屋の時給が1000円。

1日9時間(休憩1時間)で日給8000円。

1カ月あたりの勤務日数は25日なので居酒屋の給料はちょうど20万0000円。

親と同居はしているものの、年収240万円を超えるため扶養から外れ、国民健康保険は自分で払っている。

こんな感じとしましょう。

年収240万の手取りを計算

アルバイトなので給料から引かれるのは税金だけです。(労働保険なども引かれるのですが額が小さいので今回は無視。)

所得税の計算ですが、詳しくは知らなくて大丈夫です。

要するに、「居酒屋からもらう給料は税金を引いた残りである。(つまり、240万円きっちりもらえない。)」ということを認識することが大事です。

240万-(240×0.3+18)=150万円

150万×0.5=75000円(所得税)

240万-7.5万円=232万5000円(手取り)

1カ月の手取り193,750円

自分で払う3つの税金

居酒屋からの手取り給料は19万円ほどに決まりました。

でも、ここから3つの税金の支払いが発生します。

(1)国民健康保険(2)国民年金保険料(3)住民税

「保険料」呼び方は違いますが、「出費して消えていくお金」という意味で税金と同じとして考えます。

その額は以下の通り(概算)

国民健康保険:年額52800円(月額4400円)
国民年金:年額198480(月額16540円)
社会保険料合計:251,280円

住民税:年額94500円(月額約7800円)

3つの税金を合計すると、月額:約28,740円

居酒屋の手取りから引くと、193,750円-28,740円=約165000円。

これが実質的な手取り。

月収20万円というのは、あくまで額面(書類上の数字)であって、実際に使えるお金(可処分所得)の額は165000円と言うことになります。

正社員だともっと減りますけどね。

貯金プラン

さて、ここからがシミュレーション。

可処分所得165000円のかおりさんは実家ですが、実家に「お金を入れていない」とします。

つまり、まいつき165000円を自由に使うことができます。

そこで、将来を考え貯金するわけですが、貯金の金額別にいくつかシミュレーションしてみます。

毎月5万円貯金、一生独身パターン

まだピチピチ感の残る25歳かおりさんですが、結婚することなく65歳までフリターを続けた場合。

つまり40年間のフリーター生活。

同じ居酒屋で時給が上がることなく、毎月25日勤務し、毎月20万円の給料をえたとします。

毎月5万円の貯金をしていたので、年金をもらえる65歳には、40年×60万=2400万円貯金できていることになります。

そして、もらえる国民年金は毎月64900円

85歳まで生きるとして、余生20年。

毎月の年金だけではきついので貯金から補填して生活することにした。

2400万÷20=120万(月額10万)

年金+貯金補填=月額164,900円

65歳~85歳は働くことなく、毎月16万円の生活費が得られる計算です。

贅沢言わなければ十分じゃないでしょうかね?

もちろん、40年後は実家から出てマンションなどを借りているかもしれないでしょう。

あた両親が亡くなり、財産を妹と相続することになっているかもしれません。

また、経済の状況も40年後なんて誰も予測できませんから、あくまで、「40年後も今とおなじ経済状態だったとして。」のシミュレーションです。

わかっている範囲で計算すれば、月額16万円くらいは確保できることになります。

毎月5万円貯金。30歳で結婚子供なし

さて、今度は結婚パターン。

結婚相手は30歳で、同い年、同じ職場、同じ給料、同じ貯金という条件で考えてみました。子供なし。

貯金額は40年後に2人分たして4800万円。

それぞれの年金、貯金を20年分割で切り崩したとして、毎月の金額は、329800円。

2人生活で32万円。

全然悪くなさそうです。

東京都心でもなんとかやっていけそうな金額です。

でも地方ならもっと楽に生活できるでしょう。

30歳で結婚、出産パターン

一生独身の場合は、こつこつ貯金すれば「生きて行く」ことも難しくなさそうな感じでした。

また、結婚しても子供がいない場合も、「金銭的には」わりと豊かな老後が送れそうです。

でも、そこに子供が入ってくると、まったく事情が変わってきます。

シミュレーションしてみたいところですが、複雑になるので考えるのも嫌になったのでやめます。

子供を作るとお金はかかりますが、お金の問題ではないですからね。

「お金がかかるから子供を作らない。」という人も多いみたいですが、本当に欲しけりゃ作ればいいのにって思います。

お金はなんとかなるっしょ。

世の中そんなものです。

ちょっと無責任な感じで終わる。

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。