クリックされる、売れる広告を作る前に知るべき8つの訴求型

広告の訴求型8

広告を打ち出す場合、「何を訴求するか。」ということを考えます。

訴求とは、 消費者が買う気を起こすよう訴えかけること。

わかりやすく言えば、アピールです。

商品のどういった部分をアピールするかって話。

今回の訴求型を知らない新米販売者は、おそらく「割引」しかしらないでしょう。

これは1番目の価格訴求型というアピール方法です。

訴求はそれだけじゃないんですよね。

では見ていきましょう。

価格訴求型

言うまでもなく、価格を全面に売っていく手法。

「90%オフ!」に始まり、「大赤字での販売です!」といったのも価格アピール。

商品の特性などには一切触れず、ひたすら価格押し。

価格訴求型

家電など、どこで買っても同じ商品の場合は、価格訴求以外は難しいですよね。

だから、価格コムなどが人気になるわけです。

不動産売買の現場でも「あなたのマンションを買いたいと言うお客様がいます。予算は3600万円まで!」といったチラシを見かけることがあります。

「中古で売りに出させる」ことを目的としたチラシです。

もし、自分が住んでいる部屋は「2500万くらいの価値」だと思っている人には、突き刺さる数字ですよね。

希少性訴求型

「このはちみつは、A農場から毎月3本分しか取れません。」

など、希少であることをアピールする方法です。

関西地方などではよく使われる「値打ちをこく」という表現に相当します。

「私、めったに居酒屋とか来ないんです。ふだんは高級バーしか使わないの。」

なんていうと、「この女値打ちこきやがって。」と言われるわけです(笑)

ま、ちょっと例えが悪かったですが、「めったにない」とか「少量しか取れない」「狭き門」など、いろいろな言い回しができるので、類語辞典などで言葉を調べてみましょう。

逃避訴求型

人は、本能的に苦痛からは逃れたいもの。

「肥満でお困りの方」なら、肥満を悩んでいる人に「開放されませんか?」と訴えかける。

悩みにつけこんで、その開放を謳(うたい)い文句にするのが逃避訴求型です。

「人件費をおさえませんか。」「業務効率化が進められれます。」なども、企業の悩みに対する「開放」を提案している広告文句と言えます。

この別名「苦痛からの開放型」のキャッチコピーが溢れかえっています。

なぜなら、人間の本能に関わることなので、今回の訴求型の中でも、もっとも強力だからです。

限定訴求型

「10個限り」「本日限り」「30代の独身男性」「最終」・・・

このように、数字、あるいは日にちなどを限定する訴求方法。

「10個限り」や「本日限り」、「最終」などは、希少性のニュアンスも含まれます。

また、「30代の独身男性」など、ターゲットを限定した場合は、振り返ってもらいやすい効果があります。

また、広告に数字を使うと「目に止まりやすい」ので、多くの広告に数字が使われています。

トレンド訴求型

「ネットでバカウケ」「主婦の間で大人気」「ツイッターで話題の」「インスタで話題の」など。

「トレンド、すなわち、流行している」ということで訴求するスタイル。

心理学において「バンドワゴン効果」という考えがあります。

「(え?みんな持ってるの?)流行に乗り遅れたくない!」

そんな心理を起こさせる効果です。

もちろん、流行になびかない人もいるので、どの訴求型にも言えることですが、すべての人に突き刺さるとは限らないですね。

贅沢訴求型

「ワンランク上の」「上質な」「最高品質の」など、贅沢さをアピールするスタイルです。

ただ、個人的には、この訴求型は注意したいことがあります。

それは、そのキャッチコピーは、「文字通りの感覚」を「ユーザーの頭の中にイメージさせることができているか?」ということです。

上記の「上質な」と言葉で書いてみても、それを見たユーザーは、果たして「ほんとうだ。これは上質だ。」と感じているかどうか?

キャッチを書くのは簡単ですが、感覚を持ってもらわないことには、反応が得られません。

「上質さ」をアピールするなら、言葉だけではなく、写真なども使って具体的に上質さを証明する工夫が必要です。

例えば、上質なTシャツを販売している場合。

生地の比較

安物の生地と、上質な生地の拡大写真を比較して、「なるほど、それならわかる。」と思わせる工夫です。

威光訴求型

威光(いこう)とは、わかりやすく言うと「ご立派感」です。

「ドヤ顔」で使うときの「ドヤ」感です。

創業200年(ドヤ!すげーだろ)

東証一部上場(ドヤ!でかい会社だぜ!)

また、あのスマッペのキムタコ愛用のブランド!

など、威光=ドヤで覚えておくと良いでしょう。

威光を使うことで、消費者心理には「信頼感」を作り出すことができますので、広告以外、会社案内などにも使えるテクニックと言えます。

ただし、「東証一部上場」と聞いても、「それがスゴイことなのかどうかわからない人が多い」場合は、無意味ですね。

「業界初!」といったキャッチも見かけますが、「初の何がスゴイの?」って思っちゃいますよね。

ターゲットに刺さらないキャッチや言葉は、画面を邪魔しているゴミでしかないのでしっかり考えたいですね。

ベネフィット訴求型

一番最後にもってきましたが、実は、最初に考えるのがこのベネフィット。

その商品を通じ、消費者が最終的に得られるメリットのことです。

例えば、一戸建てを売るとき、「この家は太陽光発電を全面にと入れているので省エネ達成率は99%です。」など。

でも、家を買う人が、「庭付き一戸建てで家族仲良く幸せに暮す。」といったイメージをしている人が多いとするなら、そこをアピールしないことには反応が得られないのです。

だから「収納が30平米」「省エネ率99%」「耐震性バツグン」など、スペックを並べ立てても、消費者には突き刺さらない。

逆に、「家族が仲良く暮らせる間取りの設計」だったり「プールを置いて水遊びをするには十分な広さの庭」など、住んだ後の生活がイメージできるような訴求方法をとります。

広告作成3つのポイント

広告はあくまで入り口。

ユーザーに入ってもらうことが最大の目的です。

だから、広告にあれもこれも、ぶち込むのではなく、クリックしてもらえる最低限の要素を盛り込んで作成します。

その際、おさえたいのが3つのポイント。

1つ目は、ターゲットに語りかけるように(あるいは、ささやきかけるように)

2つ目は、情報を全部出すのではなく、「その先が知りたい(見たい)」と思わせる

3つ目は、消費者の声を活用する

他にも、盛り込むポイントはありますが、まずはこの3つを中心に考えていくと良いと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。