スピンアウト(spinout)、あるいは、スピンオフ(spinoff)という言葉あります。どちらも同じ意味ですが、全体の中から部分を取り出して、独立した組織やビジネスを作ることです。
例えば、アウトドア専門店に勤めていたスタッフが、「釣り」をテーマに専門店を作って独立するような感じです。アウトドアという総合的なジャンルから、専門性をもたせた部分に特化するビジネスです。
これはビジネスモデルに限ったことではなくて、商品について応用が利きます。
●『江崎グリコは、「カプリコ」の上の部分だけを集めた「カプリコのあたま いちご味」』(2016年8月23発売/http://www.glico.co.jp/caplico/item/atama.html)。
●山崎製パンのメロンパンから皮だけを抽出した『メロンパンの皮焼いちゃいました。』(http://www.yamazakipan.co.jp/feature/melonnokawa/)。
業態でもの細分化もありますね。バーというジャンルから「ショットBAR」「オーセンティックBAR」「ワインバーBAR」「オイスターバーBAR」「マジックBAR」「焼酎BAE」「ロックBAR」「ジャズBAR」などなど。
ネットショップ開業においても、常識となった「成功する条件」のひとつは専門店化です。石鹸ジャンルからの「手作りせっけん専門店」や「オーガニック石鹸専門店」、「輸入石鹸専門店」などの細分化。
ペットジャンルからの「ペットの洋服専門店」、自動車業界からの「マフラーパーツ専門店」。枚挙(まいきょ)に暇(いとま)がないとはこのことです。
「一見、飽和に見える業界でも、更に多様化・細分化の応用が利かないか?」と、常に考えるのは、今のEC市場に参入する上での基本スタンスではないでしょうか。「その発想はなかった!」という切り口、着眼点を見つけらたラッキーですよ~。