「卸販売ができる通販システムは何が良いの?」そんな質問。
当店はがっつり卸ではなく、ときどき卸なので、卸販売専用の通販システムは使っていません。
かつ、取引先がアナログ系なのでFAXやメールを使います。
回りのメーカーさんなどはネットの卸システム使ってますが、「卸販売専用」というわけではなく、ショップサーブなどの、小売用のネット通販システムを(うまく)活用して卸販売していることがほとんどです。
そんなわけで、システムについては、ざっくりとした説明になってしまいました。ご参考まで。
卸業者になるには
まず、基本的なところからですが、卸業者になるには別に資格は必要ないです。
「今日からコンサルタントです。」と自称すれば瞬時にコンサルタントになれるように、「今日から卸業者です(^o^)/」と手を挙げれば、即時立派な卸業者です。
まあ、業界によっては「代理店」だの「取次店」など、ちょっとややこしいケースもありますが、「一般的に」は、自称でOKです。
もちろん、「卸」と言うからには「卸値」で「小売店」に販売するのが条件となります。
卸業者のメリット
主なメリットは2つほどでしょうか。一般的な話です。
1つ目は顧客商売ということ。つまり、リピーターだけで成り立つビジネスです。
ですから、販売力のある小売店を全国に多数持つことになると、売る努力は一切不要で、必要とされる商品を供給することに専念するだけで済みます。
なんて言うと楽な感じですが、その域に達するまでは、血のにじむような!?営業努力が必要な場合もあります。
「卸始めま~す!」
すぐに「やった~儲かった!」なんて、そうは問屋が卸さないのは、どのビジネスでも同じですね。
2つ目は、価格競争がなく予定している金額で商品が売れるということ。
もちろん、同じ商品を他社が卸売りしている場合は、掛け率競争になるかもしれませんが。
卸業者のデメリット
デメリットも主なものは3つかな?
1つ目は、顧客をつかむまでが時間かかるということです。
適当の探してきた小売店相手に「仕入ませんか?」「はい仕入ます。」とはなかなかいかない。
確実に儲かる商品ならとんとん拍子ですが、昨今ビミョーな商品が多いですからね、小売店側も、まずは「それ、売れるの?」と疑ってかかります。
2つ目は、在庫。
小売店はすぐ売りたいので、卸業者としては在庫を持ってすぐにお届けできる体制を整えておく必要があります。
ただ、これもある域に達すると、受注数=入荷数になってきます。(注残だけで回る)
そして、倉庫などは一時保管の場所で、「入ってきたけどすぐに出て行った。」というふうに好循環で、不良在庫などを抱えなくて済むようになります。
通販システムその1 カラーミー
さて、本題。卸販売ができるシステム。
ポピュラーな通販システムのカラー・ミーショップ・プロ。
「会員制」の設定にすることで、サイト自体を完全クローズ型にして、会員のみが閲覧できるシステムにすることができます。
ただ、これをやると商品は全く公開されないので、ネット検索からの新規取引を考えている場合は、カタログページは別で作る必要があります。
また、会員の種類は1種類なので、「長年のお得意様」と「ご新規様」とで掛け率を変更することもできないです。
通販システムその2 ショップサーブ
当店でも利用中の老舗ショップサーブ。
商品を小売価格で公開して、卸会員には割引を適用することができます。
しかも、カラーミーにはない「会員ランク」機能で、「お得意様」「中堅お得意様」「新米様」などで割引率(掛け率)を変えることができます。
設定も、例えば、「取引額が100万以上になったら中堅」、「300万を超えたら「お得意様」というふうに、金額や購入回数によって、自動的にランク分けができます。
また、卸会員だけのためのシークレットページも作ることもできます。
通販システムその3 bcart
bcart.jpは、完全BtoBのためのシステムです。
ごめんなさい。こちらは2012年にトライアルさせてもらって以来見ていないの当時の情報を載せておきます。
第一印象は、ページの配色がモノトーンで安心感があります。落ち着いてショップ運営ができそうです。
ざっと見た感じ、とりあえず必要最低限の機能は満たされてそうです。
大まかな機能は次のような感じです。
・商品管理(インポート・エクスポートあり)
・会員管理(メルマガあり)
・受注管理(
・各種設定(メール設定やメールの署名など)
・デザイン
・コンテンツ
・モバイル
・管理権限(担当者によって触れる機能を制限できる)
・画像管理
2012年当時、「画像の一括登録ができないのが気になる。」と過去ブログで書いていましたが、おそらくできるようになっていると思います。
納品書の印刷については、当時からPDFでのダウンロードが可能です。
その他のシステム
その他のシステムとしては、おちゃのこネットやMakeshop(メイクショップ)があります。
小規模な卸販売の場合は、おちゃのこが良いかな?という気はします。
逆に、メイクなどは、オプションで卸サイト化ができるサービスがあります(別料金)。
顧客ランクを分けて掛け率を変えるのはもちろん、顧客ランクに応じて「見せるページを変える。」なんて高度な機能もあります。
すでに卸販売をしていて「IT化を進めたい。」なんて場合は、メイクあたりを検討してみると良いですね。