インターネット上で顧客を開拓する方法をオンライン営業と言う。
「WEB営業」も同じように思えますが、WEB営業は、どちらかというと「WEBサイトを販売(リニューアルやデジタルマーケティングなどを含む)するための営業」という意味合いで使われるようです。
「オンライン営業」もあまり聞き慣れないですけどね。
ただ、明確な定義があるわけでもなく、夜駆け朝駆け的な訪問営業などリアル(オフライン)ではなく、「ネットを通じた営業全般」ということになろうかと思います。
インバウンド営業
コンテンツ・マーケティングもある意味営業の一種です。
ただ、コンテンツを提供して見込み客が来るのを待つ」スタイルである点を考えると「インバウンド営業」にカテゴライズされます。
ECサイトも販売ページを公開して「(待ちの)営業」しているわけですから、それもインバウンド営業と言えます。
なのでインバウンド営業については、ことさらとりあげる必要もなかろうかと思います。
アウトバウンド営業
一方、「待ち」ではなく、積極的に売り込みをかけることをアウトバウンド営業と言います。
今回のテーマは、こちら。
待つだけで商品がビュンビュン売れているなら誰も苦労しないですよね。
待つだけで売れていたけど、ライバルも増え経営環境も変化してくると、そうもいかず、積極的な営業活動も必要になるでしょう。
では、「アウトバウンド営業はどのようにすれば良いのか?」について考えて見たいと思います。
見込み客のリスト作りと管理
まずやらなきゃいけないのが見込み客のリスト作りでしょう。
リストを自分で作る方法もあれば「買う」方法もあります。
よく迷惑メールフォルダに入っているメールは、リストを買って一斉送信した末路のことが多いです。
なので、「リストを買ってメールを一斉配信する方法」は、あまり効率はよくないかもしれません。
何なら、迷惑メールの送信元としてAIに判断されてしまって、送信先と関係ない人や企業にメールを送っても迷惑として振り分けられたりするので困ります。
なので、自社製品やサービスを購入する、あるいは、契約してくれそうな相手をウェブから見つけてきて、手作業でリストアップするのがオススメではないかと思います。
また、見込み客リストの管理も必要です。
管理と言っても、反応があった相手、なかった相手。
そして、反応があった相手については、興味ありそうかなさそうかの感触どをABCでランク分けします。
もちろん、感触のいいところから攻めるのは言うまでもありません。
問い合わせフォームから
初回は、相手企業や店のウェブサイトの問い合わせフォームから送信するのが、迷惑フィルターにもかかりにくいし、見てもらいやすいですね。
メール送信先の欄に直接メアドを入力して送信する方法は、迷惑メールとして捨てられる可能性があるので、できるだけ避けたいところです。(全部が全部ではない。)
問い合わせフォームとは下記のようなものです。
営業メールのNGワードやNG行為
営業のためのメッセージを送る際、それをやってしまうとオワリになってしまう確率が高くなるNGワードやNG行為をまとめてみました。
「突然の~」NG
最大のNGワードは書き出しの「突然のメッセージ失礼します。」ですね。
「このメッセージは内容が無いよう。」と暗示しているのと同じですから、絶対に避けたいNGワードです。
誰宛?
宛名がないのも、あきらか「送信相手が誰かわかっていない。(一斉メールしています。)と思われてしまいますからね。
リンク誘導型
迷惑メールによく見かける、文章がほとんどなく、ただリンクへ誘導しようとしている手抜きメッセージは避けたいですね。
そりゃ、受信した側が、こちらで用意したURLをクリックしてキッチリ読んでくれたらありがたいですが、「文章を読む」と「リンクをクリックする」の間の壁は厚いです。
HTMLは使わない
これは個人的にNG行為かなってやつですね。
文中で強調したい部分があるのはわかりますが、それをやった瞬間に迷惑メールっぽい印象を受けてしまいますね。
絶対NGとは言いませんが、普通のテキストで良いのではないでしょうか。
開封させるためだけの件名
昔、問い合わせから「決済方法についてお問い合わせ」というメールが入ったことがあります。)ブログのどこかに載せてると思いますが。)
すっかりお客さんだと思ってメールを読んでいたら、「買いたい商品があるのに決済方法にPayp*lがないので残念。」という内容とともに、アフィリエイトリンクが貼ってありました。
要するにスパムメールですが、受信した側が「お客さん」と思ってしまいますし、確かに「決済方法についての問い合わせ」というのもウソとも言い切れず、なかなか巧妙な件名でした。
さて、話はそれましたが、メッセージを見てもらいたいがために、本文の内容と一致しない件名は絶対に避けたいですね。
弊社は通販(Shopify)をやっている関係上、このような商品の売り込みメールがよく入ります。(自動で迷惑メールですが(Gmail賢い!))
このメールの件名は「商品につきましてお問い合わせ」となっているので、つい、「自社商品についてお客さんからの問い合わせ」と勘違いしてしまいそうです。
意図的にこのようなタイトルにしているのだと思いますが、このように件名で開封を狙うだけのやり方はNGと言えるでしょう。
営業メールの基本
一般消費者はもちろん企業も、受信するメールは日に日に増えています。
そんな大量のメールの中から開封してもらって読んでもらうためには、どうすればよいか。
マナーをわきまえる
メールの書き方ですね。
アルバイト募集の学生が「バイト募集してますか?」と一行メールを送ってくることもよくありますが、そんなマナーを無視したメールは、ビジネスの現場では弾かれてしまいます。
書き出しは担当者名(わかれば)を書き、自分を名乗り、本文を完結に書く。
署名もきっちり入れる。
もちろん、ウェブサイトなども、なければ事前に用意する必要があります。
もっとも、最近ではウェブサイトまで用意しなくてもインスタのアカウントをウェブサイト代わりにしてしまえば手っ取り早いですけどね。
売り込まない
「◯◯を販売しています!ぜひお買い求めください!」はダメなのは誰でもわかると思います。
スーパーの店内アナウンスじゃないですから。
人も企業も「売り込まれるのが嫌」ですから、初回の接触でrは「興味ありますか?」くらいライトな内容が良いでしょう。
人も企業も男も女も、売り込まれるのが嫌なものです。
「押しに弱い人」もたまにいますが、かなり希少ではないでしょうか。
営業の基本は「断ること」ですからね。(^_-)-☆
相手が反応するワードを入れる
心理学で言うカクテル・パーティー効果。
相手が意識していることを言葉にしていれることで、気づいてもらいやすくなりますし、内容にも目を通してもらいやすくなります。
先方の名前はもちろんですが、先方が「今意識していること。」「悩んでいること(問題)」であれば反応してくれやすくなります。
例えば、仕事のできない社員を抱えて悩んでいる社長なら「仕事ができない社員」というキーワードはすぐに目に飛び込んできます。
このように、先方の商品でも良いですし、悩んでいることでもいいし、とにかく、カクテルパーティー効果で、即効目に飛び込むような言葉を入れておきます。
それは件名でもいいですし本文でもかまわないですが、くれぐれも、件名と本文は整合性を持たせないと行けない点はお忘れなく。
次の行動を指示
「営業メールを読んで興味をもった。でも、次どうしたらいいの?」と先方さんを迷子にさせてしまうと元も子もなくなります。
興味を持った場合は、「返信してくれ。」「電話してくれ。」「資料請求をしてくれ。」など、次に取るべきアクションを用意しておきます。
もちろん、「電話してくれ。」なら、その準備もしておかないといけないですね。
知らない電話番号からかかってきて「は?どちらさんでしょう?」なんて言ってしまうとオワリじゃないですか。
「お世話になります。お電話ありがとうごいます(^^)。◯◯の件ですよね。」と言えば、「あ、わかってくれてる。」と相手も安心しますからね。
プロダクトがすべて
これを言っちゃ~いけないかも?なんですが、いくら一生懸命営業しようが、丁寧な文章を心がけようがプロダクト(商品やサービス)がダメならダメです(笑)。
プロダクトがダメな会社で営業している人は、ほんとキツいと思いますよ。
たいして優れているわけでもない商品を、さも良品かのように装って売り込むって、やってることは詐欺ですからね。
今扱っている商材に疑問がある場合は、とっとと転職したほうが良いかもしれませんね。
営業にも力が入らないでしょう。
でも、逆に「プロダクトは素晴らしい。」と言う場合は、営業メールの腕を磨いて、顧客の問題をじゃんじゃん解決して喜んでもらいましょう。
顧客が喜べば売り上げは自然と増えていきますからね。