新しい商材が見つかって、即席で作ったネットショップ。それなりに売れたのですが「お客様の声がなかなか集まらない・・・。」
いや、集まるには集まるんだけど、例えば、「よかったです。ありがとうございました。」とか「大変喜んでおります。担当の方の対応も良かったです。またお願いします。」とか。
ちがーーう!俺さんが欲しいのはそんなシンプルなコメントじゃないんだ!(ToT)
欲しい理想の声
お店として「お客様の声」は、じゃっかん不謹慎な表現かもしれませんが、営業ツールであり売り上げアップの武器です。
だから、竹ざおでつくった釣り竿ではなく、マグロ100匹でも吊り上げて持って帰れるような強力な武器が欲しいんです。
具体的に言えば、「実名」「顔写真」あるいは「使用中の写真」「ビフォーアフターのありのコメントというよりストーリー」「手書き」「あるいは動画」。
これらすべてを満たすようなお客様の声は、これ以上ないレビューになるわけです。
パソコンの文字で「ありがとうございました。(A様より)」
胡散臭いというか、リアリティーがないし、やらせかどうかもわからない。A様ってどこの誰?って感じですよね。
できれは、こんなレビューは載せたくない。
欲しいのは、レビューを読んだ「いまだ商品を買っていない(買おうか迷っている)見込み客が、お店や商品に対して信頼感や安心感を抱いてくれるような声なんですよね。
お客様の声が集まらなかっただた1つの理由
それまで、販売の「武器」になりそうな声はほとんど集まりませんでした。
原因は、推測ですが、これだと思います。
それは、「商品を買ってくれたお客様は、そこでミッションが完了している。」ということです。
「〇〇を解決したい。あ、この商品良さそう。買おう。良かった。」以上。
人が商品を購入するのは「何かをソリューション(問題解決)するため」ですから、解決してしまえば満足してまいます。
そこへ、たまたま買ったお店から「声をください。」なんて言われても、面倒です。こちらは問題が解決して満足しているので、それ以上、好意も忠誠心も持っていないお店になぜ(売上アップの)協力をしなければいけないのか、と。
ま、極端な言い方ですが、まともな声が集まらなかったのは、おおむね、そのような理由だろうということにしました。
それでも、少ないですが、本当に親切なお客様だけは、それなりの声を返してくれました。
それでも足りない・・・もっと欲しい・・・(欲張りですね)
がっつり集まった作戦
こんなことを繰り返していても、いつまでたっても理想的なお客様の声は集まらない・・・と、ついにあの手段に出ます。
おなじみのプレゼント作戦です(笑)
以前までは、ショップサーブ内にあるテンプレートを使ったフォローメールで、お客様の声を集めていました。何通送信しても無料ですね。
はい。ケチってました(^^;)
改めて、 1件あたり2,000円~3,000円の謝礼を用意して 理想的なお客様の声を集めるべく予算を組んでダイレクトメールを送信!
「100件帰ってきたら大変だ!」とは思いましたが、10件もなかったですかね・・・
お金は強力ですね。まんまと(というと怒られそうですが、)、こちらの目論見通り、お客様の声が集まりました。
「関連する商品のプレゼントや粗品的なモノ」も考えましたが、問答無用で喜んでもらえるのは「お金」ということで満場一致して、現金ではなく商品券をプレゼントすることになったのです。
効果てきめんでした。
ただ、1件の声を集めるのにはじゃっかんコストがかさむので、頻繁にはできないのが玉にきずです。
こんなレビューを書いてほしいのだ
「商品良かったです。」とか「お店の対応が良かったです。」「すぐに届きました。」
こんなものはレビューでもなんでもなくて単なる社交辞令挨拶です。それを見たお客さんが「じゃ、商品買おう。」なんて気にはならないので、いらないくらいです。
欲しいのはビフォーアフターのストーリーですよね。
例えば、こんな感じ。
『ここ数年肌の調子が悪くお化粧もできず、メガネとマスクで出勤する日々が続いていました。人によっては、声が聞き取りにくいのか、マスクを外さないと会話できませんでした。
夜の飲み会でもマスク(合コンも・・・)。できればスッピンを見られたくない。なんとかやり過ごそうと必死な自分がいました。
ところが、御社の商品Xを友人から紹介されて、半信半疑、というか信じてなかったですが、飲み始めたところ、朝起きると肌の調子が良くなってきました。
これまで色々なモノを試してダメだったので、なかなか信用はできなかったのですが、飲み始めて半年以上、もうお化粧もばっちりできるので、堂々と仕事にも行けるし夜も楽しめています。』
宇都宮県群馬市 高ノ崎晃子
悩みを解決したいと思っている見込み客は、これだけリアルな声が出ていれば、安心して購入してくれやすくなります。
声の数も1件や2件では効果は少なく圧倒的な数を目指したいところです。
ちょっとステマ的やり方も効果的だった
それからまた新しい商材があってネットショップを立ち上げたときのこと。
シーズンモノだったので、その年の販売開始はレビューはゼロです。購入したお客様から声を集めているとシーズンが終わってしまうという、まるでスキー場のような商材。
この商品の声を集めるのに使ったのがモニターです。
商品プレゼントするんで、声ちょうだい」ってやつです。
まあ、今でこそ、超大手通販サイトなどでは、プロレビューアーに商品を無料で提供したうえ謝礼を払ってレビューを書いてもらってますが、そのスモールバージョンです。
懸賞やモニターが募集できるサイト(「サンプルファン」とかだったような?」に登録して、モニターさんを募集しました。
「タダで商品が貰える」ってすごいですね。すぐ集まりましたよ。
そして、何より、応募してくれる方は、レビューを書くことに好意的で、とても強力的です。
心理学でいう返報性の法則そのまんまです。無料で商品をもらったので、「お返ししよう」の気持ち満々です。
今やるならココでしょう。
モニターを募集する専門サイトがいくつかあって、上記のように「サンプルファン」というサイト名を出しました。
でも、このサイト、昨年の12月で終了しちゃいました。
でしょうね~
要は集客力がなくなってきたのじゃないでしょうかね。(わかりませんが)
じゃ、今はどこがアツいかというと、ランサーズ(Lancers:仕事募集応募サイト)ですね。
わんさかいます。
実際見てみると、レビューを買う業者が多数仕事募集をしています。
「オンライン英会話の口コミを募集」やら「保育園の口コミ募集」とあからさまに募集している場合もあれば、「アンケート」という言葉を使っている場合もあります(実際は「レビュー購入目的」)。
ステマっちゃステマですが、極端なヤラセでなければ、個人的にはアリだとは思いますけどね。
商品を買ったことも使ったこともない人のレビュー×(偽)
モニターとして商品を使ってもらった人のレビュー〇
こんな感じですかね。
モニターの人の声を「お客様の声」とすると、若干ステマ感があるので、そこは正直に「モニターさんの声」とすれば、なんら問題ないですね。