当社はShopifyメインでネット通販を運用しています。
安くて使いやすいサービスだと思っていますが初心者の方にはちょっとむずかしい。
特に、「普段はスマホ。パソコンはちょっと不慣れ」レベルの初心者にはかなりハードルが高くなっています。
で、「base(ベイス)とSTORES(ストアーズ)どっちが良いんですか?」なんて相談を受けることもよくあります。
回答:どっちでもいいです。
両社には失礼かもしれませんが、どっちも同じようなもの。
ただ、売れるようになってきたとき、つまり、軌道に乗ってきたときは皆さん別のサービスを探されます。
理由は簡単で「手数料」。
売り上げに対する手数料がデカくて利益を圧迫するので「もっと安いサービスへ」というわけです。
どれだけ売れても手数料無料!
実は、国内に売り上げ手数料無料のサービスがあります。
それも、2004年からやっている老舗中の老舗のネットショップ開業サービスです。
それは、おちゃのこネット。
かわいらしい名前ですが、EC業界で誰もが知っている有名なサービスです。
当時は、同じようなサービスが乱立していたので埋もれてしまっていましたが、他社が意味もなく値上げした結果、今となっては、「安さをウリにしてきたわけじゃないけど、結果、その安さが際立ってしまった。」という感じです。
月額料金こそ3,000円(スタンダードプラン←これで十分)ほどかかりますが、売り上げに対する手数料は0円です。
ただ、これは誤解を生む表現ですが、例えば、クレジットカードの決済手数料(3.5%)などはかかってきます。
でも、銀行振込や代金引換など、独自で用意すれば、そこには手数料はかかりません。
売り上げ手数料0円のメリットはここで真価を発揮します。
すばらしいキャッチコピーを発見
余談ですが、この記事を書くきっかけとなったのがインスタのストーリーに出てきた動画広告です。
その広告のトップで使われていたキャッチコピーが素晴らしい。
キャッチコピー「ずっと続けられるネットショップ」
このキャッチコピーの何が優れているかというと、まず「ユーザー起点」なっているところ。
「ずっと続けられる」のは「ユーザー」じゃないですか。
他社のキャッチコピーを見ると「ネットショップ開設5年連続NO.1(base(ベイス))」とか「流通総額10年連続NO.1(Makeshop(メイクショップ))」など、企業の立場起点になっています。
ショップサーブなどは「EC強化と人手不足を同時に解決」とユーザー起点にはなっていますが、ちょっと何言ってるかわからないですね。
その点、おちゃのこさんのキャッチコピーは、直感的に理解できます。
しかも、「長く続けられる」という根拠に「2004年の創業」という実績も内含されています。
これが2020年スタートのサービスだと、こんなキャッチコピーは使えないですからね。
ユーザーの声
もうひとつ余談です。
動画広告の中では、利用ユーザー2社のインタビューのカットが入っています。
「使いやすいです。手数料が安いです。」
「だいたい気に入っています。おちゃのこさんと心中するつもりでやっています。」
文字で書くと、よくあるレビューで書いている人の「顔」が見えないのはもちろん、想像すらすることができません。
でも、「動画で感想をしゃべっている。」という部分で、信憑性は100%に近くなり説得力も増します。
「グルメサイトのレビューを信用しない。」といった人が増えているのはご存知かと思いますが、ステマレビューや金をもらって書くレビューの横行などで、テキスト情報のレビューの信頼性はだだ下がりです。
これからは、小さなネットショップでも、こういったユーザーのインタビュー動画が信頼感を作り、また良い広告効果を生むことになるのでしょう。
「お客様の声は多ければ多いほど良い。」という定説がありましたが、それも過去のものとなりつつあるのではないでしょうか。
おちゃのこオフィス
おちゃのこネットのスタンダードプランでは、基本機能は網羅されています。
ページ作りやカートなど。
それだけで、基本的なネットショップの作成が可能です。
ただ、お客さんが増えてきて、メルマガを出したい。」「ステップメールを出したい。」「納品書を一括印刷したい。」といった場合は、オプションの「おちゃのこオフィス(月額550円)」の申込みが必要になります。
ユーザーとしては、「そこも無料で使わせてぇ~」と言いたいところですが、「天は二物を与えず」というように、どんなネットショップ開業サービスも「難点」はあります。
難点というとちょっと失礼かもしれませんが、完璧なサービスはないということですね。
ユーザーのわがままを全部聞いていたら商売が成り立たなくなりますからね。
いや、でも、やっぱ、そこは無料にしてほしい!
「ただで」とは言いません。
たとえば、インスタ広告のように、「動画でインタビューに答えてくれたユーザーさんはおちゃのこオフィス1年間無料」とかね。
いずれにせよ、お客さんがついてきて「繰り返し買ってもらう。(リピーター対策をする)」という運営方法に移行する場合、メルマガはとても重要な役目を果たすので500円くらいは出しても十分ペイできると思いますけどね。
あまり知られていない裏メニュー
おちゃのこネットには、専属じゃないですが、EC仙人というネットショッピングのプロ中のプロのコンサルがついています。
「どのお店も無料でコンサルを受けられる。」というわけではありませんが、申込みをして選ばれたなら、おちゃのこネットが発行しているユーザー向けメルマガ「おちゃのこ通信」でダメ出しを食らわせてくれます。
その名も「EC仙人のダメ出し道場」
バックナンバーは公開されているので、おちゃのこネットを使ってなくても読めてしまいますが、もし自分のお店をダメだしてくれたらありがたいですよね。
ネットショップが繁盛するまでのやり方やセオリーはある程度確立されてます。
仙人はそういうことをすべて心得ています。
だから、ネットショップを見ただけで病気やケガの箇所が一瞬でわかるわけです。
例えば、次のような感じ↓
【注】EC仙人の発言ではありません。ブログ主がテキトーに思いついたダメだし例です。
- 写真のクオリティーが低すぎる!
- カテゴリーの分け方がダメ!
- 文字が多すぎてごちゃごちゃし過ぎ!
- ショップ名が読めない!
- 何を売っている店かわからん!
- 何がウリなのかわからん!
- 注文方法が理解しにくい!
- ベネフィットがない!
売れるお店は、そういった細かい「売れるための」項目をひとつひとつ潰していっています。
そして、非の打ち所のない状態にしています。
ただし、そうしたからと言って「売れる」とは限らないのが辛いところです。
いくら良い商品を売っていても、いくら良いメッセージを発していても、人に見てもらえないと売れません。
要するに見込み客の十分な数のアクセスがあってこそ、はじめて売れる状態に持っていくことができる点についてはお忘れなく。