ネット通販は、1995年くらいから始まりましたが、25年以上ずっと伸び続けています。
そして、頭打ちになるまで伸び続けます。
EC業界、日に日に販売店も増え競争も激化。
そのような状況を見て、「ネット通販は飽和だ。」とか「今さら儲からない。」など否定的なことを言ってチャンスを逃す人が多くいます。
もったいないなぁ・・・ <(´。`) >
「EC(通販)が伸び続ける」という予測は、個人的な意見でもなんでもなく、この業界では常識中の常識。
ちゃんと根拠があるんですよね。
約1.5倍増
今回の「おうち時間」ブームで、ネット通販の利用が激増しました。
激増とはどれくらいか?
通販システムを提供する企業(F社)のデータによると、F社利用の通販店全店の流通額は昨対で143%増。
わかりやすく言うと、去年月商100万円だったお店が、コロナの追い風で143万円になったということです。
特別な施策をすることなく、世の中のトレンドが変わるだけで、一瞬にして売上があがる典型例ですね。
こういった波に乗るためには、そもそも開店していないと・・・って話です。
もしかすると、「昨年オープンしたばかりのお店が数ヶ月注文ゼロだったのが、コロナをきっかけに軌道に乗った。」なんてこともあるかもしれません。
「まだまだ伸びる」の根拠
根拠の1例。
ホームセンターのレジで現金で払っている老人がいました。
おそらく、そういった高齢層(70歳以上の大半?)はキャッシュレスやインターネットには深く関わることなく黄泉の国に移住することになります。
でも、今の50代とか60代とか、一昔に比べると全然若いですよね。
でも、コロナ怖い。
よって、通販利用。
という感じで、ネット通販は使えるけど「難しそうだから」という言い訳のもと、使っていない人もたくさんいるんですよね。
今回、そういった層も流通額増に寄与しているでしょう。
「EC化率」という言葉で表現されますが、食品なんかだと、たったの3%弱(2019年のデータ)。
レストランでの食事は別にして、日常的に使う食材などは、まだまだスーパーに買いに行く習慣のほうが強いわけですから。
売上の上がったジャンル(1)
もっとも伸びたのは生活必需品や日用品。
特に、キッズ・ベビー・マタニティーは300%近い伸びでした。
ショッピングモールに行っても、キッズルームなどが閉鎖されていたので、通販に頼らざるを得ない状況もあったと思います。
次に伸びたのは食品で約250%。
スーパーなど感染の可能性が高いというデマに影響されたのでしょう。
パスタコーナーとか棚はがら空きでしたよね。
その次は、下着やナイトウェアで200%。
スーパーでも下着売ってますから、そういった人混みを避けるために通販の利用が増えたのでしょう。
売上の上がったジャンル(2)
日用品や食品などは、「やむを得ない」理由での通販シフトだっと言えます。
それとは別に、積極的に「おうち時間」を楽しむために伸びたジャンルが3つ。
1つ目は、楽器・音響機材。
家の中で暇をつぶす手段として選ばれたのでしょう。
2つ目は、キッチン・日曜雑貨。
子供も学校が休みなので一緒に料理をしたりお菓子を作ったり。まあ、お母さん方は大変でしたね。
3つ目は、ワイン・ビール・洋酒。
リモート飲み会、オンライン飲み会も瞬間的に流行りましたね。
ちなみに、お酒の販売は免許が必要です。
ただ、このおうち時間を充実させるための消費は、若干一時的感がありますよね。
楽器や料理、お菓子作りは「趣味レベル」に至っていないと続かないし、お酒も、やっぱり外で飲むのがうまいし楽しいし。
通販参入狙い目ジャンル
以上のことを踏まえると、これから通販に参入する場合、どのジャンルが良いのか見えてくるような、見えてこないような。
通販業界では、「顧客は絞れ。専門化しろ。」なんて言われます。
確かに、何かのジャンルに特化して専門店で成功しているお店、「成功していた」お店もありましたが、その考えが100%正しいとは言えないですよね。
個人的には、やっぱ食品かな?って思います。
国内をマーケットにするなら、国内に済む8000万人(ネット人口)がターゲットじゃないですか。
松ぼっくりでリース作っても、ターゲットなんかしれてますからね。
家電なんかも8000万人がターゲットなんで良いですよね。
そんなわけで、今は食品はちょっとしかやってませんが、次の商材は食品を考えています。
何売ろかな・・・
通販システムは、ショップサーブかShopifyか、また悩みそう。
参考: https://www.future-shop.jp/magazine/infographic-2020ec-1