AIや自動運転、IOTなどすべてのことがICT化されているこの2020年でも、いまだにFAXでしか注文を受けていない取引先メーカーがあるんですよね。
かたくなにICTを拒否っているのか、あるいは、単に時代から置き去りにされているのか。
まあ、実のところは、システム屋から300万円とか500万円なんて見積りをもらって「無理」と思っていたり、単に、経営者がアナログ人間なので「どーしたら良いかわからない。」という感じだったり、でしょうが。
さて、注文システムを、いまだにFAXや電話に頼る問屋やメーカーが小売店向けの注文システムを作る方法について。
今回は3つほど紹介します。
どれもタダ同然ですね。
メール受注
これくらいはどこの企業でもできるでしょう。
小売店の手元に、すでに商品情報が前提ですが、「メールに型番と数量を書いて送ってもらう。」以上。
発注メールを受けたアナログなメーカーだと、メールをわざわざプリントアウトするとは思いますが、小売店の負担は激減します。
間接的ですが、小売店の利益を上げる強力をしていることになります。
ウェブカタログ
ウェブカタログと言っても、ホームページに商品を並べるだけのことです。それを見てもらってメールをしてもらう。
これが一番楽かもしれませんね。
カタログをスキャンしたもの(データ化、PDF化)をそのまま載せても良いですね。
カタログのスキャンの方法は、全部ばらしてUSBメモリーを持ってセブンイレブンなどに行く。
メモリーを突っ込んで、複合機でスキャン作業をする。
数千円の費用で済みます。
ただ、カタログのページ数によっては時間がかかるので、コピーをしたい人が現れるといったん中断です。
自分でやらない場合は、「書籍のPDF化」などで検索すると、安価にやってくれるところがあります。
ショッピングサイトを転用
小売店としてはありがたい注文システムです。
ぜひ、こちらを導入して欲しいものです。
例えば、ネット通販(小売)によく使われるショップサーブというサービスがあります。
通常は、ネットショップとして公開されて一般消費者が利用するために使われることが多いのですが、簡単に会員制の設定ができるので会員制サイトがすぐにできます。
ショッピングカートを使うので、卸価格で入力していても100%ミスのない計算をしてくれます。
送料は、「下代3万円以上だと無料」とか「地域別送料」「重量別送料」など、色々な設定ができるので問屋の注文システムとしても十分すぎるくらいです。
また、例えば、「この企業は取引が長いので特別な掛け率にしている。」といった場合にも対応しています。
会員ランク機能を使います。
上得意に設定して掛け率を〇〇%にすれば、その得意様からの注文は自動的に〇〇率に割引されて計算されます。
ただ、注文毎の納品書や請求書はクリックひとつで印刷できますが、締め日で納品書や請求書を発効するというシステムはありません。
後日売上ファイルを取り出してエクセルで集計すれば良いですね。
問屋と小売店との取引をBtoB(Business to Business)取引と言いますが、それに特化した注文システムもあります。
アイテム数1万点だと、月額5万円くらいします。
がっつりウェブ卸をする場合には良さそうです。