軽く繋がりのある企業が新商品を出したんだけど、2年経っても大苦戦中。
発売当初、「そう言うコンセプトなら、もっとわかりやすいデザインにしてみたら?」と意見するもスルー。
そして、当初のデザインのまま、ご苦労されている。
元々のデザインが「よくないなぁ〜。」と思ったのは、消費者目線で「いまいち、よくわからないから。」「伝わらないから。」
いくら良いプロダクトでも、伝わらなきゃ売れないのは常識。
でも、彼らは、「このデザインが良い。」と思いこみ、(いつかのブレークを夢見ながら)そのまま続けている感じ。
(ごめん。一生無理だと思うわ。/本人たちには言えないが・・・)
まさに、プロダクトアウト。
もちろん、プロダクトアウトで当たることもあるので否定されるべき思考法ではない。
当社でも、マーケットインができるほどリサーチしてないけど、感覚的に「こう言うの売れるんじゃね?」と発売してみたら、思いの外、売れちゃったということもあったり。
もちろん、全く無反応の失敗作も多々ありーの。
失敗作の方が圧倒的に多い。
話は変わって、旅行に行った際のお土産。
もらって嬉しかったお土産ってあるだろうか?
個人的には1、2件あるかどうか。
旅行に行けば、まるで儀式の如くお土産を買ってくる日本文化。
そろそろやめたら?なんて思う。
食の好みなんて人それぞれなんで、「はいおみやげ!○○名産の漬物!」なんて渡されてもさ。
別に食べたいとも思ってないし、むしろ、渡されることで、消費しなければいけない義務感に苦しむわけ。
個人的には。
一方、そこをわかってる友人。
「こんど○○県に旅行行くんだけどさ、お土産何が良い?」と。
ご当地グルメの数々の選択肢をあげてくれて、そこからチョイス。
予告どおり買ってきてくれたのは、まさにマーケットイン。
対象者に対するリサーチを経て、ニーズを満たすプロダクトを提供したわけだから、パーフェクトなマーケティング手法と言えそう。
しかも、その一連の行動にありがたささえ感じる。
と考えると、恋愛もマーケットイン思考でやる人はうまく行くみたい。
「相手は何が好きなのか。」
「相手は何を喜ぶのか。」
先天的にマーケットイン思考を持ち合わせて使える人はCVR(コンバージョン率)は最高。
逆に、プロダクトアウト思考の場合は、CPA悪すぎて赤字。
ECに例えるなら、そんな感じかな。
若い頃ならプロダクトアウトで、当たって砕けろで、数々の玉砕を経験するのも楽しい思い出になるけど、中年以降は流石に若気の至り的失敗はしたくないしね。
物なりサービスなりをローンチする場合は、ニーズの徹底リサーチをしたいところ。
リサーチをして仮説を立てて、それを検証。
予想通りの結果になると楽しい。
ただ、楽しいのは一瞬ですぐに飽きる。
だから、また新しいネタを元にリサーチと仮説、検証。
ここに、ビジネスのおもしろさがあるのかな〜っと思う今日と明日。