ネットショップでは、メーカー品をメーカーから仕入れて販売しているわけですが、新商品の案内が来たと思えば、「なんだこりゃ?」「こんなもの売れるわけねーじゃん。」「なんてセンスのない商品ネーミング」と思うことも多々あります。結果、そういった新商品の大半は売れずに不良在庫になってしまいます。
販売店なのでメーカーが売れない商品を作っても仕入れなければリスクは一切ありませんが、下手打ちすぎてメーカーが倒産してしまうと大変困るわけです。そこで、メーカーさんが失敗作を作らないよう助言というか意見をしたいのですが、まともに話を聞いてくれるメーカーは少ない印象です。
市場ニーズをしっかり分かっているメーカーは良い商品をどんどん作るんですが、そうでないメーカーは勝率2割とか3割ではないでしょうか。そこで、「私は後者のメーカーだ。」という方に朗報かもしれません。と言っても、すでに知っている人はガンガン使い倒しているサービスがあります。
それは、クラウドファンディング。
(ソーシャルファンディングとも言う)
「なにそれ?」という方は、相当遅れをとっていますよ!「LINEてなに?」くらいの時代遅れです。と言いながら、最近クラウドファンディングの裏ワザ的使い方を知ったので偉そうなことは言えませんが。
まず、クラウドファンディングとはなんぞや?
簡単に言うと、出資者を集めるためのWEBサービスです。例えば、「超小型ロボット掃除機を作りたいけど金がない。貸してくれ。」と募集するわけです。賛同する人から資金が集まれば、それを元手に製品化してマーケットに売り出します。計画どおり売れた場合、出資者に出資額原本と金利返済します。といった感じです。(くわしくはそれ系のサイトでどうぞ。)
で、これまでは、「クラウドファンディングに参加して、銀行預金よりいかに良い利率の案件に投資して稼ぐか。」と言った出資者視点の話題が中心でした。
でも、これを新製品を開発しているメーカーとして使う場合、テストマーケティングの場として利用することができるのです。
\_(・ω・`)ココガ裏ワザ!
例えば、製品化を検討中で、自社の資金があったり銀行借り入れができたりする場合でも、あえてクラウドファンディングで出資者を募集します。そして、クラウドファンディング内で人気のプロジェクトになった場合はヒットの可能性が高く、誰にも見向きされない場合は失敗の可能性が高くなる、といったことをテストできるわけです。
もちろん、クラウドファンディングのユーザーの性別や年齢層によって反応は違ってくるので、テスト結果が確実とは言い切れないです。また、テストマーケティング以外では、プロジェクトを公開することで新商品のPRにも使えるというオマケつきです。
ま、若いメーカーはすでに利用してるケースが多いですが、メーカー社長や担当者が高齢でアナログな場合はこういったネットサービスを使えるかどうかはビミョーですね。
現在、クラウドファンディングのサイトがたくさんありますが、もしかすると、「ネットショップ始めたい。これを輸入したいので仕入れのための金貸してくれ。」とプロジェクトを立てることができるサイトもあるかもしれません。ネットショップのシステムそのものは金はかからないから良いですけど、高額な商品を扱う場合は仕入れの資金に困ることがありますからね。