Shopifyで通販をやっていますが、たまにランディング・ページを作ることがあります。
100ページもは作ってないと思いますがそれなりに作ってきました。
で、ぶっちゃけ、これを言ってはいけないかもしれないが!、売れる商品はランディングページなんか作らなくても売れるんです。
必要な情報は3点だけ。
- これは商品Aです。
- 商品説明「商品Aはカクカクシカジカです。」
- 価格は9,800円です。
そもそも売れる商品は、商品そのものに説得力があるんで、ベネフィットだオファーだ、販売者のプロフィールだ、なんてのはいらないんです。
ランディングページが必要な商品って説得しないと売れない商品、というわけです。
とは言え、モノ余り日本。
商品力だけでビュンビュン売れてしまう商品に出会うことは、宝くじに当たる確率よりははるかに高いですが、めったにない。
そんなわけで、ランディングページの定番テンプレートを書いておきます。
タイトル(見出し)(「◯◯(ターゲット)の方へ」)
ページ最上部は、ユーザーの目に最初に入り込むところ。
「私のことだ!」と振り向いてもらうための見出しを配置します。
- 「なかなか痩せない!」とお悩みの方へ
- 「起業したいけどアイデアがない!」とお悩みの方へ
- 「ネイルサロンを開業したい。」と思っている方へ
- 「簡単に儲かる副業」をお探しの方へ
- 「動画編集を学びたい」方へ
などなど。
ターゲットが感じている悩みや不安を見出しに埋め込むことでターゲットが反応しやすくなります。
サブタイトル
「そそ、わたし、なかなか痩せないのよね~」と共感してもらったら、すぐ下にサブタイトルとして「なかなか痩せない人だけのダイエット法」といった、「その人の悩みが解決できる」ということを謳います。
タイトルの目的は、「ターゲットに反応してもらう。」というのもありますが、もっと重要な役目があります。
それは、「サブタイトルを読んでもらう。」です。
タイトルで掴んで次のステップ(サブタイトル)へと目を動かしてもらうわけです。
このように、ランディングページは、上から下へとユーザーを「飽きさせることなく」誘導できるかどうかにかかっています。
小説で言えば、「ストーリーにぐいぐい引き込む」感じですかね。
なので、ランディングページの設計者は、ある程度人間心理に明るく、脚本が書けるようなスキルが要求されるんですよね。
これほんと難しいですよ。(だから、説明しなくても売れる商品を見つけた者勝ち→ギフトショーへ行こう。)
共感(ですよねぇ~)
タイトル:起業したいけどアイデアがない
サブタイトル:意外な方法でかんたんにアイデアが見つかる方法
という流れにします。
起業したいけどアイデアがない人にとって、簡単にアイデアが見つかる。」となると、「なになに?」と次を読みたくなります。
そこで、「私もあなたと同じように「アイデアがない。」に悩んだんです。」と、見てくれているユーザーに共感するセクションです。
ユーザーに共感することで、「あ、この人も私と同じ悩みを持っていたんだ。」と、ほんのすこし親近感を持ってもらえます。
「実は、私はいろいろ転職してきたのですが肌に企業がまったくなかったんです。以前から、『自分でなにか始めたいな。』といったことを考えていましたが、趣味も特になく、起業できるアイデアってどうやって考えるんだろう。」ってずっと悩んでいました。
だから「あなたの気持ちが痛いほどわかるんです。」と暗示するわけです。
先入観
このセクションはあってもなくても良いとは思います。
- 「企業に不適合な人間に起業なんてできるもんか。」とか思っていませんか?
- 「趣味も好きなこともないのに起業なんてできるもんか。」と思っていませんか。
- 「簡単に儲かる副業なんてない。」と思っていませんか。
ふつうの人が持ってそうな先入観を持ち出して、それをバッサリ否定します。
「企業に不向きな人ほど起業しているんです。例えば、◯◯をやっているAさんは、どこの会社に勤めても続かず、メンタルが病みそうになるほどになっていました。『私は社会不適合者なのか・・・』と。そんなとき、この私が主宰するオンライン起業スクールを受けてくれました。40代にも関わらず起業したんです。そしたらびっくり、水を得た魚のようにガシガシ商売しているんです。ほんと先入観て怖いですよね。」
「どんな鍋にも蓋がある。」と誰かが言ったように、その人に最適な生きる道ってあるもんなんですね。
という感じで、先入観を否定する具体例も出しておきます。
もちろん、Aさんが架空だと信憑性が低くなるので、本名、顔写真、ウェブサイトなどのエビデンスも合わせて紹介します。
プロフィール
ここまで読んでくれたら、ユーザー心理の中に「ところで、あなたは誰?」みたいな疑問が浮かびます。
「なんか偉そうなこと書いてるけど、実績あるの?信頼できるの?」みたいな。
プロフィールのセクションで大事なのは「ちょい盛り」ですね。
盛りすぎると怪しくなるので、ユーザーが信用してくれるレベルのプロフィールを作ります。
嘘偽りがあるとバレたときに、書き込まれたりするので、そこは正直に事実を書きます。
- 1988年生まれ。ラーメン大学卒業後、アルバイトを転々とするも続かず起業を決心する。
- でも、起業アイデアがなく悶々とした日々を過ごす
- あるとき、アイデアの出し方に気づく
- ビジネスプランを考え政策公庫に借り入れに行く
- 300万円を借り入れ
- ビジネスを立ち上げる
- 2年後、年商1億円を突破
- 新規事業を始める
- 年商5億突破
- 起業アイデアの出し方と事業の作り方スクールを開始
- 同時に、スモールビジネス起業のコンサル事業を開始
- 現在に至る
こんな感じですね。
「ちょい盛り」はどこにあるかというと、例えば「年商5億突破」とかです。
5億突破したのが事実ですが、「現在は事業縮小で年商9,000万円」でもウソではないわけです。そこは、別に伝える必要はないでしょう。
でも、「年商5億突破」という文字をみると、ふつうの人は「すごい。」と思うわけです。
その心理を利用するわけですね。
以前見かけた20代の人が「おれ、儲かってるぜ。」といった自慢プロフィールを見たんですが、「30社を経営」みたいなことを書いているわけです。
で、30社の情報を出しているかというと、どこにも書いていない。
「うそじゃね?」てなりますよね。
事実なら書けるはずですが、書いてないってことはウソか大盛りかってことです。
商品・サービスの紹介
ここで初めて具体的な商品やサービスの説明を入れます。
オンラインスクールの紹介
起業したいけどアイデアがない
そんな人を支援するスクールです。
6ヶ月のカリキュラム
1ヶ月目:アイデアの出し方を学ぶ
2ヶ月目:ビジネスプランの作り方を学ぶ
3ヶ月目:起業の準備について学ぶ
4ヶ月目:事業立ち上げ開始
5ヶ月目:起業1年目いやるべきことについて学ぶ
6ヶ月目:いざ起業実践
3ヶ月コース(オンライン学習のみ):150,000円(税別)
6ヶ月コース(無料コンサル付き) :300,000円(税別)
12ヶ月コース(無料コンサル付き) :600,000円(税別)
ベネフィット
ベネフィットとは、「実現できる具体的未来の状態」のことです。
「今の悩みが消え希望した状態が手に入る状態」とも言えます。
- この美顔器を使えば3ヶ月後にはシミも消えてぷりぷりお肌が手に入ります。
- この商品を使えば、今までの悩みがウソのような日常が再び手に入ります。
- この知育玩具なら入学後は確実に成績優秀な子を持った親という状況が手に入ります。
- この液体を接種すれば、瞬間的に嫌な現実から開放され夢の世界が手に入ります。
- この育毛剤を使えばふさふさの髪の毛が手に入ります。
とまぁ、こんな感じで、ベネフィットは一応入れておくのが良いでしょうね。
お客さんの声
「なんか良さそうだけど、使ってる人いるの?」という疑問に先回りして答えるのが「お客様の声」です。
『いい商品でしょう?でも、使ってる人まだいません・・・』
これでは、買う気に火がついたユーザーも一瞬で消火されてしまいますよね。
新商品やサービスの場合は、友人知人に協力してもらったり、無料モニターなどを使って、お客さんの声を集めて置く必要があります。
その際、「権威のある人」の声があればサイコーですね。
「歯医者さんがおすすめする」とか「大手企業採用」とかあるじゃないですか。
日本人にかぎらず、この「権威」を持ってくると、一気に説得力がましてしまします。
まぁ、販売側からすると、「そういうのはテクニックのひとつ」って知っているので、簡単になびかないですけどね。
「歯医者さんが推奨!」とか見ると、ほんと消費者バカにしてるよなぁ~って思います。
正確には、バカにしているではなく「化【バ】かしている」ですけどね。
保証
「起業スクールに通って、本当に起業成功できるの?高いお金払って失敗したらどうしてくれるの?」に対して保証をつけることで、ユーザーは買いたくなるし、買いやすくなります。
例えば、起業して1年目に黒字を達成できなければ「全額返金」しますとかです。
よくありますよね。
起業スクールは、たぶん、そんな保証はできないんで全額返金とかはやってないと思います。
「論点をずらす」じゃないですが、「結果的に、あなた自身のビジネスの立ち上げができなければ全額返金」とかはアリかもしれません。
赤字になろうが、1年で廃業しようが、「立ち上げはできたでしょ?」という点だけ保証する感じです。(悪意に満ちてますが)
特典
ランディングページもクライマックスです。
「購入」を煽るための特典を1つや2つと言わず3つくらいつけます。
「え!?そんなに貰えるの?いいんですか?」と、ユーザーが申し訳なく思うくらいの内容だとベストですね。
「キティーちゃんのハンドタオルプレゼント。」とか、「そんなもの10円もかかってないだろ!」とツッコミがくるようなしょぼい特典は、逆効果になるので気をつけたいところ。
特典も、「みんながみんなに提供できるわけはない。」という「値打ちこき」作戦も有効です。
具体的には、「特典には数量がございますので、すべて提供できるとは限らないこと、あらかじめご了承ください。」とやっておけば、「購入を煽る」ことができます。
「しょせん煽りでしょ。」と冷静な目で見る人は少数派で、文字通り「早くしないともらえない!」と思ってしまうのた多数派の心理です。
よくある質問
優れたランディングページには「よくある質問」は不要です。
なぜなら、1ページ読む中でユーザーの疑問に100%答えているからです。
読み終えたら「質問一切なし。」というのが優れたランディングページです。
それでも、LP作成に完璧を期すなら「よくある質問と回答」セクションをつけておくと、ユーザーは、あらためて確認できるので、「親切な」LPになると思います。
アクション
ランディングページの数カ所にはCTA、つまりCALL TO ACTION。
お申し込みは「このボタン押してね。」を設置します。
カートボタンでも良いですね。
ただ、これもカートボタンを設置すりゃ良いって話ではなくて、ターゲットユーザー層いかんで、CTAは変えないといけないんですよね。
テレビ通販を例にとると「今すぐお電話を!」じゃないですか。
テレビにカートボタンは配置できないので仕方ないですが、、、
テレビ通販を利用する層は、そもそも「ネットができない。」あるいは、「ネットが不慣れな人。」が大半を占めるから、アナログな注文手段でやっているわけです。
これが、「では今日のオトクな商品をスペシャルプライスで購入するためには、スマホでこのQRコードを読み込んでください。そして、カートボタンを押して手続きをしてください。」とやると、一気に注文数はなくなってしまいます。
ランディングページ・テンプレートのまとめ
いまさら、このブログで書かなくても良いようなネタを書きましたが、多少なりとも参考にして頂ければ幸いです。
でも、基本は、「売れる商品はランディングページなんていらない。商品ページだけで十分。」というのは、今も今後も変わりません。
ランディングページを作らなければいけない段階で、そのプロダクトは「説得が必要な商品」。
説得が必要な商品は、商品力はあっても「わかりにくい。」「伝わりにくい。」というのもありますね。
そもそも必「要とされているものではない。」「必要としている人も少ない。」
そんな商品の「ランディングページを作って売る」ことほど難しいことはないと思います。
天才的マーケターでも厳しいでしょうね。
まずは、プロダクトに集中してみてはいかがでしょうか。