1月と言えば個人事業主を始める人が多い月。
そして、すでに事業主になっている人は3月の確定申告に向けて、あれこれ考えたり準備を始める時期。
これまで、個人事業主になるには「開業届け」というA4ペライチの用紙に必要事項を手書きして、最寄りの税務署に届けるのが一般的でした。
手書きは必ずしも必須ではないんです。
別に印刷しても問題ないんです。
ただ、「PDFに上から記入する」というのが、なかなかできない。
エクセルなら、それができるんですが、親切心に欠ける国税庁はエクセルテンプレートを用意してくれていません。
そこで重宝するのが、オンライン会計のフリー(freee)が提供する。オンライン簡単開業届け(無料)。
という名称ではないんですが、そういうことです。
パソコン画面から質問に答えていくだけで開業届けが印刷できる無料サービスです。
試してみましたが、本来難しい専門用語などが、かんたんな言葉で言い換えられていて、誰でも理解できる質問に答えていくだけで開業届けが作れてしまいます。
質問は5つだけ
1ページ目では「どのような仕事ですか?」で始まり、すでに選択肢が用意されています。飲食業にはじまり、フリーランスやコンサルタント、農業やレジャーなどです。ピッタリの職業がなければ、それっぽいやつを選んでおけばOKです。
その後「事業を始めるのはいつ?」や「想定年収(目標で良い)」「働く場所」「従業員や家族への給料」など、誰もがわかる質問内容合計5つに答えるだけです。
あとは印刷するだけ
5つの質問に答えるだけで開業届けができてしまうんですね。freeeさんよく考えましたね。さすがです。
さて、1ページ目で住所なども入力しているので2ページ目では、届け出る最寄りの税務署の住所も自動で出てきます。それを印刷して持っていくなり郵送するなりすることができます。
オンラインで届ける(電子申告)ことも可能ですが、その場合は、事前に(1)マイナンバーカード(顔写真入り)と(2)ICカードリーダーを入手しておく必要があります。
これはほとんどの人が面倒だと思うんでやめておきましょう。ま、それができる人は、そもそも、ここを読んでいないと思うので問題ないでしょう。
2ページ目の「書類を確認する」ボタンを押せば印刷書類が出てきます。ただし、マイナンバーは手書きで記入する必要があります。 そして、印刷書類はご丁寧に2部ずつ出てきます。1枚は控えです。
実は、控えは必須ではなく1枚だけで出すことができます。 でも、それだと、手元に記録が残らないので、何かのサービスを使うときに「開業届けの控えを提出してください。」に対応できなくなります。
手書きの場合も必ず2部ずつ用意して控えのハンコをもらえるよう準備しておくのがポイントですね。
余計な売り込みが残念
開業届けを入力する1ページ目は、シンプルで誰でも使えるよう設計されているのですが2ページ目の情報が多すぎて、かえってわかりにくくなってしまっています。 ここはfreeeさん色気出しすぎですね。
ただ、ひとつ宣伝されている屋号口座の作れるジャパンネット銀行(JNB)は作っておいたほうが良いと思います。都市銀行や地方銀行など、屋号で口座を作ろうと思うととにかく面倒くさいですから。JNBならサクッと作れます。
書類作成サービスを無料提供してくれているオンライン会計の フリー(freee)も申し込む必要は一切ありません。お好みです。
後は、freeeブランドのクレジットカードのオススメもあります。お馴染みブランドVISA、MATER、AMEXで作ることができます。
正直、freeeブランドのクレジットカードを持つメリットは特にないので(デザインがおしゃれだ!と惚れ込んだなら話は別)、お好きなクレジットカードで十分です。個人事業主なら、個人的にはオリコがオススメですかね。
結局はfreee使っちゃいますが・・・
1か月に、例えば、「売り上げがあった」とか「プリンタのインクを買った。」「タクシーを利用した。」などの会計上でいう「取引」が数十から数百になるような場合は、手動で帳簿を付けるのは時間の無駄になってしまいます。
そのような場合は、 フリー(freee) を使っておいたほうが、翌年の確定申告のときに「あぁ~よかった・・・」と思えます。
個人事業主なら、月額980円のスタータープランで十分です。
クレジットカードとも自動で同期するので、何も考えないでも自動で経理が終わってしまいます。
また、ネット販売の場合、ショップサーブは、freeeに連動していないので、1か月分の売り上げ金などのファイルを取り出してfreeeに登録することになります。1行1行入力する手間暇を考えれば、ずいぶんと楽になりました。
では、ネット販売に戻ります。