個人事業主の税金。
経費はいくらまで認められるのか。
割合はどうなのか。
個人事業主でも年商〇億レベルでやっている事業者は別にして年商1,000万円(年間売り上げ1,000万)満未満の場合。
税金関係で人気の書籍(税金を払う奴はバカ!)にならってタイトルをつけるなら、次のようになろうかと思います。
個人事業主でまともに税金を払うやつはバカ。
個人事業主でまともに税金を払う奴はバカ!
個人事業主という小さくちゃっかり儲かる業種(年収で言えば2,000万円くらいまで、でしょうか。)を選ぶのは賢い選択だと思います。
でも、バカ正直に、教科書通り税金を奉納するのは、文字通り「バカ」というワケです。
決して「脱税しよう。」と言っているワケではございませんよ。
年収1,000万だろうが5,000万だろうが、お給料としてもらうサラリーマンの場合は、問答無用で天引きされて二度と戻ってこない税金の額は自分では一切コントロールできないんです。
でも、個人事業主の場合は、「確定申告」に向けて、払うべき税金の計算を自分で行うことができるのです。
「自分で」というところがポイントです。
税金の知識があるかないか
税金に関する知識は、個人個人でピンキリです。
税の知識のない人は無駄に税金を払い、しっかり知識を身に着けている人は最低限の税金、あるいは、払いすぎた税金を取り戻すといった形で終わらせます。
所得税はもちろん、住民税や年金までタダの人もいますからね。
税務署側は間違っても「あなた、これとこれ、経費にできるからもっと税金安くなりますよ。」なんてド親切なアドバイスなんてしてくれせん。
そんな暇もありません。
あくまで、取ることが仕事。
以前、会計士事務所でタクシー運転手の確定申告を見る機会があったのですが、年間の売り上げ300万円くらいだったでしょうか。
それなのに所得税をガッツリ支払う計算になっていました。
経費はガソリン代くらいじゃないでしょうか。
税理士も親切にアドバイスしてあげれば良いのですが、「確定申告を作るだけ」の仕事なので、余計なことは言わないんですよね。
本当は、いろいろなものを経費で落とせるのに。
個人事業主のタクシードライバーと言え、税金に関するちょっとした知識があるだけで、それくらいの売り上げなら、税金はゼロで済むのにもったいないですよね。
税務署同様、税理士も確定申告の時期は忙しいので、いちいち個別に節税できるアドバイスなんてしませんから、そのまま申告です。気の毒です。
ちなみに、例えば、個人タクシーならお客さんに「運ぶ」以外にもサービスを提供することができます。お茶やお水のサービス、あるいはビールなどのお酒を滞京して、さらにおつまみを付ける。
やってはいけないわけじゃないですよね。このような工夫をするタクシードライバーは、おそらく固定客をつかんで水揚げも多くなりますよね。
はぁ?情報駆使するネット系個人が税金?
ネット系が得意な人は、情報の扱いは専門分野です。
納める税金は最低限におえてあたりまえです。
ブロガーやA8.netをはじめとするアフィリエーターなんか、その最たるものです。
ネットリテラシーの頂点レベルにいる人たちですね。
ブログだけ書いて、毎月10万、20万、人によっては100万200万と稼ぎます。
月収数千万円なんて強者も、わりとゴロゴロいますよね。
でも、明らかな経費ってサーバー代の500円~1000円程度。
それだけを経費として申告したら、ぜっかくの収入も全部吹き飛ぶくらいの税金を持っていかれます。
「ブログを書くために、さまざまな経費が掛かる。」ということをわかっている、かつ、フリー(freee)などの会計ソフト上に数字を入力できる人だけが最低限の税金で済ませられます。
ネット販売も同じで、幅広い経費が認められていますから、一見儲かっているようでも、赤字になっている個人事業主のEC事業者はたくさんいます。
やっぱり個人事業主はパラダイス
決算書は赤字。でも、生活はゆとりあって悠々自適。
そこが、個人事業主のパラダイスと言われるゆえんです。
いずれにせよ、税金の(本当の意味で使える)知識や個人事業主のリアルな実態は、ネット上から得るのは、かなり難しいと思います。
ネット検索しても「個人事業主(自営業)が納める税金の種類」といった三井住友カードのページが上位に出てくるくらいですから。
リアルに役立つ生の情報はリアルです。個人事業繋がりを持っていない人は、ぜひ、異業種交流会などで、自分より経験のある個人事業者とたくさん知り合いましょう。
建前や教科書的なことと、現実のギャップを感じて頂きたい。
そんなふうに思うこの頃。
また、ネット販売を始めたいために「ネット検索ばかり」している人(ネット検索しかしたことない人)は、一度、リアルのショップサーブのセミナー(無料)なんかに参加して、リアルとネットの違いを感じてみても良いと思いますよ。衝撃を受けるかもしれません。
税金は本から学べ
会計士や税理士を目指す場合は簿記の勉強から始めますが、経営者は、そんな勉強はいらないです。
「いかにすれば無駄な税金を払わず済むのか?」というエッセンスだけ知っていれば良いわけです。
そんな「テストに出るよ」的な節税のエッセンスを、税金を取る側にいた経験のある人が書いてくれている本は、ぜったいに読んでおきたいですね。
税金は本で学ぼう。