個人事業主で何する?どんな業種で独立する?

個人事業主どんな業種で独立する?

「個人事業を始めたいけど、ワタクシは一体何をすれば良いのかしら?」という素朴な疑問。気持ちよくわかりますね。

「企業の歯車として、いや、社畜として働くのはもういやだ。“自分で”何かやりたい!」そんな気持ち。

すでに起業しているも、具体的な事業のアイデアに辿り着くまでに、そういったもやもやとしたイメージだった人も多いと思います。

学生さんでも「自分は就職はせずに起業するんだ。」という人も、具体的な事業まではイメージできていないケースも多いかもしれません。

まずは得意な分野で

長年蓄積してきたスキルを持っている自分の得意なジャンルで独立するのが一般的でしょう。

スキルがあるのはもちろん、業界のこともわかっているので、やりやすいというのがあります。

逆に避けるのは「畑違い」

外から見ると「儲かってそうだから。」と思えてもそれは表面的。

確かに儲かっているかもしれませんが、そのレベルに達するには、「何年も修行を積まなければいけない。」と言ったことが多々あります。

「隣の芝生は青い」と言われるように、見えている部分だけで判断してはいけませんね。

誰の何を解決するか?を起点に

「得意なジャンルと言っても特にないし・・・」という場合、おすすめしたいのは、「誰のどんな問題を解決するか?」という視点で、「こんなビジネスは成り立つだろうか?」と探っていく方法です。

例えば、高齢化日本においてお年寄りはどんどん増えています。体力のある老人もいれば、体力のない老人もいる。

体力のない老人の買い物は大変だ。「買い物代行というビジネスで起業できないだろうか?」といった感じです。

老人の、「買い物が大変。でも、買い物に行かなければいけない。」という問題を解決するビジネスです。

そういったアイデアから、「じゃどんなスキルがいるのだろうか?」と逆算します。自分で身に着けられそうなら身に着けるし、人に頼ったほうが良い場合は、その選択が可能かどうかを検討していきます。

高齢化なんてのは誰でも知っていることなので、このようなビジネスも簡単に思いつきそうです。

でも、「人々が抱える問題」を知っているのはごく一部で、実際は膨大な問題が存在します。そういった問題を知るには、やはり、一次情報でしょう。リアルでいろいろな人に会って話をする。ネットでは得られない情報に接するのが一番ですね。

このように、「誰の何を解決するか。」の答えが見つかれば、その業界で独立するということになります。

それが医療業界なのか旅行業界なのか、あるいは教育業界や娯楽産業なのか。もしかすると、今までになかった業界を作ることになるかもしれません。

ネットかリアルか?

週末起業なんて流行りました。また、今は副業熱が熱いですから、「ネットで何か起業したい。」と思っている人もいるかもしれません。

正直オススメしないです。よほどハイレベルなネット系のスキルを持っていれば話は別ですが、この業界にあまり馴染みのない人にとっては、あまりに広く深く、そして変化の激しい業界だからです。この業界にいてもついていくのがやっとです。

おすすめは、なんといってもリアルベースですね。リアルを中心にしたビジネスが今は空きが多いです。時間や労力がかかるからみんなやりたがらないんですよね。そこにチャンスがある。

2017年ころから日本でUber Eatsというデリバリーのサービスが始まりました。飲食店の料理を、Uber Eatsに登録している配達専門の人(個人事業主)が運ぶというビジネスです。

これに目を付けた(飲食店をやっていない)人が、ゴーストレストランと呼ばれる、一応店舗はあるけど来店を想定していないお店のキッチンで、デリバリー専門の料理を提供し始めています。

日本では、まだまだ少ないですが、アメリカや中国では、ゴーストレストランが盛んになってきています。

何をするにもネットは最低限使えること

リアルビジネスの場合、ネットを全く使わない場合もありますが、やはり、ネットを使うことで効率が良くなるので、リアルでビジネスをする場合も、ネットはある程度使えたほうが良いですね。

もちろん、プログラミングとかAIの開発とか、そういった高度なネットやIT系の技術のことを言っているわけではありません。

製品やサービス紹介のためのウェブサイトを作ったり、ネットで決済ができるようにしたり。ネットを業務効率化の一部として利用するためのスキルは最低限持っておくのは、これからの起業の基本と言えるでしょう。

「紙と電話のほうが好き。」こんな人は、ネットだろうがリアルだろうが、そのアナログな感覚が、常に足を引っ張ることになります。

オススメ本

2003年と、かなり古い出版ですが、週末起業だの副業だのがブームになる前に、すでにこの方は、隙間時間なんかを使って小さなビジネスをやろうじゃないか。」と提案しています。先見の明がありますよね。

この本の良いところは、なんといっても「著者自身の体験に基づいている。」という点です。

最近の書籍、例えベストセラーでも、巻末を見ると、参考文献がたくさん載っていていることが多いですよね。要するに引用だけの本です。(もちろん、オリジナルっぽく書いてますが。)

ビジネス本でも、著者の経歴などを見ると、現場を知っているわけでもない、ビジネス系の作家だったりします。経験もないのに説得力がないですよね。

そんなわけで、情報は古い部分も多いですが、楽しく気軽に読める、独立のための参考本でした。

※参考
個人事業主のネットビジネスは極楽だ

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。