月商10万程度のお店はもちろん、月商1億10億100億と、通販サイトにおいては、基本中の基本である3つの施策について、まとめてみました。「3そう」は、今作ったんですが、この3つの「そう」をしっかりおさえてサイト作りをするのが、基本です。
1.ありそう
1つ目の「そう」は「ありそう。」です。何がありそう」かというと、開いたページを見て、「探している商品」や「欲しい商品」が「ありそう」と思ってもらうのは鉄則です。逆に「なさそう」と思われたらオシマイです。ユーザーは即離脱してしまします。
「ありそう」と思ってもらうための具体的な方法は、一番わかりわかりやすい例で言うとランディングページでしょう。広告で出しているキーワードと一致する内容のランディングページです。『「納豆」をクリックした先に「小豆」があってはまずいよ。』という話です。LPについては、シンプルなのでこれ以上の情報はいらないですね。
問題は、広告からの流入ではなく、オーガニック検索などでの訪問ユーザーです。そういったユーザーが、訪問したときに、訪問ユーザーが「探している商品」が「ありそう。」と思ってもらう必要があるわけですね。検索ワードは様々ですから、そこで必要になるのが「専門店感」です。
それ系の商品に特化した販売サイトということを、ひと目でわかる作りにするのが基本というわけです。「専門店感」は、それ系の取扱商品が十分な量あることや、新着商品や人気ランキング、定番商品などを表示させることで、ユーザーに認知してもらいやすくなります。
2.良さそう
物流倉庫はピッキングや「出荷のしやすさ」を考慮して理路整然と並べられますが、販売サイトの目的はピッキングではなく「お客さんに買ってもらう」というのが目的ですから、そういう陳列方法や見せ方をする必要があります。
商品ページは理路整然とレイアウトされるので、そこはいじることはありませんが、例えば、写真ですね。まだまだ、雑なお店が多いですが、写真はまずは(1)映えですね。明るく、大きく、余計なものが写っていない、その商品を手にとって見ているかのようなクオリティーの写真がベストです。
もちろん、写真には限界があるのはご周知のこと。だから、それをカバーするために、(2)利用シーン・着用シーンがわかる写真が必須です。キャリーバッグなら、モデルさんなり店長さんなりが、手で引いているような写真です。商品によっては動画をつけたほうが注文率はあがります(SEO的にも有利)。
食品ならシズル感は絶対ですね。シズル感とは、言ってみれば食欲を刺激する感じです。生肉を見ても「食べたい」とはおもわず、「鉄板の上で煙を出して焼かれているお肉ちゃん」の写真を見たときに「食べて~」と思う、その感覚です。ニオイが出ればベストなんですが、ネット販売と嗅覚は相性が悪いのであきらめましょう。
次は、文字です。キャッチコピーもちゃんと考え、見た人に立ち止まってもらう工夫をします。もちろん、キャッチコピーのような表面上のテクニックだけではダメで、内容もしっかり見せていきます。例えば、その商品ができあがったストーリーなど。
そして何より、説明文でアピールすべきはベネフィットです。その商品で、「お客様はどのような現実を手に入れられるのか」というポイント。ドリルを販売しているなら、お客さんのベネフィットは「穴」です。「このドリルなら、あなたの理想的な穴があけられます。」とやるやつですね。
最後に、「サイトのデザイン雰囲気が商品にマッチしているか」という点も極めて重要なポイントです。女性ターゲットなら、「女性が好む色やフォントを使っているか。」といった点や、デジタル的になりがちな販売サイトであっても、人の体温を感じられるようなデザインになっているか、など。
もう一つオマケですが、サイトの構成が客目線という点も鉄則です。ブランド狙いのお客が多い場合は、ブランド別のカテゴリ分けで良いのですが、雑貨などで、実は、ギフト利用のお客さんが多いケースもあります。そんなときは、出産祝い、結婚祝い、引越し祝い、還暦祝い、といったカテゴリ分けでもお客さんを迷わせないという工夫も必要になります。
3.大丈夫そう
顔の見えないネット販売に、お客さんの「不安」はつきものです。「このお店大丈夫だろうか?」「詐欺じゃないよね?」「安心して買えるかしら?」などなど、名もないネット販売店は、お客さんからしてみると得体の知れないものです。
そこで必要になってくるのが「安心感の演出」です。お店はどこにあるのか。誰がやっているのか。送料はいくらなのか。返品交換はどうなのか。など、お客さんが心配する情報については、ハッキリ具体的な情報を提示します。
商品の情報についても同じで、ド素人のお客さんや細かいことを知りたがるお客さんを基準にスペックを記載しておくのが基本です。例えば、「このソックスには裏表がありましてお履き頂くときは、柄が出ている面を表にしてお履きください。」といった、販売者にとって当たり前すぎる情報もあえて書いておきます。
細かいことを知りたがるお客さんもいるんですよね。例えば、ソファーを販売してる場合、サイズや重さなどは基本スペックとして表記しますが、足の太さ直径、素材、強度、生産国など。「そんなとこ聞いてどうするの!?」的な質問も少なくありません。
ウェブサイトは情報掲載箇所の制限はないので、できるだけ細かいところまで網羅するのも基本と言えます。もちろん、これは細かいお客さん用ではあるんですが、そこまで細かく情報を載せることで専門性感の印象がアップします。「このお店はプロだな。」と思ってもらえると勝ちです。
最後になりましたが、安心感の演出の代表といえばお客様の声ですね。レビューです。数字はわすれましたが、購入理由のかなり高い割合で「レビュー」が参考にされています。
「2.よさそう」とちょっとかぶりますが、お店を始めた「想い」を始め。経緯、商品に対する情熱などは、書ける場合はとことん書いておくのがベターです。