語学を学ぶときにも、何かのスポーツを始めるときにも基礎があるように、大なり小なりビジネスを興すときにも基礎があります。
学生時代によく聞いた言葉「基礎」と「応用」。
基礎の先に応用がある。
どんなビジネスであっても、それを成功させるためには、例外なく基礎を押さえたうえで応用へと向かいます。
今回は、その基礎とも言えるネーミングの技術や心理学などを中心に5冊ほどチョイスしてみました。
売れるネーミング発想塾
以前、テレビで見たことがある人もいると思いますが、斎藤孝氏の著書。
ネーミング初心者のための1冊目教科書とも言うべき内容です。
何百という世の中でヒットしている商品のネーミングを徹底的に分析して(さすが東大卒!)、まず「説明系」と「イメージ系」に分類。
その後、「系」と「型」に分け、売れるネーミングを設計していく。
この書籍の指南通りネーミングをすれば、誰でもヒット商品のようなネーミングができるのは間違いないでしょう。
また、女性にウケる系のネーミングで使う言葉は、そのまま販売ページに応用させることもできます。
1冊で2度も3度もオイシイと言える秀逸な一冊です。
「ヒット商品しか出せない。」とワクワクしてきます(^^)
売らないから売れる!
タオルのネット販売専門店の成功戦略と言えば良いでしょうか。
専門店として成功に至った戦略を寺田氏自身の言葉で語ってくれています。
ネット販売店ではありますが、「戦わない」「五感軸」「三方よし」など、ネット以外のビジネスで成功するための鉄則なども、しっかり盛り込まれています。
特に、今サラリーマンをやっている人は、氏の言うように「時間軸」で生きているしょう。
時間軸とは、言い換えるとオンとオフ。
9時~12時がオン(仕事)、12時~13時はオフ(休憩)、13~17時でオン(仕事)、それ以降はオフ。
サラリーマンだった寺田氏が、自分のビジネスを進めていくうえで、この時間軸の生き方から、オンとオフのない生き方(五感軸(造語))にシフトしたことで、ビジネス家として覚醒。
逆を言うなら、時間軸な生き方をしている限り、大多数の中に埋もれてしまうということ。
示唆に富んだ考え、言葉に出会う一冊です。
深層心理で売る技術
ガチの書籍です。
と言うのも、著者の内藤氏は慶応大学出身の心理学者でありビジネス家。
書籍巻末の50冊以上にはなろうかという洋書の参考文献の数々。(国内の参考文献は数冊程度。)
マーケティング先進国アメリカでは、大学教授が「性的な広告」と「非性的な広告」の効果について、まじめに研究し結果を発表する。
国内外のマーケティングや心理学に関する公式的な実験結果や論文をもとに、人の心理にフォーカスした販売手法をまとめ上げた一冊と言えます。
と書くと堅そうなイメージかもしれませんが、『男というのは、どうしようもないくらいスケベなのだ。(P19)』といった表現にみるように、とても読みやすい文章で構成されています。
こんな本が100円程度で買えるとは、膨大な時間を割いて書き上げた著者にしてみると最悪のコスパでしょう。
買わせる心理学
先のガチの書籍に比べると、こちらはコンビニに並んでいそうな、おてがるな一冊です。
1テーマ見開きの2ページにイラストとシンプルな文章という構成なので、目次を見て気になるところだけを読む方法がおすすめです。
ネット検索でも出てくるポピュラーな販売心理テクニックである「ハロー効果」「ザイアンスの法則」「ゼロコスト効果」「希少性の原理」などは、当然のごとく収録されています。
でも、全318ページ、つまり約160個のテクニックが紹介されています。
販売心理テクニックと言えば「言葉の使い方」だと思いがちですが『スナック菓子の袋がパンパンなのはなぜ?(P182 )』など、形と心理に関するところまで触れられています。
営業マンが読んでも十分役に立つ一冊と言えます。
ちなみに、先の心理学者内藤氏の著書3冊も参考文献として紹介されているので、あわせて読んでみると良いでしょう。
儲ける社長の「頭の中」
あなたに質問。
直接の知り合いで成功している社長さんは何人いますか?
「0人」あるいは「1~2人」という方はラッキー。
100円程度で、年収8000万の創業社長の頭の中が見られます。
著者である川合氏オリジナルの成功のセオリーの数々。
サクッと読める一冊ながら、目からうろこ、なるほど!と思えることがたくさんあります。
個人的には、「試算表・決算書は役に立たない。プロジェクト別の損益計算書を作れ」など、ハっとさせられました。
またP171「新事業の作り方」では、4つのパターンを紹介してくれていますが、著者が一番おもしろいと思う「今ある商品を新しい得意先に売る」というところなどは、うんうんニヤリ( ̄▽ ̄)。
成功している人は、頭の回路や発想の仕方が一般人とは違うということ感じさせてくれます。
経営者自らの言葉で書かれた本は、本人から直接話を聞いている気持ちになりますし、その効果も得られます。
起業を目指すなら社長脳を作っていきましょう。
社長脳ができてくると、一般の人と話が合わなくなります。
逆に、話が合わなくなってきたころには、成功を掴んでいることでしょう(^^)