小さな飲食店をやっている友人から依頼を受けてホームページを作りました。
ただのホームページではなくて予約システム付きです。
「これは起業アイデアになるんじゃね?(どっちかというと副業規模)」と思ったので概要を書いておきます。
ご自由にパクって副業なり本業なりでやってください。
必要スキル
この起業アイデアを実行するためはスキルが4つが必要です。
wordpressを楽々使える
予約システム付きホームページはwordpressで構築するため、wordpressが普通に使えるスキルは最低限必要です。
HTMLやCSSのスキルはある程度理解しておく必要がありますが、実際の構築においてはさほど必要とされないスキルです。
PHPとかプログラミング系の難しいスキルもJavaScriptなどの知識も一切不要です。
wordpressを普通にインストールでき、テーマやプラグインなどもインストールできて扱えることが条件になります。
「そんなの楽勝!」なんて人は多いでしょうね(^^)。
決済システムを組める
wordpressにStripeを組み込んで決済システムを作ることができるスキル。
普段WPが使えれば、さほど難しくはないですが、Stripeで無料アカウントを取得してWPと接続して決済システムを組めるスキルです。
と言っても、アカウントを作ってStripeから「公開鍵」などのコードを入手するだけ。
それをWP側にセッティング。
「ただブログを書いていただけ。」といった人には、ちょっと低めのハードルを超えていただかないと行けないかもしれませんが。
営業スキル
営業と言っても、訪問営業やテレアポ営業ではなく、お店向けに営業メールが書ける程度。
つまり、オンライン営業です。
そして、依頼が来たときに案件を進められるスキルです。
基本的なビジネスマナーやコミュニケーション能力などが問われると思います。
「人相手」の起業アイデアなので、「普段人と接することが苦手。」とか「コミュニケーションが苦手。」という方には不向きです。
トラブル等自分で解決できる
自分で作り上げるビジネスのため頼れる人はいません。
どんな疑問であってもトラブルであっても、検索などを駆使し、自分で解決できるスキルが必要になります。
需用やマーケットについて
大手企業ではなく小規模な個人店がターゲットです。
飲食店でも構いませんし美容室やネイルサロンでも構いません。
特に、今回ターゲットが見つけやすい飲食店を例にあげていますが、美容室なりネイルサロンなり、見つけられるようであればそっちで攻めてもOKです。
なぜ、この起業アイデアがビジネスになるかというと「悩み解決」ができるから。
人や企業の悩み解決は確実にビジネスになります。
小規模な飲食店で、「予約システム付きのホームページが安価に持てたらいいのに。」という需用が確実にあります。
というのも、飲食店は、どうしても食べログなどのグルメサイトに頼ってしまって、予約システムを使うのに月額1万円といった高額な料金を払っています。
そこで、「月額500円や1000円という安価な料金で同じような予約システムが持てますよ。」という提案をすることでターゲットを取り込む戦略です。
予約システム作り
予約システムは、お馴染みwordpressを使って構築していきます。
この起業アイデアを実行できる人は、すでにサーバーを持って自分のブログなりを運用していると思います。
そのサーバー内に、各店舗のシステムを追加していくだけです。
今契約しているサーバーの料金以外には、1円たりとも費用がかからないのがポイントですね。
私が借りているさくらインターネットなどは、月額500円でマルチドメイン200個まで設定できますから余裕過ぎてお釣りしか返ってこないスペックです。
まあ、ロリポップとかでも十分やれる規模ですけどね。
さて、ホームページなどは適当なテーマで簡単に作れますが予約システムはプラグインです。
何年も前から予約システムのプラグインを探してきましたが「なんで気づかなかったのか!?」意味分からないくらい超絶に優れた予約システムプラグインです。
有料プランもありますが無料プランで十分すぎます。
予約システムを探している人が気にする「在庫」機能が備わっている唯一のプラグインと言っても良いかもしれません。
「在庫」とは、例えば、「1日20名まで予約可」としておいて、10名の団体さんの予約が入ったら、ホームページ上は残り席数10になるんです。
そんな当たり前のような機能が、他のプラグインにはないんです。
そういう意味で、このプラグインはヤバいですね。
予約システム専用のサービスなんかもありますが、あんなものにお金を払う意味がわからなくなるくらい優秀です。
収益化システム作り
収益化のシステムは、簡単に言えばサブスクです。
月額500円とか1000円とかで契約するわけです。
クレジットカードオンリーです。
「銀行振込をしたい。」なんて場合は年払いで契約を取ると良いでしょう。
「毎月請求メールを出して振込を確認して。」なんて、そんなオペレーションを組み込んでしまうと、手間がかかって、せっかくのお手軽ビジネス感がなくなってしまいます。
クレジットカートを持っていないような人やお店は、そもそものターゲットからは除外してしまっても良いと思います。
ちなみに、サブスクの仕組みはStripeを使えば楽勝で作れます。
バカ高い固定費もなく、手数料3.6%ポッキリです。
シンプルでわかりやすい、かつ、良心的な決済サービスなので、どんな起業をするにしても、決済手段としてのStripeは持っておいて損はないでしょう。
ビジネスモデル作り
複雑ではないですが、ビジネスモデルは次のような感じです。
契約を取る
まずは、契約を取るところから。
当該店舗がどのようなことを希望しているかしっかりヒアリングします。
このビジネスのポイントは、「ホームページ制作」ですが「更新作業を一切しない」というところです。
それをやってしまうと顧客が増えれば増えるほど仕事が増えてしまいます。
「1回作っただけで放置」というのがこのビジネスモデルです。
内容を理解してもらって同意したターゲットには、Stripeの決済システムを使って申込みをしてもらいます。
このビジネス専用のウェブサイトを持っておいて、そこから申し込みをしてもらうことになります。
規約などはあらかじめ作り込んでおきます。
初期設定を無料にしたり、初期費用9,800円など、そこは自由に設定してよいでしょう。
制作開始
構築に入ります。
数ページのホームページと予約ページを作ってテストを行い動作を確認して納品です。
私自身はプログラマーでもないし、ただWPが扱えるレベルです。
今回の小規模な飲食店向けの予約ページを作るのにかかったのが5、6時間です。
1店舗まるまる1日使う感じですね。
それで月間1,000円とかの売り上げになることを考えれば30日作れば、月額3万。
100日100店舗こなせば月額10万円の純利益ですよ。
しかも、自動で入ってくるし。
あ、手数料は3.6%かかるんで、厳密には96,400円ですが。
一年頑張って300店舗などになれば、毎月289,200円(純利益)です。
この規模になってくると、さすがに確定申告しないとマズイ額ですけどね。
予約メールのみ
Booking Packageで予約をするとメールが届きます。
「そのメールを持って予約完結とする」仕組みです。
プラグインはデフォルトで予約が入った後「承認する」という設定になります。
予約が入るたび、いちいちこちら側で操作していては、手間しかかからず、儲からないビジネスモデルになってしまいます。
なので予約と同時に「承認」にする設定にしておきます。
予約がなされた段階で詳細メールが店舗に届くので、それを見てお店側がスケジューリングします。
規約作り
予約にキャンセルはつきものですが、「キャンセルの場合は店舗に直接メールや電話をしてもらう。」仕組みにします。
その際、ホームページ上の在庫は減ったままで戻すことはできません。
それはご了承ください。
「それは困る。」みたいなパターンもあると思いますが、そういうときは「予約が入ってキャンセルになる確率を考えて見てください。」と言えば、わかる人ならわかるでしょう。
飲食店のキャンセルの割合なんて、かなり低いですからね。
弊社は「作って放置が基本でサポートは一切なし。」
これも最初の規約でしっかり説明する必要があるポイントです。
サポートほど時間的コストのかかることはないですし、「安さをウリ」にしているので、サポートは完全カットにしてしまいます。
「え~?そんな事できるの?」なんて思われるかもしれませんが、WP+Booking Packageだとそんなビジネスモデルを作ることができます。
お店としては、安く予約が取れたらそれで良いわけですから。
もちろん、色気を出して「サポート付きプラン:月額3,000円」など、別のプランを作るのは自由です。
個人的には、サポートとか面倒くさいので今回の起業アイデアを思いついたわけですが・・・
ほったらかしが一番!(*´ω`*)
当然、解約の規約も必要で、これは「解約依頼があればその月末で解約。」とすればOKです。
日割り計算などややこしいことはしない。
オンライン営業
さて、このビジネスは「営業」こそが結果を左右します。
ブログ書いてアフィリエイト。「収入にならないかなぁ~。」なんて指を加えて、ぼーっと待つようなビジネスではなく自分から攻めていくビジネスです。
と言っても、メールを使ったオンライン営業が基本ですから、地方だろうと海外だろうと場所に関係なくできてしまいます。
そこで、「メールリストを買って一斉メールを送る。」など楽をしようと思うのは間違い。
一店舗一店舗、ホームページの問い合わせフォームやインスタのメッセージ機能などを使って、丁寧に手動でダイレクトメールを送ります。
そうすることで、迷惑メール扱いを避けることができます。
ところで、WPを扱える人など世の中に掃いて捨てるほどいますが、「見込み客を見つけてアプローチをかけ、コミュニケーションを取ったうえ契約を得る」というところまで、できるような人」となると、かなり少なくなるでしょう。
そういった意味で、人がやっていない起業アイデアで、かつ、収益化がしやすいビジネスだと言えます。
営業が8割、制作その他が2割くらいの割合ですね。
ビジネスモデルをしっかり固めるために、最初の10件くらいは「初期費用無料キャンペーン」などとして練習台にするくらいが良いと思います。
1年間完全無料とかにすれば、訴求力はもっと高まります。
いきなり儲けようと思わないことですね。
初心者ほど、「すぐに収益化したい。」と思って先走りますが、どんなビジネスも腰をすえてじっくりやったほうが伸びやすいです。
しっかり経験を積んで、スムーズにオペレーションをこなせるようになってから数を当たると良いでしょう。
繰り返しますが、コストカットしたい個人店などは多数存在(需用)しています。
「いかに魅力的なオファーか。」という、最初の入りも大事ですし、そのための資料もしっかり準備しておくことも大事です。
暇ができたら自分もやってみたいですね。
なにしろ、契約を取ったあとはチャリンチャリン・ビジネスから\(^o^)/
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