ふだん、社員さんやアルバイトスタッフさんと会話する中で、若者言葉を除いて、分からない日本語って一切ないんですが・・・
よその経営者の話を聞いてると、自分の語彙力のなさに凹むんですよね。
しかも、その経営者が自分より、はるかに年下のときに。
orz….
年齢による差別や偏見のことをエイジズムなんて言いますが、差別や偏見はなく、嫉妬に近い感じかな~。
「なんで、その若さで、そんな言葉知ってんだよ・・・。」と。
というわけで、本日は国語のお勉強にチャレンジ。
彼が普通に使っていた言葉から語彙力アップ。
隘路【あいろ】
隘路とは「狭くて通りにくい道」のこと。
そこから転じて、比喩的に「進行を妨げる障害となる問題点」という意味で使います。
小説で見かけたことがある言葉ですが、ふつうに使っているのにちょっとビビりました。
もっとも、文学部出身というのが影響してるのかもしれませんが。
他の経営者が使っているのは聞いたことはないですが。
腕をまくる
文字通り「腕をまくる」という意味ですが、これも比喩的に使っていました。
「勢いをつけて一生懸命取り組む様」といったところ。
使い方の例としては、こんな感じかな。
「へぇ~居酒屋経営してるんだぁ。」
「いわゆるオーナーだね。」
「お店行けば会えるの?」
「いやいや、オーナーが腕まくって現場に入るなんてしないよ。」
小中学生でも知っているような簡単なワードですが、口語の表現方法として、さらっと使えるとちょっと知的な感じがしそうです。
アウフヘーベン
なんじゃそら!?
「それは、私ならアウフヘーベンしますね。」って。
意味わかんね~。
で、調べたら、要するに次のような会話。
「腹減ったなぁ。なんか食べようぜ。」
「いいね。おれはカレーかな?」
「え~、おれはうどんの口だわ。」
「じゃ、『カレーうどん』にしよう!」
「お!アフヘーベーンじゃん!」
相反する意見を組み合わせて、妥協することなく、新しい考えに至ること、らしい。
こんな話は日常的にありますが、専門用語ではアウフヘーベンと言うらしい。
言葉の響きの通りドイツ語でございます。
日本語に訳すと「止揚【しよう】」とか「揚棄【ようき】」になるらしいけど、こいつらは難しすぎるので忘れましょう。
合意形成
合意を形成する?
文字通り解釈すれば、意味自体はわかるような気がしますが、実際の内容は以外に難しい・・・
『意見が食い違っているときに、互いの意見を納得のいく形で一致させること』
アウフヘーベンにも似てますが、合意形成においては「妥協」することもあり得るという点が微妙に異なるようです。
例文としては、「議論に議論を重ねたすえ合意形成ができた。」
そんな感じで使えそうです。
平定【へいてい】
漢字そのものは平易ですが、なんとなくわかりそうで「なにそれ?」。
意味は『従わない者を力によっておさえつけ、平静な状態にする。』という意味。
今回はビジネスの話だったので、その意味から転じて「その地域(業界)に勢力を及ぼし支配する」的な意味合いかと思います。
「マーケットシェアで優勢になる。」とかに近いのかもしれませんが、あまり聞かない言葉のでピンと来ないですね・・・
誰か教えて~
毀誉褒貶【きよほうへん】
四字熟語は弱いんですよね・・・
なんじゃそれ!?パート2。
「知ってる四字熟語を言ってみた。」と言われたら、つい「焼肉定食!」とか言ってしまうレベル。
難しい漢字ですが、よく見たら雰囲気は掴めますね。
「ほめたりけなしたりすること。」
使い方の例としては、ある企業について、「世間では良い評価も悪い評価も(毀誉褒貶)あるけど、」みたいな。
日本語を知らないと人の話についていけなくなるし、自分のバカさ加減に落ち込むので困ります。