タピオカブームに引き続き、唐突に!?唐揚げブームが来ましたね。
実店舗ビジネスもやっている者としては、「からあげ屋はじめたい!(おれもブームに乗っかりたい!)」という気持ちでいっぱい。
衣「食」住に関わるビジネスって強いですからね。
特に唐揚げは 老若男女だれもがターゲット。
出店場所さえ間違えなければ100%成り立つ(儲かる)商売と言えます。
フランチャイズなんていらない
ちょっとお金がある人は、つい「フランチャイズで始めようか。」なんて考えると思います。
確かに、フランチャイズはノウハウが確立されているので立ち上げは楽です。
でもね、、、加盟金や利益率を考えてください。
加盟金はもちろん、本部にロイヤリティー持っていかれるじゃないですか。
さらに、コメダ珈琲やマクドナルドのような強烈な認知度のある、唐揚げブランドってありますか?
その唐揚げ屋の名前を出しておけば、お客さんがホイホイ集まってくるようなブランド。
ないですよね~
だから、唐揚げのフランチャイズは、単なる店舗づくりのノウハウだけを買うことになります。
でも、軌道に乗っても、ずっと上納金を払い続けなければいけない。
個人的には、ちょっと割りに合わないと思います。
「唐揚げ」の文字が超絶ブランド
日本人はみんな唐揚げが大好きです。
ソウルフードですね。
誰が販売してようが、どこの企業が販売していようが、「唐揚げ」という文字でお客さんは集まってきます。
実際、近所で唐揚げ屋で成功している人がいますが1店舗のみ。
なぜ成功しているかというと、周りに同じレベルの唐揚げ屋がないから。
あってもスーパーのお惣菜やローソンのからあげクン。
そりゃ、みんな揚げたてのおいしい唐揚げに流れますよね。
その唐揚げ屋さんから、ちょっと離れたところに新しく唐揚げ屋さんができました。
「○○唐揚げ△△店」とか看板が出ていますが、そんなお店聞いたことありません。
でも、いつ見ても老若男女の人だかりです。
2つさえ押さえたら成功率90%
以上のような例からもわかるように、唐揚げ屋の場合「唐揚げ」の文字そのものが強い集客力を持っています。
ブランドは2の次。
だから、「ある程度人の往来のある立地」と「周辺のライバルの不在」を確認さえすれば外すことはないでしょう。
いや、外すほうが難しい。
家賃の高い駅前の店舗より、2等地、3等地など、賃料の低いところを狙うのが鉄板ですね。
起業経験がない場合は2通り
「鶏を揚げるだけ」のシンプルな業種ですが、それなりにノウハウはあります。
店舗をどのように設計しどのような調理機材を用意するか。
仕入れはどこの業者を選ぶか。
どのように発注するか。
在庫管理はどのようにするか。
容器は何を使うか。
廃油の処理は、どこの業者に頼めばよいのか。
飲食店をやったことがない人が、いきなり唐揚げ屋を始めるのは、かなりハードルが高いと思います。
それでも、ネット検索やyoutubeで一生懸命勉強すれば、それなりにはできると思います。
でも、やはり経験者にアドバイスをもらいながら始めたほうが、楽だしスムーズです。
コンサルはスゴイお金を取るので、知り合いのつてなどを使って、飲食経験者に相談に乗ってもらうのが安上がりでしょう。
ブームは100%去る
基本的なことなんですがブームって去るんですよね。
当たり前ですけど。
過去にはブームに安易に乗っかって痛い目に遭ったこともあります。
そんなことを思い出すと、ちょっとブームになっているからと言って乗っかるのは危ないな・・・と。
ただ、タピオカと違って唐揚げって日本のソウルフード。
Uberイーツも盛り上がってますし、「ブーム関係なく、やっていけるんじゃね?」と甘い考えがよぎります。
ちなみに、日本のデリバリー市場は今後5年(2025年くらいまで)で5倍になるという試算があります。
都会ではデリバリー各社がしのぎを削っていますが、日本全体では、まだまだ導入期なんですね。
それを考えると参入タイミングはバッチリではないでしょうか?
ライバルは日本人だけではない
ネット販売に限らず、何かビジネスを始める前って、競合(ライバル)って必ずリサーチします。
「地域にある競合店なんかを片っ端から調べて分析していって出店場所や戦略を検討する。」みたいな。
「あ、物件空いた。ここなら唐揚げ屋が儲かりそう。」と思うわけです。
でも、そこに出店したとしても、そこより立地が良いところに競合が(唐突に)現れる可能性が「今」はあるんです。
「このビジネス、こんなところでは100%成り立たない!」
日本人なら、そう思うようなところに、お店ができてしまうことが多々あります。
ズバリ「あの」外国資本です。
タピオカでも「お隣の国」の資本がバンバン出店しいました。(大半は散っていきましたが。)
彼らとも戦わないといけないんですよね。
こちらは、シビアに計算して出店するのに対して、あちら人たちは、お金に物を言わせ、採算度外視で一等地にお店を構えたりするわけです。
ブームの業界に手を出すというのは、それも踏まえて戦略を練らないといけないってことです。
こりゃ大変だわ。
国産では無理
ビジネスやるからには、どこかこだわりたい性分。
「国産の鶏のもも肉を使った唐揚げ屋さん。」と行きたいわけです。
ところが、いろいろ調べてみると、大半のからあげ屋さんはブラジル産のもも肉を使っている。
そのほうが仕入原価が安く儲かるらしい。
「儲かるかもしれんけど、こだわりないじゃん。」とは、一般の人に言われることはないでしょう。
でも、ただ儲ける目的だけでやるのは、つまらない。
かと言って、にんにくやショウガ、塩や醤油にこだわって、そこを訴求しても、一般ピープルには響きそうにないですからね。
そこで、国産鶏肉、かつ国産にんにくやショウガなどなど、全て国産にこだわって「高級なからあげ屋」をやるという発想が出てくるわけですが、「うけねーよな。」と思うわけで。
「国産にんにくを使った唐揚げ!」←「ふーん・・・」って感じですよね。
なんのインパクトもないし。
こだわりに賛同する人は買ってくれるでしょうが数が売れない恐れが非常に高い。
ま、高級住宅街とかならアリかもしれませんが、そんな勝負をする度胸もないし。
一品料理はハイリスク
新聞やテレビに簡単に心理操作される一般大衆をターゲットにした場合、何かあると、一瞬でビジネス「オワタ」になることがコロナ騒ぎで「再」露呈したのは記憶に新しいところです。
かつては狂牛病事件や雪印事件、事故米事件などもありました。
当時はまんまとメディアに影響を受けて肉は食わない牛乳も飲まない生活になりました。
ペヤングG事件は、意外に傷は浅くyoutuberも激辛絶賛中ですね。企業の戦略がうまいのかも知れません。
鶏肉はどうか。
鳥インフルエンザ・・・
コロナでブラジルも話題になりましたが、「ブラジルの鶏がヤバイ。」そんなことをテレビが言い出したら、一瞬で息の根を止められます。
そう考えると、「生業にするにはハイリスクだ。」と思いました。
やっぱりFCはカモ!?
からあげ屋は「重飲食」というジャンルにカテゴライズされます。
重飲食とは、 ラーメン・中華料理、焼肉、ステーキ、焼き鳥 など、「油をたっぷり使う飲食業」という印象ですね。
逆に喫茶店などは軽飲食と言われます。
調べてみると、お店作りが結構大変そう。
素人が片手間で手を出せそうにもない印象です。
お店を作るまでのハードルと道のりがかなりありそうです。
そこまで時間は取れない。
じゃ、「ワタミの『唐揚げの天才』のFCなんかいいんじゃね?」なんて声が聞こえてきたけど、あんなに小さい店を出すのに1000万近くかかるわけです。
個人店の唐揚げ専門店なら300万くらいでいけますから(それなりに計算した!)。
FCはやはり「フランチャイザー(本部)のカモである。」と誰かが言っていたのが頭をよぎりFCの線は完全になくなりました。
餅は餅屋で
周りを見ていると、異業種に手を出して失敗している例って山ほどあります。
地域の企業がやることなんでニュースなんかに出ることは、まずないんですが、口コミレベルで、そういった話はどんどん入ってきます。
唐揚げ屋開業を、皮算用しながら楽しく妄想していましたが、「やっぱり失敗したよね~」と言われるのはイヤ。
そんなわけで、1から100まで知り尽くしている本業の「ネット通販に集中すべきである。」という結論に至りました。
我ながら賢い選択です。
「逃げるが勝ち」とはちょっと違いますが、やらない選択も成功の秘訣ですね。
「変な唐揚げ」を通販で「変に販売する。」てのは、おもしろいかも知れません。
狙い目?これなら成功パターンかも。
追記です。
唐揚げがブームになって久しいですが、意外に、「雨後の筍」ほど、ではないですね。
主要な駅などは大手チェーン店などが進出していますが、ちょっと外れたような駅の周辺などは、全然ですね。
三流の駅チカとか狙い目ですね。
三流の駅は、今作った言葉ですが、「駅前でそれほど栄えているわけではないけど、住んでいる人がそれなりにいるので、乗降客もそこそこいる。」みたいな感じです。
夜遅く駅についた人の多くが「お惣菜」や「お弁当」を求めてさまようような駅。
ま、物件の問題もあるのでリサーチが重要ではありますが、チャンスはゴロゴロしているような気配ですよ。
あと、スーパーの周辺の物件もアリですね!
もちろん、「スーパーの唐揚げなんか食えるか!」と思えるような唐揚げを作らないといけませんが!