本業がネットショップ(ショップサーブで販売)なので、ECのことや会計のこと起業のことなど、たまに聞かれます。
今回は、主題の通り「baseでネットショップしている人って確定申告しているの?」と。
まぁ、結論を言うと、「出店している人に聞いてみないとわからない。」でしょう。
ただ、まわりでbaseを使っている人を見る限り、「確定申告をしていない人が9割じゃね?」という印象
今月の15日までですね。
大半がリテラシーが低い層なので
人口2万人の地方の人もbaseを知っていてびっくりしたことがありました。
聞くとbaseはテレビコマーシャルをやっているそうですね。
「ネットにお店を開くならベ・イ・ス!」ってコマーシャル、ユーチューブで確認しました。
「パソコンが苦手」と言ってキーワードも出てきているので、じゃっかんバカにした言い方をすると、baseはITリテラシーが低い層がターゲットでしょう。
使っている人が読んでたらごめんなさい。
そもそも、テレビを日常的に見る人はリテラシー低い人が多いような気がしますね。偏見かもしれませんが。
baseでネットショップをやっている人を何人か知っていますが、「確定申告が何なのか?」をわかっていない人もいます。
baseでネット販売をして売上を得ても、それをフリー(freee)などに記帳してきっちり確定申告している人は10人中1いるかいないか、って感じですかね。わかりませんが。
ほとんどの人は、「売上」=「お小遣い」みたいな感じで捉えていると思います。
メルカリもそうでしょうね。
「売上げはあるけど、確定申告必要なんだろうな・・・でもよくからないから、いいや。」という人がほどんどでしょう。
中には、「税金なんてはらうもんか。」という意図的に無申告の人もいるとは思いますが。
そもそも、確定申告という制度やしくみが、ややこしくてわかりにくいですから、仕方ないですね。
これは国の責任ですね。
100万200万の売り上げで確定申告なんかしてたら、せっかく儲けたお金、かえって損しますよ。
普段の生活で消費税に自動車税、酒税、たばこ税、などなど、いっぱい税金払ってるわけだから、いいじゃないですか(笑)
確定申告とは
確定申告とは、を、簡単に表現するなら「自分で商売をはじめました。これだけ稼いだので、これだけ税金収めます。」という報告書です。
自己申告の成績表のようなものですね。
ただ、これをまともにやってしまうと、今の税制上、けっこうな税金を払うことになります。
例えば、タクシーの運転手で1年間の売上300万円程度で、税金を払うわけです。
普通に個人事業をやっている人にとって売上300万円て、経費引けば残りません。
だから、税金を払うなんてトンデモない話です。
もちろん、ちょっとしたYouTuberのように売上=ほぼ利益の場合は、売上300万もあれば税金を払わないと税務署に怒られるかもしれません。
税務署もユーチューバーは確実にチェックしてるでしょうね。
というのも、再生回数や登録者数とか見えてしまうから、「こいつ稼いでそう。」という目星がつけやすい。
一方、ブロガーとかアフィリエーターなどは、アクセス数など表から全然見えないのでマークされにくい。
いや、ちょっと知識があれば、わかるか。
クレジットカード比較とか、高単価系のアフィリサイトで上位表示されているところは完全にマークされているでしょうね。
ちなみに、我々物販でEC(ネット販売)をやっている事業者の利益率は高くて30%、楽天税をガッツリ持っていかれるようなモール店などは10%とか5%とかもザラです。
正直、物販業は、利益率という観点で見ると儲からないですね。
物販業を何十年もやってきていますが、他の業種の利益率を見ていると、悲しくなってきます(T_T)。
確定申告をするメリット1
ベイスにしろメルカリにしろ、反復継続的に販売をして売上を得ているなら「事業者」という扱いになります。
販売が本業なら開業届と確定申告、そして、副業の場合は、年間20万円の収入があれば確定申告をしなさい。」というくだらないルールがあります。
正直、無責任に個人的な意見でいうなら、いくら儲けようが「お小遣い稼ぎ」のつもりなら、定申告なんてしないほうがいいと思いますけどね。(税理士じゃないんでホンネを言える。)
なぜなら、確定申告は、面倒くさいし、おもしろくないし、結果的にお金を損するから。(事業でなければ)
せっかく儲けたのに、損したくないじゃないですか。誰しも。
でも、逆に、「お小遣い稼ぎではない。事業として大きくしていきたい。」という意識がある場合は、確定申告はメリットがたくさんあるのでおすすめですね。
「事業を大きくしていきたい。」という観点ですよ。
1つだけあげるなら「確定申告をしていればお金を借りやすい。」ということでしょう。
無申告の場合、「お金を貸して欲しい。」と言っても銀行もその他の機関も貸してくれません。
お金を借りられるのは「返せる見込みのある人」だけですから、返せる見込みの公式の成績(決算書)を見せないと借りられません。
事業を大きくしていく場合、借り入れができると、全然違います。
「ここで500万あればなぁ」と言ったとき、ぽんっと借りれたりするわけです。
例えば、「手元資金はないけど、今500万を借りて◯◯を仕入れたら1500万円で売れる。利益は1000万円残る。」みたいな感じです。
長くビジネスをやっていると、そういうことがたまにあります。
だから、確定申告どころか、長くビジネスを続けるなら最初は個人事業主で良いですが、軌道に法人にしたほうが良いでしょう。
収入のない主婦の場合は特に、確定申告はおすすめです。
もちろん、「主婦だけど、個人事業として、事業をやっていきたい。」と思っている場合ですね。
「扶養の範囲内で」とは真逆のパターンです。
「扶養の範囲内」=「収入なし(公的証明)」ですから、お金を借りることも不動産を借りることもできません。
ある意味、「公的な収入の証明ができる」=「社会的信用」と言っても良いでしょう。
役所にいけば所得証明書というものが取得できますが、無申告や扶養の範囲内の場合は、これが取得できないということになります。
なので、長い目で見て、「事業としてやっていきたい。」と思っている場合は、確定申告はおすすめしておきたいと思います。
確定申告をするメリット2
メリット2つ目は「お金の勉強ができる。」ということです。
要するにマネーリテラシーを高めることができる。
社会で生きていくうえで武器となる、お金や税金、保険などに関する幅広い知識やスキルを得ることができる、と言って良いでしょう。
確定申告そのものは、足し算と引き算、掛け算とわり算で数字を出していくだけです。
でも、「経費とは何か。」「控除とはなにか。」、また、「社会保険とは何か。いくら取られるのか。」といったことを学ぶことができます。
さらには、「お金はこうやって国に持っていかれる。」ということがわかり、「じゃ、できるだけ取られないようにするためには、どうすればよいか。」ということもわかってきます。
結果、手元には最大限のお金を残し、マネーリテラシーが低かった頃に比べると、はるかに豊かな暮らしを送ることができるわけです。
給料から諸々の税金を天引きされるサラリーマンやパートやアルバイトの多くは、「稼いだ額がいくらで、どれだけ損をしている。」という計算までしている人はすくないでしょう。
お金に関しては学校で教えてくれないので、自分で勉強しないといけないんですよね。
でも、勉強すれば、ある意味、損を防ぐわけですから、逆を言うと「儲かる」とも言い換えられるのではないでしょうか。