今回の自宅でできる起業アイデアは、起業経験のない人にはちょっとむずかしいかもしれません。
どちらかと言うと起業経験があり起業ネタを探している人向けです。
テーマは「電話」です。
「電話の起業って何!?」って思うかもしれません。
古風な通信手段の電話ジャンルでも起業ネタがあります。
それを紹介しましょう。
ソフトバンクに電話すると・・・
大嫌いなソフトバンクは使っていないですが試しに電話してみます。
「こちらはソフトバンクです。音声ガイダンスではなく・・・・」という自動音声が流れます。
お馴染みですね。
このような電話の自動応答システムは、実は個人レベルで無料で簡単に導入できるんです。
AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)です。
AWSではITに関わるさまざまなサービスを無料で利用することができます。
利用料は無料なのですが「使った分だけ支払う」スタイルです。
実際に使ってみると数円とか数十円レベルです。
めちゃくちゃ安いです。
電話で損をしている企業だらけ(需要)
ほとんどの起業アイデアは「誰かの問題を解決する」というのがテーマになっています。
「お庭の植木がドえらいこと(ぼうぼう)になっている。なんとかしたい。(問題)」
その問題を解決するのが植木屋さんです。
会社を作ると電話はお客さん用に必須アイテムとして導入します。
ところが、お客さん用に電話を用意したにも関わらず「玄関マットはいかがですか?」とか「ネズミ駆除は必要ありませんか?」など、お客さん意外の営業電話が多数かかってきます。
そういった営業電話に社員たちが毎日3分対応したとして、1年間で実に18時間以上も利益を生み出さない無駄な企業活動をしたことになります。
経営者ならわかると思いますが、「このような無駄は極力排除したい。」わけです。
そこで電話の自動応答システムを取り入れば、営業電話は100%カットして利益を生むお客さんだけに集中することができます。
業種はコンサル
この起業アイデアの業種は「コンサルティング」にカテゴライズされます。
無駄な電話で時間を奪われている問題を抱える企業や店舗などに対して「自動応答システムを採用して無駄をカットし効率的な経営をしませんか。」と売り込むわけです。
「電気代が安くなる。」という営業も多いですが同じような感じですね。
多くの企業やお店は、「電話が無駄」だと思いつつも何もできていないのが現状です。
忙しい時間帯に、「梱包材いかがですか?」なんて営業電話がかかってくるわけです。
時間を無駄にするのはもちろん、その電話を受けて断る社員のストレスもハンパないのです。
社員のストレスを極限までなくすのが経営者の仕事です。
起業を進めるステップ1
このアイデアは、「自分がAWSを操り企業や店舗にAWSを導入してもらう。」というが柱になります。
どのように収益化するかは、いろいろあると思います。
「1回設定してあげていくら。」とか「サポート付きで月額いくら(サブスク)」など、やり方はさまざまです。
まずは、AWSを自分がマスターすることが前提です。
「IT系は得意。」レベルで簡単に使いこなすことができます。
具体的には、AWSのアカウントを作って「Amazon Connect」というサービスを使います。
このサービスでは、まず電話番号(「050-****-****」や「03-****-****」など取得可能)を取得します。
そして、既存の会社の電話番号などをAWSで取得した電話番号に転送します。
AWSで作った電話番号に転送された電話に対して自動応答の設定を行います。
例えば、着信があった。
「お電話ありがとうございます。ホゲ株式会社です。ご注文の方は1を。その他のお問い合わせは2を。」
というふうに、テキスト情報を入力するだけで自動音声の対応ができるのです。
このようにAWSを使えば、ブラウザ上でマウスを使って着信後の応答パターンを設定することができます。
応答の言葉は自由に設定できます。
「お電話ありがとうございます。ホゲ・クリニックです。ご予約の方は1番を。・・・その他のお問い合わせは3番号を。・・・」
このような設定もできるわけです。(いやぁ~ほんと時代は変わった!)
音声は今のところ男性女性と2パターンだけですが聞き取りやすく問題はないです。
自分の声で応答したいところですが、まだ、そこまではできなさそうです。
設定方法については下記の動画が最高です。
私もこの動画を見ながら自社の電話お自動応答に変更しました。
とてもわかりやすく解説してくれているので、ほぼ間違いなく設定できると思います。
※上記動画の注意点
上記動画では「かんたんに電話番号が取得でいる」かのように説明してくれます。
実際、「以前は」簡単に取得できたようですが、現在は違います。
法人の場合は以下の3点セットを提出することで初めてAmazon Connectで無料電話番号が取得できます。
- 履歴事項全部証明書(謄本)
- 個人確認書類(免許証やパスポートなど)
- 名刺(事業をやっている証明)
これらを提出して初めて無料電話番号が取得できます。
起業を進めるステップ2
受注をするためのウェブサイトは必須です。
wix.comを使えば無料でホームページを作ることができるので、最初はそういった「単なるホームページ」も良いでしょう。
ただ、単なるホームページだけだと受注後のオペレーションが、どうしても人に頼る部分が出てきます。
メール連絡であったり請求書の発行であったり。
そこはオンラインで受注できるShopifyなどの通販サイト・システムなどを利用する手があります。
通販システムを使えば、ショッピングカートで購入してもらえるので請求書の発行も不要です。
一撃で売上を作ることができます。
あらかじめ導入までの手順(オペレーション)を用意しておいて注文が入ればその手順通り顧客をさばいていくイメージです。
まあ、正直電話をフル活用している企業やお店は若干アナログ系なので、実際はリアルでの打合せやコンサルなどを入れたほうがうまくいくと思います。
起業を進めるステップ3
AWSを使いこなせるようになったら次のステップは営業です。
飛び込み営業は無駄が多いので、ネット広告を出すのがもっとも効率的でしょう。
「電話やめませんか?」
「営業電話に時間を奪われていませんか?」
「そもそも、今どき電話は必要ですか?」
など、電話に無駄を感じてる企業に突き刺さるようなキャッチコピーやバナーや動画広告などのメディアを使って見込み客を呼び込みます。
また、youtubeで「電話の自動応答システムを無料で導入する方法」といった動画を作ることで、無料で見込み客を呼び込むことが可能です。
すでに上記の動画のように、AWSのAmazon Connectを使う方法を解説してくれている動画はありますがITに詳しくない人にはチンプンカンプンです。
そこをアナログな人にもわかりやすく説明することで見込み客を獲得することができます。
現在のところ「電話の無駄をなくす。」サービスをコンサルしてくれるサービスは見たことはないので、もしかすると今後増えてくる可能性はあります。
だからこそ、「一番乗りでやれば儲かる可能性は大!」というわけです。
ちなみに。広告を出すためにはWEB広告のスキルが必要なのでデジプロなどで一通り学べは普通に使いこなせるようになります。
副業では難。覚悟が必要な起業
今回の起業アイデアは、会社員の副業などでやるには、やや手間がかかるので、しっかり時間を作って取り組んだほうがうまくいきやすいと思います。
特に時間をかけるべきところは「受注から納品までの流れ」の設計でしょう。
「注文を受けて牛丼を提供する」というようなシンプルなオペレーションではないので、じっくり作り込んでいく必要があります。
注文を受けたなら、まず最初にこれをやって次にこれ。
最終的に納品して決済を完了する。
その一連の流れ、つまり、オペレーションのテンプレートを作るところが最も難関と言えます。
そのためには、いきなり注文を取るのではなく「無料おためし」でいくつか仕事を取って、その中でスキームを設計すると良いでしょう。
もちろん、「おためし」頂いた企業には「お客様の声」をいただくのを忘れたくないですね。
ただ、一度オペレーションを作ってしまえば自宅やモバイルで仕事をこなせるでしょう。
情報格差を利用して起業
今回の起業アイデアのように情報格差や各種リテラシーの高低を利用したビジネスはわりとポピュラーです。
アメリカでは、配車ややデリバリーのUberというサービスがあります。
でも、ネットに不慣れな老人たちが利用するにはハードルが高い。
そこで、間に入ってUberと老人の橋渡しをするサービスなどがあって、それなりに成り立っているらしい。(名前は忘れた。)
例えば、デリバリーを頼みたいときに、その会社に電話します。
オペレーターが注文したいメニューやお届け先を聞いて発注を代行するようなサービスです。
ふだんITに慣れているとそれが当たり前、「まわりの皆んなもそれくらいできるだろう。」と思ってしまします。
でも、クレジットカードとキャッシュカードの違いがわからない人やCDに裏表があることさえ知らない人もいるわけです。
そういった情報格差やリテラシー高低差を利用した他の起業アイデアも考えてみてはいかがでしょうか。