危うく、ホームページ制作会社に騙されそうになった人(会社)があったので、元ホームページ制作会社として、警告の意味も兼ねてメモしておきます。
現在は、Shopifyなどを使ってネット通販会社をやっているので業界のことには、かなり知っているほうです。
なので、この業界を知らない人は是非ご一読を。
HPは、昔は強力な宣伝ツールだった!
ホームページ制作が日本で始まったのは1995年くらい。
当時は「インターネットって何?」と言う人が大半を占めたのでオタクの趣味的な領域でした。
ところが2000年に近づくにつれ、一般の人もインターネットの利用を始めました。
ネット利用者は増えたけど、ホームページを作るのは難しかったので、いち早く作った人や企業は「ホームページ持ってるんだ!すごーい」と、人気者になったんです。
なので、20年くらい前はホームページを持っているだけで強力な宣伝効果が得られていました。
ホームページの数も少なかったので、検索結果にも簡単に出てきていました。
ところが、現在。
2022年。
ホームページを持っていない企業などないほど普及してるのはご存知の通り。。
ホームページを持っていても、全く、驚くには値しませんよね。
当たり前です。
そして、ここから重要なんですが、ホームページを作ったとしても、検索結果の上位に出ることもなくなり、見られることさえなくなったのが「今」のホームページ事情といったところです。
逆に言うと、現在では、ホームページというものは、個人や企業にとって9割「いらないんじゃね?」というシロモノになってきているのです。
騙されかけた!
ところが、ここような業界の最新の事情を知らない人は、「ホームページを作れば宣伝効果がある」と勝手に思い込んで、法外な料金を請求するホームページ制作会社にの言われるがままお支払い、と相成るわけです。
もっとも、「騙された」と言っても、今どきあり得ない法外な料金を払う客側の「無知」が原因なので違法行為には当たらないので、訴えることは難しいでしょう。
なお、「会社を立ち上げたので形としてホームページを持っておきたい。」といった場合は、この限りではありません。
でも、ホームページに「宣伝効果を期待して作るなら、それはやめておけ。」ということです。
宣伝効果はありませんので。
もちろん、0%とは言いません。
やり方次第で宣伝効果のあるホームページにすることはできますが、ホームページ制作会社を使う時点で、その人には無理です。
逆にいうと、宣伝効果のホームページにすることができる人は、自分で作れる人です。
ホームページに宣伝効果なし!の時代
2000年前後から盛り上がったホームページ制作ですが、宣伝効果があったのは長く見て2015年くらいまででしょうか。
私自身、2013年あたりに新しい商材を見つけてホームページ(ネットショップ)を作ったらすぐ売れてましたからね。
2015年くらいを境に、それ以降は、簡単に言えばネット業界が激変しています。
具体的には、日本国内のネット利用人口はマックスになったけど、ホームページ以外のコンテンツ(ネット上で楽しむもの)が増えたためユーザーが分散していったわけです。
にもかかわらず、ホームページは日々増え続けていくので、そんな状況のなかで「宣伝効果」を期待してホームページを作ったところで、完全に埋もれてしまってネット上のゴミになります。
あ、ゴミは目に見えるので、見られもしないホームページはゴミ以下ということになりますな。
雨後の筍
ホームページを見て楽しんだり、宣伝ツールとして使う時代はとっくに終わっています。
今から20年くらい前が一番熱かった感じです。
ホリエモンも当時制作会社をやって「ひとやま」当てた人ですね。
繰り返しになりますが、ネット上にはホームページ以外のコンテンツが激増しています。
ご存じYouTubeやインスタやフェイスブック、最近ではTikTokや17ライブなども勢力を増しています。
宣伝効果を期待するなら選択が必要
ホームページに「宣伝効果」を期待して作ったところで、それはネット上のゴミ以下のシロモノにしかならないのは、すでに述べた通り。
ホームページ制作会社は「ブログを毎日書くといいですよ。」とか言うわけです。
でも、そう言う制作会社の営業マンは、3年前に医療業界など、畑違いから転職してきた人間だったりします。
つまり、ネット業界30年弱の歴史の3年くらいしか知らないわけです。
そんな奴の言うことを鵜呑みにする側が悪いんですが、営業マンの業界歴や知識レベルは必ずチェックしたいですね。
さて、「ネット上で宣伝や集客をしたい。」と言う場合。
「ホームページを作りさえ」すればよかったのは、太古15年以上昔の話。
今は、先の通り、YouTubeなど、いろんなコンテンツがあるので「自社にとって何が一番相性が良いか。」を見極めるのが肝要です。
もちろん、それをするためには、ネットの歴史や今の業界の流れを含め、幅広い知識が必要になります。
ネット上にいくらでも情報は出ているので、ひたすらリサーチ&リサーチするしかないですね。
業界をよく知っている人なら簡単に分かると思うので聞いてみてもいいでしょう。
まさか!?儲かる会社はホームページなし
私の本業はネット販売ですが、「取引先あるある」ひとつ紹介します。
タイトル通りなんですが、儲かっている企業ほどホームページは20年前のまま放置していたり、持っていない場合があります。
おそらく別の業界でも同じでしょう。
理由は簡単です。
儲かってる企業は、すでにお客さんを持っていて、それだけで十分潤ってるから。
今さら宣伝集客する必要すらないわけです。
もちろん、長年の企業努力の末、獲得したポジションなので一朝一夕で実現したわけではありませんが。
飲食店なんかいい例ですね。
古くから営業して、常連がしっかりついているお店などホームページなんてなくて、食べログやらグルナビやらの情報しか出て来ませんよね。
同じことです。
大事なのは、ホームページを制作することではなく、常連を作るための、あなたの会社にとって、もっとも効率的な方法を見つけること!
この一言に付きますね。
おそらく、この時代、どこの企業にとっても「ホームページ制作」はその選択肢からは確実に外れることでしょう。
こんな法外な料金!
悪質なホームページ制作会社が見積もりを出してきたということで、その写メをもらいました。
丸ごと載せると企業名がわかるので、項目や料金について業界人としてツッコミを入れておきます。
その会社も違法なことをしているわけじゃないですからね。
無知な人から合法的にお金を回収しているに過ぎないわけですから、会社名を公開しちゃうと「名誉毀損」とか言われかねないので。
ホームページ制作会社の見積書をそのまま中身だけ書き出しました。
初期登録費用 | 100,000円/1回 |
ページ制作費用 | 200,000円/1回 |
コーディング費用 | 200,000円/1回 |
システム管理費 | 31,600円/月 |
初期費用50万円の、毎月3万円って、、、
しかも、3年契約~って(爆)
見積内容みて、20年前からウェブ関係をやっている人なら吹き出しそうになるんじゃないでしょうか。
20年前は、たしかに素人には難しかったホームページ制作ですが、今は無料で簡単につくれるわけですからね。
例えば、wixとかね。
今、2022年ですよ。
で、この制作会社は「初期費用の50万円は無料にします!」と言ったそうです。
すると、契約を持ちかけられた側は「安っ」と勘違いしてハンコをポンと押しそうに・・・
「毎月3万円のコストはかかりますが確実に10万円以上の利益を保証します。」と言えるなら3万円の価値はありますが、コンテンツの入れ替えやサーバー代で3万円も取るわけですから、そりゃ1件契約とれたらボロ儲けです。
実際のコストは数百円レベルですよ。
システム管理費とか、内容わからないじゃないですか。
システム管理って何?って・・・
実際やってることを見たら、
え~~~~そんなことだけで3万円も取るの!?
と腰抜かしますよ。
くれぐれも「ホームページ制作会社」に騙されないようにご注意くださいね。
なお、当社はホームページ制作はやっていないので相談はご遠慮ください。
「無料でホームページを作る方法」などと検索すれば、いくらでも有益な情報が出てくるので参考にしてください。