「居酒屋を始めたい!」という場合2つ方法がありそうです。
(A)自分が料理人になる(料理のプロ)
(B)料理人を雇う
(A)すでに修行を積んでいる場合は、資金があればすぐに始められますが、料理の経験がなければ修行からです。例えば、「5年後に独立するぞ!」という意気込みのもと、5年間の計画を立てて準備を進めます。いざ開店したときは、「料理人」兼「オーナー経営者」です。
(B)資金+料理人がそろえばすぐに居酒屋を始められます。このとき、お店を始めるあなたは「オーナー経営者」という立場になります。フランチャイズに加入してもオーナー経営者です。
少なくとも、どちらのパターンを選びたいのかはっきりさせる必要があります。
さて、「ネットショップを始めたい!」という場合は、どうなるか。
(A)自分が販売人になる(販売のプロ)
(B)販売業の人を雇う
居酒屋の場合は「オーナーが料理人」というもの多いし、「料理人を雇ってオーナー」もたくさんいますが、ネット販売の場合は(B)のパターンは少ないです(※1)。自分が販売業をする人になるパターンが9割以上じゃないでしょうか。
じゃ、販売業のプロ、しかも、ネット販売のプロになるには、具体的にどんな修行をすれば良いのでしょうか。
流れを比較してみました。
料理のプロ | ネット販売のプロ | |
1 | 素材を仕入れる | 商品を仕入れる |
2 | 料理を作る | 販売ページに載せる |
3 | 客を呼ぶ | 集客する |
4 | 注文をもらう | 注文をもらう |
5 | 料理を持っていく | 代金を頂く |
6 | 代金を頂く | 商品を送る |
7 | 見送る | フォローメールを送る |
8 | 顧客化する | 顧客化する |
分解して比較してみると、居酒屋開業もネットショップの開業もほぼ同じです。
「何を仕入れるか」は販売者の腕にかかってますし、「仕入れた商品をどのようにウェブ上で表現(料理)するのか」も腕の見せ所です。
ただし、注意しないといけない決定的な違いがあります。実店舗の場合は、いわば「立地」という集客(店舗家賃)を買っているので、ネット販売ほど集客の重要性は高くないです。
でも、ネット販売は、店舗家賃が限りなくゼロです。つまり、集客は0円でスタートしていることになります。ですから、そこにある程度お金をかけないと、「無人島にお店を作ってみた。」のと同じことになります。
※1ネットショップでも「金だけ出して」運営を任せてしまうケースもあります。運営代行業です。アパレルでもよく見られますが、販売専門の企業にスタッフの採用から店舗運営、販売まで丸々任せてしまうケースです。