現在、株式会社としてShopifyを使ってネット通販をやっているほか、飲食店などリアル事業などもいくつか展開しています。
と言うと、なんかいい感じに聞こえるかもしれませんが、わざわざ書いていませんが3社ほど廃業しました。
「倒産」は首が回らなくなって(資金繰りがアウト)、会社が終わることを意味しますが、廃業の場合は、積極的にお店をたたむ(閉店)と同じ意味合いで使うことが多いです。
つまり、個人的にこれまで廃業した法人や個人事業は、自ら進んで事業をやめたものです。
廃業のメリットはハッピー
廃業と聞くとネガティブな印象だと思います。
もちろん、「もうやっていけないから廃業しよう。」とビジネスにおいて敗北的な状況になって廃業を決意する場合もあります。
一件、ネガティブなんですが、実は違うんです。
廃業のメリットはハッピーなんです。
具体的に言うと、廃業とは、心に引っかかる、あるいは、不安や心配の原因を排除する行為なんです。
つまり、使わなくなった家具や壊れた家電を捨てるのと同じく、負の遺産を処分することなので、気持ちがとってもスッキリするわけです。
物販業をやっていると、どうしても死に筋商品(売れなさすぎ商品)というのが出てきます。
ずっと社内の棚に鎮座しているんですね。
「いつか売れるだろう。」と思っているのは自分だけで、「売れないモノ」なのは過去のデータから明らかですから、とっとと処分するのが正解なんです。
ある人が「不良在庫からは貧乏光線が出ている」というようなことを言っていましたが、そういった負のモノを所有しつづけると精神衛生上良くないんです。
だから、うまく言っていない事業があれば、そして、復活する見込みがなければ、とっとと処分してしまうのが正解というわけです。
なかなか廃業できない理由
一時は儲かった事業。
それが落ち目で打つ手なし。
初めての起業だと、「廃業」は「敗北」を意味しているようで、なかなか手放すことができないものです。
だから、赤字を垂れ流しながらも「いつかなんとかなる。」という思いで執着するかもしれません。
もちろん、「なんとかなる。」と本気で思っていたり「なんとかする。」と取り組んでいる場合は、廃業するほどでもないと思います。
でも、気持ちが離れているにもかかわらず、手放せない状況ってあるあるです。
これは、過去の成功体験にしがみついている、つまり、「今」に集中しているのではなく、「過去」に執着しているということです。
同じ経験があるんで、気持ちは、すごくわかるんですが、とっとと処分したほうが楽ですし、処分すれば新しく視界がひらけてきます。
その廃業はもったいないんじゃね?
今でこそ、会社の売買も当たり前になってきました。
でも、地方などで長年やってきた事業を「後継者がいない。」という理由で廃業するお店や会社もあります。
これは、ちょっともったいない気がしますよね。
ただでさえ、少子化ですし、AIの進化で雇用される人口も減ってきています。
現在、稼働している(黒字の)事業であれば廃業せずに事業承継すると社会貢献になって良いのではないかと思います。
昔の人は「一生懸命働いて資産を築いて引退。」
そんな人もたくさんいます。
ちょっと古い価値観だとは思いますが、せっかく長年事業をやってきたのなら、引退後も社会貢献の意味で誰かにバトンタッチするというのは素敵な選択だと、個人的には思います。
同世代の女性社長で20年近く事業をやってきて、「おかげ様で安定しているのもあって、これからは社会貢献していきたい。」なんて言っている人もいて関心しましたね。
自分はまだまだ社会貢献できるようなレベルじゃないですけどね!
ECサイト10年後の廃業・現存
2010年頃は、まだ「(紙媒体の)雑誌を買う」という文化もまだ残っていたと思います。
今も買っている人はいると思いますが、個人的には、ここ3年で週刊文春1冊買ったくらいです。
それくらいデジタル化が進んでいる現在ですが、過去に買ったスイーツ系ネットショップを特集した雑誌が目に入ったのでパラパラとめくってみました
本業がEC(ネット通販)なので、ちょっと気になるところです。
特集されていたスイーツ系のネットショップですが、なんと、ほとんど廃業なし。
2、3件ほどは閉店や廃業していましたが、ほとんどのお店は実店舗があるというのもあって現存していました。
スイーツは食べないのでわかりませんが、特に女性にとっては、かかせないものなのでしょうか。
商材としては強いかもしれませんね。
一方、物販系のネットショップを特集した雑誌(2009年)もあったんですが、8割が廃業していました。
ただ、「廃業しました。」とウェブサイトに記載しているわけではなく、単純にウェブサイトがなくなっていたので「廃業したのだろう。」という憶測にすぎませんが。
閉鎖もハッピー
ECサイトの場合は、廃業や閉店という言葉を使いますが、ブログの場合は閉鎖ですね。
また、通常のウェブサイトなども、やめることを「閉鎖」といったりします。
閉鎖もネガティブなイメージですが、見る人もいない(アクセスがない。)、また運営側もやる気がないって場合は、とっとと閉鎖するのが精神衛生上良いでしょう。
個人的には、数えていませんが、ネットショップは10店舗くらい廃業、閉店しましたし、ブログも10サイトくらいは閉鎖しました。
当時は「いいアイデア」と思ってやっていたものの、時代とそぐわなくなったり、やる気がなくなったりして閉鎖しました。
ちょっとでも(アドセンスなどで)収入があればといった欲があれば、放置するという選択もありますが100円200円プラスでも、そういったイケていないブログを持っているのはむしろ負の遺産ですから閉鎖してスッキリします。
「サウナで整う」じゃないですが、不用品(不要サイト)はどんどん処分するのがハッピーじゃないかなって思いますね。